妊娠初期に腰痛が起きるのはなぜ?原因と対処法について紹介!
妊娠すると、体にはいろんな変化が生じます。妊娠初期にみられる症状のひとつが腰痛です。この記事をご覧になっているママのなかには、ひどい腰痛で悩まされている方もいるのではないでしょうか。腰痛の現れ方はさまざまで、尾てい骨辺りに痛みを感じたり、腰から背中にかけて重たく感じたりするママもいます。この記事では、妊娠初期に腰痛が起きる原因と対処法について解説します。
目次
妊娠初期の腰痛はホルモンバランスの変化が原因
妊娠初期はまだお腹も目立たず、腰への負担がかかるわけではないのに、「どうして腰痛があるのだろう?」と感じるママもいることでしょう。
妊娠初期の腰痛はホルモンバランスの変化が原因です。妊娠中にはリラキシンというホルモンが分泌されますが、このホルモンには腰回りのじん帯などを緩めて、出産に向けて母胎を整える役割があります。
この緩みにより骨盤が開きやすくなり、出産のときに赤ちゃんが通りやすくなるというメリットがあります。しかし、その一方で関節を支えようとして腰回りの筋肉が緊張するため、腰がずーんと重くなり、生理痛に近い痛みが引き起こされるのです。
このような腰痛は、早い人であれば妊娠にまだ気づかない妊娠3週目くらいころから現われることがあります。しかし、人によっては妊娠1ヶ月を過ぎてから、妊娠2ヶ月目に入ってからなど、症状がみられる時期はさまざまです。また、妊娠中に必ず自覚する症状というわけでもなく、人によっては妊娠初期の腰痛に悩まされることなく出産を迎えることもあります。
妊娠初期の腰痛対処法!
妊娠初期のつらい腰痛は、できるだけ早く解消したいものですよね。つらい腰痛を和らげるためにできることを紹介します。
・温める
温めて血行を良くすると、腰痛が緩和されます。腰に使い捨てカイロを貼ったり、できるだけ腰を冷やさないような工夫をしたりして対処することができるでしょう。ゆっくりと湯船に浸かるのもおすすめです。
・骨盤ベルトを活用する
妊婦さん用の骨盤ベルトを使うと、腰回りの筋肉の負担が軽減するため腰痛改善につながります。骨盤ベルトは、産婦人科医や助産師に相談の上、正しい装着方法のアドバイスをもらってから使うと良いでしょう。
・妊婦さん向けのストレッチやトレーニングを軽く行う
体を動かすと血行が良くなりますし、筋肉の緊張が和らぐため、腰痛の緩和が期待できます。体調が良いなら、妊婦さん向けのストレッチやトレーニングを軽く行うのも良いでしょう。ただし、体調が悪いときは無理をしないことが大事です。
・クッションや抱き枕を活用する
反り腰になると腰に負担がかかるので、横になるときはクッションや抱き枕を活用するのもおすすめ。妊婦さん向けの抱き枕もあるので、お気に入りのものを探してみてはいかがでしょうか。
妊娠初期に腰痛になったときの注意点
腰痛があると、腰をかばおうとして姿勢が悪くなることがあります。しかし、悪い姿勢は余計に腰に負担がかかる可能性があるので、背筋をまっすぐに伸ばして正しい姿勢を保つように心がけましょう。椅子に座るときも、深く椅子に腰掛けて背筋を伸ばした姿勢を保つことが大事です。猫背や反り腰にならないように気を付けましょう。
腰に激痛があるときや不正出血を起こしている場合は、適切な治療を受ける必要があるかもしれません。家で様子をみるのではなく、すぐに産婦人科を受診しましょう。
まとめ
妊娠初期の腰痛はホルモンバランスの変化が原因です。症状には個人差がありますが、放置しておくと腰痛の悪化につながることもあるので、この記事で紹介した方法を参考に対策を講じてみましょう。また、腰に激痛があるなど少しでも異変を感じた場合は、産婦人科の受診をおすすめします。