離乳食の果物はいつから食べられる?
果物は、離乳食の強い味方です。ビタミンや食物繊維がとれるだけでなく、味付けをしなくてもそのまま食べられるので、赤ちゃんへ手軽に与えることができます。より簡単に離乳食を始めるためにも、果物の存在は大きいといえるでしょう。
では、離乳食の果物はいつから食べても良いのでしょうか。この記事では、離乳食としての果物について紹介します。
離乳食の果物デビューはいつから!?
離乳食の果物デビューは生後5~6ヶ月ぐらいがベストです。離乳食が始まるのも同じくらいなので、離乳食が始まったらすぐに果物を与えても問題ありません。
とはいえ、月齢に合わせて食べさせる果物や食べ方を変えるなどの工夫が必要です。少し手間がかかりますが、果物はビタミンや食物繊維などを摂取する大切な食材なので、ぜひ食べさせてあげましょう。
しかし赤ちゃんは、最初のうちは固形の果物を食べることができないため、バナナやりんごをすりつぶして食べさせるのが一般的です。バナナはそのまますりつぶしますが、りんごや梨などの固い果物は熱を通してからつぶすのもOKです。
バナナやみかんであれば、生食からスタートさせても良いです。そのほかの果物は加熱してから与えましょう。加熱する際には、オーブンで焼いたり、電子レンジを使ったりするのが最も簡単です。あまり甘みが強くない果物なら、蒸せば甘みが凝縮しておいしくなります。どの果物も皮をむいてから加熱しましょう。
生後7~8ヶ月頃になったら、指先でつぶせる固さになるまで加熱してから、小さく刻んで食べさせるのがベスト。引き続き、9か月頃には加熱して粗目のみじん切り程度に刻むなど、徐々に固形に近いサイズや食感に近づけて果物に慣れさせましょう。
時期別に見る食べられる果物
果物はOKとはいっても、いきなりすべての果物を食べさせても良いわけではありません。離乳食の時期によって、徐々に果物の種類を増やしていくのがおすすめです。
初期
離乳食初期(5~6ヶ月)には、りんご、バナナ、すいか、メロン、いちご、みかん、ももなど、全体的に味がまろやかで刺激が少なく、加工調理しやすいものをあげましょう。
水分が多いメロンやスイカ、みかんなどは、すりつぶして裏ごししてジュースにしたものを与えるのも良いでしょう。赤ちゃんが飽きないように、さまざまな調理法で果物を食べさせてあげてください。
中期
離乳食中期になったら、キウイ、ぶどう、レモンなど、酸味のある果物をあげてもOK。味覚が発達してきているので、そのような果物も食べさせてみましょう。ただ、酸味があまり残らないように工夫して調理する必要があります。ぶどうは、種や皮をきれいにとって、細かく刻んでからあげてください。
後期
離乳食後期には、柿をあげてみましょう。秋の味覚のほっこり甘い柿は、新鮮な固いものよりも、少し熟して柔らかくなったものをあげるのがおすすめ。柿は固く完全にかみ砕くのは難しいので、熟して柔らかくなったものをあげましょう。
果物は季節を感じることができる食材です。種類も多いので飽きが来ないのも良いですよね。赤ちゃんは離乳食が始まるとさまざまな食材を食べる練習をしますが、特に果物は赤ちゃんが口にするもののなかでも甘みが強い食材です。
毎食食べさせるというよりは、何日かに1回、食後の楽しみの1つとして時々果物を取り入れるのがおすすめです。さまざまな果物を季節に応じて食べさせてあげてください。
もしも果物が余ってしまった場合は、細かく刻んですぐに食べられる状態にしてから冷凍保存しておくのもおすすめです。食べるときは冷凍庫から出して電子レンジで加熱すればいつでも食べさせることができます。
今回は離乳食としての果物の扱いについて紹介しました。初めて食べさせる果物は、できるだけ加熱してから与えるのがポイントです。一度にたくさんあげるのではなく、まずは一口から始めて果物特有の酸味や甘みに慣れさせましょう。
食後の楽しみとして、赤ちゃんと一緒に家族みんなで果物を楽しんでください。