【8ヶ月~10ヶ月】妊娠後期の過ごし方ガイド
妊娠後期に入ると、赤ちゃんと会える日までもうすぐです。残りの期間をどのように過ごすべきかと考えているママ、そんなママをどうサポートすべきかと考えているパパもいるのではないでしょうか。この記事では、妊娠後期にみられるお腹の中の赤ちゃんの変化とママの身体の変化について解説しつつ、おすすめの過ごし方を紹介します。妊娠後期を有意義に過ごすための参考にしてみてください。
妊娠後期はいつ頃?
妊娠後期は、妊娠28~40週までの期間のことです。この時期の赤ちゃんは臓器ができあがり、活動も活発になります。ママのお腹もさらに大きくなり、腰痛や足のむくみなどのトラブルがみられることもあります。
妊娠8ヶ月(28~31週)の特徴と過ごし方
妊娠8ヶ月に入るとお腹が大きくなるため、足元が見えにくくなります。つまずかないように、階段や段差に注意しましょう。また、子宮が収縮と弛緩を繰り返すことにより、お腹の張りを感じやすくなる時期でもあります。張りを感じたら、しばらく休憩するなどして対処しましょう。
お腹のなかの赤ちゃんは、動きが活発になり胎動を感じやすくなります。出産はもうすぐなので、入院の準備や産休の引き継ぎ準備をやっておきましょう。
産休の申請方法は会社によって異なるため、あらかじめどのような手続きが必要となるのか確認しておきます。引き継ぎ準備をしっかりとやっておくと、周りの方への負担も軽減することができるでしょう。
妊娠9ヶ月(32~35週)の特徴と過ごし方
妊娠9ヶ月に入ると、赤ちゃんがさらに成長し子宮と同じくらいの大きさになってきます。赤ちゃんにとって子宮が狭くなるので、以前よりも赤ちゃんの動きは少なくなるものの、蹴るときの衝撃は強く感じられる時期です。
この時期は、子宮底(子宮のてっぺん部分)が上がってくるので、圧迫感で胃がつかえやすくなり、ムカムカしたりすることがあります。膀胱も圧迫され、頻尿や尿もれなどのトラブルがみられることもあるでしょう。
また、出産に備えて体内では血液が多量につくられていますが、血しょうの増加量に対して赤血球の増加量が多くないことから貧血になりやすくなります。食事やサプリメントで鉄分を補うなどして、貧血対策を講じましょう。
出産に向けて体力もつけておきたいものです。座ったまま、横になったままになるのではなく、ウォーキングなどの簡単な運動を毎日行いましょう。
この時期はお腹が大きくなることで、腰痛などのトラブルが起きやすくなります。腰や背中が痛いときはシムス位をためしてみてください。「シムス位」については、以下の記事をご参考ください。
「シムス位とは?妊娠中の安眠・腰痛対策におすすめ!」
妊娠10ヶ月(36~40週)の特徴と過ごし方
妊娠10ヶ月目に入ると、赤ちゃんの体は完全にできあがり、いつ生まれてもおかしくない時期です。
この時期には、胃を圧迫していた子宮が下がり、食事が楽になってくるでしょう。体も出産準備を始め、骨盤が開いて恥骨や股関節に痛みが感じられるようになるなどの変化がみられます。
動くのが辛くなってくるかもしれませんが、医師から安静にするよう指示がない限りは、ウォーキングなどの軽い運動を続けるのがおすすめです。簡単な運動を続けることで、子宮の柔軟性を高めることができ、安産につながります。
妊娠39週を過ぎると、おしるしと呼ばれる少量の出血が起こることがあります。おしるしについては、以下の記事をご参考ください。
「出産まであとわずか!おしるしがきたらどうする?」
出産が近づくと、うれしい気持ちがある反面、不安もつきものです。予定日を過ぎると、余計に焦ったり不安になったりするかもしれません。もし、予定日を過ぎたのに陣痛がこないとしても焦らず、医師の指示にしたがいながら、ゆったりとした気持ちで過ごしましょう。
まとめ
妊娠後期はママのお腹も大きくなり、お腹のなかの赤ちゃんも出産に向けて準備をしています。起こり得る体の変化についてあらかじめ知っておくと、体調の変化に大きな戸惑いを感じなくてすむかもしれません。赤ちゃんに会える日はもうすぐなので、リラックスして毎日を過ごしましょう。