液体ミルクこんなもの!上手につかって、ママ・パパも赤ちゃんも笑顔のミルク生活を
2011年の東日本大震災、2016年の熊本地震をきっかけに、注目を浴びるようになった液体ミルク。2018年8月に日本でも販売が解禁されたことで、興味を持っている親御様も少なくないのではないでしょうか。とはいえ、日本にはなじみがないため、安全性について不安を感じる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、液体ミルクについて知りたいという方のために、液体ミルクのメリット・デメリットや使い方についてご紹介していきます。
ついに解禁!液体ミルクについて
日本では粉ミルクが一般的で液体ミルクについては「新しいもの」というイメージがありますが、実は海外では40年以上前から液体ミルクが普及しています。
2016年の熊本地震の際に液体ミルクを寄付したフィンランドでは、人工乳の約9割を液体ミルクが占めると言われており、液体ミルクの使用量が粉ミルクよりも圧倒的に多いのだそうです。
スイスやイギリス、アメリカといった国々でもスーパーや薬局、コンビニのようなコーナーショップで、液体ミルクの購入ができるようになっています。粉ミルクの需要もありますが、液体ミルクもどこでも購入できるため、育児中のママ・パパにとって割と身近な存在といえるでしょう。
スペインやフランス、ロシアといった国々では、粉ミルクの販売量のほうが多いものの、液体ミルクも販売の約3割を占めており、一定数の需要があることが分かります。
このように、日本ではやっと普及に向けてスタートを切ったばかりの液体ミルクですが、世界の国々では広く利用されてきました。災害時の非常用としてはもちろんのこと、育児に協力するパパにとっても利用しやすい液体ミルクは、これから日本でも活用性が広がることでしょう。
液体ミルクにメリット・デメリット
液体ミルクには、メリットとデメリットの両方があります。液体ミルクの利用を迷っているなら、メリットとデメリットを把握した上で利用するかどうかを決めてみてはいかがでしょうか?
●メリット
・いつでもすぐに与えられる
・外出時の負担が減る
・長期保存が可能
・災害備蓄として使える
粉ミルクの場合、粉ミルクを量ってお湯で溶かし、適温に冷ました後に赤ちゃんに飲ませるという手間がかかります。しかし、液体ミルクの場合は、封を開ければすぐに使うことができ、いつでもすぐに与えられるというメリットがあります。また、粉ミルクと違ってお湯などを必要としないので、外出時の負担が減るでしょう。
また、長期保存(半年~1年)が可能なので、ストックとして常備しておけば、必要なときにいつでも使えますし、災害時も安心という点も挙げられます。
●デメリット
・粉ミルクと比較した場合、費用が割高になる
・身近で慣れ親しんでないため、漠然とした不安がある
液体ミルクは粉ミルクと比較して割高な事が多いです。同じ量の粉ミルクと液体ミルクとを赤ちゃんに飲ませると、液体ミルクのほうが粉ミルクよりも費用がかかります。そのため、現時点では液体ミルクだけで育児をするのは、お財布に頭を悩ませる家庭が多くなるかもしれません。
また、海外では広く普及してきた液体ミルクとはいえ、日本では解禁されたばかり。そのため、使用することについて漠然とした不安があるというママ・パパも少なくありません。
気負わずに液体ミルクを取り入れてみよう
授乳がまだまだ必要な赤ちゃんとの生活は育児疲れが溜まりがちです。赤ちゃんが泣き出す度に粉ミルクをスプーンで量ってお湯で溶かし、適温まで冷まして・・・といった手間をかけるのは、とくに普段一人で育児を行っているご家族にとっては大変。
そんなときは液体ミルクを使って、ちょっとラクをしてみてはいかがでしょうか?完全液体ミルクだけで育児をしなくても、外出時や夜泣きで起こされたときなど、必要なタイミングで液体ミルクを取り入れると、育児の負担が軽減されることに気づくはずです。笑顔で赤ちゃんと過ごせるように、液体ミルクを上手に活用できるといいですね。