豆腐は万能?! 離乳食で使用するときの注意点と月齢別レシピ
離乳食は赤ちゃんにとって初めての食事。なかでもおすすめの食材は、「豆腐」です。豆腐には、赤ちゃんの成長に必要な栄養素が多く含まれています。また、豆腐はやわらかく、下ごしらえも簡単なので時短にも適している食材です。家事や仕事で忙しいママさん・パパさんには大助かり。
今回は、豆腐を使った離乳食の調理のポイントや月齢別レシピ・豆腐の食物アレルギーの対策についてご紹介します。
目次
胃腸にやさしく、栄養価抜群!豆腐が離乳食で大活躍!
豆腐は消化吸収がよく、まだ食事に慣れていない赤ちゃんの胃腸にやさしい食材。また、味が淡泊でクセがないところも離乳食に使いやすいポイントです。さらに、豆腐の原料である大豆は「畑のお肉」と呼ばれるほど栄養があります。筋肉や骨、臓器をつくるタンパク質はもちろん、カルシウム・ビタミンE・マグネシウム・鉄分・カリウムなど、赤ちゃんの成長や体づくりに大切な栄養素がたくさん。お子さまの様子をみながら、少しずつ豆腐を与えてみましょう。
加熱してからアレンジ!豆腐が食べられる時期と調理のポイント
厚生労働省によると、離乳食初期の5~6か月ごろから赤ちゃんに豆腐を与えてよいとされています。最初はやわらかく飲み込みやすい絹ごし豆腐がおすすめ。大人は冷奴としてそのまま食べられますが、赤ちゃんは抵抗力が強くありませんので、殺菌のために加熱してから与えましょう。
ただし、火を通しすぎると豆腐が固くなって食べづらくなります。サッと湯通しするか、電子レンジで20~30秒加熱するのがおすすめです。
豆腐を使った月齢別レシピ
豆腐を使った月齢別の離乳食レシピをご紹介します。離乳食初期はなめらかな食感になるようにアレンジ。月齢が経つにつれ、少しずつ食感のあるアレンジへと変えていきましょう。
●初期(5~6か月):人参と豆腐のトロトロ煮
茹でて裏ごしした人参(10g)に、加熱した豆腐(20g)をトロトロになるまで混ぜます。キュウリや小松菜などでも代用可能です。トッピングに皮なしのすりゴマなどをふりかけてもよいですよ。
●中期(7~8か月):ほうれん草の白和え
茹でたほうれん草(20g)をみじん切りにして、加熱した豆腐(40g)とあえます。赤ちゃんが飲み込みやすいように、ほうれん草は葉先を使うようにしましょう。
●後期(9~11か月):鶏ささみと豆腐のあんかけ丼
細かく切った鶏ささみ(10g)と粗みじんにしたカブ(30g)を茹でます。火が通ったら加熱した豆腐と片栗粉を混ぜて、とろみがつけばあんかけの完成。あんかけを5倍がゆにかけて丼にしましょう。
●完了期(12~18か月):いわしと豆腐のハンバーグ
細かくたたいたイワシ(15g)・水切りした豆腐(10g)・片栗粉を混ぜたら、2等分にして小判形に整えます。油を熱したフライパンで焼き、少量のしょうゆと砂糖で味付けをして完成です。
初めて豆腐を与えるときは慎重に。食物アレルギーには注意
豆腐の原料である大豆は、「アレルギー20品目食品」に含まれています。そのため、食物アレルギーには要注意。初めてお子さまに豆腐を与えるのは、万が一の場合に対処できるよう小児科の開いている日にしましょう。また、アレルギー反応は数時間経ってから発症することもあるので、午前中に与えるとより安心です。
もし湿疹が出たり下痢や嘔吐などの症状が現れたりした場合は、すぐに小児科を受診してください。