何でも嫌がる「イヤイヤ期」…2才児の上手な叱り方は?
何をしても「イヤ〜!」と、言うことを聞かない「イヤイヤ期」。お子さまにとっては、「イヤイヤ期」は成長に必要な通過点ですが、大人は頭を悩ませてしまうこともありますよね。
そこで今回は、ママ・パパの気持ちも楽になる、イヤイヤ期のお子さまを上手に叱る方法についてご紹介します。
目次
イヤイヤ期はお子さまに必要な時期……だけどイラッとするのは悪いことではない!
「イヤイヤ期」は自我が発達し、なんでも自分の力でやってみたいと思う、お子さまの意欲が芽生えるタイミングです。お子さまは言葉の理解や発達が未熟なので、「イヤイヤ」と言って自分の気持ちを一生懸命伝えようとしている、そんな背景があります。
でも「イヤイヤ期」のお子さまには、正直な話、イライラしてしまうこともありますよね。そんな状況についイラっとして、感情に任せた怒り方をしてしまった先輩ママ・パパのエピソードもたくさんあります。難しいことかもしれないですが、お子さまに伝わる「叱り方」を覚えていきましょう。
お子さまは言葉の理解・発達の成長を重ねて、ご両親はお子さまに伝わる叱り方を覚えて、そうやって家族でイヤイヤ期を乗り越えていく――
そんな家族の成長期だと考えると、イヤイヤ期を過ごす気持ちが少し楽になるかもしれません。
叱り方のポイントは?
イヤイヤ期のお子さまの叱り方のポイントを3つご紹介します。
感情的に怒らない
お子さまを叱る際、ママ・パパは極力クールダウンすることが重要です。感情のまま怒ると、お子さまはなぜ怒られるかを理解できず「怒られるからしない」という思考停止の状態に陥ってしまい、大切な自我・意欲を抑えるようになってしまいます。感情を抑えるのは簡単なことではありませんが、強い怒り方のせいでお子さまの意欲の芽をつまないように注意しましょう。
「◯◯したかったね」とお子さまの気持ちを受け止め、代弁する
上から目線の叱り方ではなく、お子さまの気持ちを受け止めてあげることも大切なこと。「イヤイヤ」となっているお子さまの気持ちは混乱している状態でもあります。そこで、「もっと遊びたかったね」などとご両親が同調してあげることで、お子さまは自分の気持ちが整理できて安心するようになります。そして「この人は自分のことをわかってくれる人」と認識し、親子の絆も深まります。
お子さまが癇癪(かんしゃく)を起こしたら、気持ちを自分で切り替えられるように待ってみる
癇癪(かんしゃく)を起こしたり、泣き叫んだり、物を投げたり……何を伝えても手に負えないときもありますよね。
そんなときは「落ち着いたらお話ししようね」と一声かけて、見守るのも1つの方法。これを繰り返すことで、「落ち着けばママ・パパは自分の話をちゃんと聞いてくれる」と学習し、徐々に気持ちのコントロールが上手になってきます。
2歳時によく見られる言動は?
自我が芽生え、「こうしたい、ああしたい」と自分の気持ちを優先し、反抗することが多くなる2才児。「イヤイヤ期」には、どのような言動が見られるのでしょうか?
少し具体的な行動をあげてみましょう。
・オモチャやおかしをひとりじめする
・順番を守らない
・お友達のオモチャを横取りする
・親の手をふりほどいて自分で歩きたがる
・眠いのに我慢をして遊びたがる
・気に入らないと地面に寝転んで泣き叫ぶ
・食事中に食べ物で遊んで食事が進まない
自分の感情に素直に従ってしまう傾向にあるイヤイヤ期のお子さまは、まだまだ我慢することが苦手。そのため、パッと目に入ったお友達のオモチャを何も言わず横取りしたり、順番を守れなかったりといったことがあります。このように他人に迷惑をかけてしまう行動をした際は「もっとオモチャで遊びたかったね。でも、お友達のオモチャを横取りするのはいけないことだよ」と理解を示した上で、何が悪かったのかが伝わる叱り方をしましょう。そうすることで、善悪の区別が身につくようになります。
2才のイヤイヤ期は、ママ・パパにとっても大変な時期ではありますが、親子の絆を深めるタイミングでもあります。思い通りにならない育児の中でいらだってしまうこともありますが、上手に声をかけて、親子で成長していきましょう。