もぐもぐ期~離乳食中期の進め方とおすすめレシピとは
赤ちゃんの離乳食が順調に進むと、次にやってくるのが「もぐもぐ期」です。赤ちゃんの食欲をそそるレシピで、さらに味覚を充実させましょう。
こちらでは、離乳食中期の特徴や注意点、もぐもぐ期のおすすめレシピを紹介していきます。
離乳食中期の特徴
離乳食の進み方には赤ちゃんによる個人差があります。とはいえ、一般的には生後7~8カ月頃の離乳食中期を「もぐもぐ期」と呼びます。
この時期になると赤ちゃんが食べ物を口に入れることに慣れて、唇や舌を使ってもぐもぐの練習を始めます。離乳食を1日2回に増やして、食事のリズムをつけていくと良いでしょう。
とはいえ、この時期の赤ちゃんの口の機能や消化能力は、まだまだ発達段階です。免疫力も十分とはいえないため、食材はしっかり加熱するか柔らかく茹でて、小さく刻んで与えることが大事です。
硬さの目安は、「指でつぶせるお豆腐程度」です。舌を使ってもぐもぐできるよう食材を粗くつぶしたり、食べやすくとろみを付けたりして、工夫をしてみてください。
離乳食中期になると、醤油や塩、味噌などの調味料がごく少量使えるようになります。1日2回の食事も色や味で差をつけて、赤ちゃんに食の喜びを体験させてあげましょう。
離乳食中期の食事量と食べられる食材
離乳食中期になると、赤ちゃんの食べられる食材が増えます。同じものを繰り返すのではなく、離乳食のバリエーションを増やすと良いでしょう。
次の目安量を参考に、一回の献立を考えてみてください。
・主食 50~80g
5~7倍がゆやうどん、パンがゆなど
・たんぱく質を含む食材 10~15g
白身魚や豆腐、茹でた卵の黄身など
・野菜類 20~30g
白菜やほうれん草、にんじんなど
アレルギーの心配があるため、赤ちゃんが初めて食べる食材は小さじ1杯から始めるのが基本です。気になる症状がでないか赤ちゃんの様子を確認しながら、段階的に目安量まで増やしていきましょう。
もぐもぐ期にオススメレシピ
もぐもぐ期の赤ちゃんにおすすめのレシピを2つ紹介します。
食材のゆで具合や刻み方を変えれば、離乳食後期や大人の食事にも使えます。ぜひ参考にしてみてください。
白菜とひきわり納豆の味噌汁
・材料
ひきわり納豆 90g(3パック分)
茹でた白菜 100g
味噌 20g(大さじ1強)
カツオ節 10g
水 500cc
・調理方法
1.柔らかく茹でた白菜は、細かく刻む
2.ひきわり納豆はザルに入れ、熱湯を回しかけて粘りをとってから細かく刻む
3.鍋に水と1、2を入れて中火にかけ、ひと煮立ちしたら味噌を加えて調味する
4.適量をとりわけ、5倍がゆに掛ければ完成です
鶏ササミのひき肉とかぼちゃのスープ
・材料
鶏ササミのひき肉 10g
茹でたかぼちゃ 10g
トマト 15g
水 20㏄(小さじ4)
片栗粉 少量(小さじ1/5)
・調理方法
1.柔らかく茹でたかぼちゃは、粗くつぶす
2.トマトは皮をむき、種を取り除いて細かく刻む
3.鍋に鶏ササミのひき肉と水を入れ、攪拌しながら火にかけて、途中で1、2を加える
4.ひと煮立ちしたら水溶き片栗粉を少量回し入れて、とろみをつける
5.適量をとりわけ、5倍がゆに掛ければ完成です
今回紹介したレシピは1食分ではありません。どれも小分けで冷凍保存ができるため、まとめて作っておいて、毎日の赤ちゃんの食事作りに活用してください。
ママ・パパがせっかく作った離乳食を、赤ちゃんが嫌がって食べてくれないこともありますよね。そんなときは食材の柔らかさを、1段階戻してみると良いでしょう。
食べ慣れないものを口から出してしまうのは、赤ちゃんの生存本能に由来する行動です。慣れた柔らかさから始める、新しい食材を食べ慣れた食材に混ぜて与えることで、赤ちゃんが食べやすくなりますよ。
まとめ
離乳食中期は赤ちゃんの味覚を充実させ、口や舌の機能を伸ばす時期です。ただし、赤ちゃんの食欲や興味に波があるのは仕方がありません。
もぐもぐ期は気楽にかまえて、赤ちゃんの様子をみながらゆっくり進めていくと良いでしょう。