【月齢別】赤ちゃんがうなる理由とその対処法
赤ちゃんが急にうなり声をあげると、「どうしたんだろう?」と心配になりますよね。実は赤ちゃんがうなるのはよくあることで、ほとんどの場合、病気などの心配はいりません。しかし、赤ちゃんが何らかの不快感を覚えている可能性もあるため、原因を特定したうえで対策してあげることが大切です。今回は、月齢別に赤ちゃんがうなる原因と対処方法を紹介します。
目次
生後1ヶ月までの場合
生後1ヶ月までの赤ちゃんがうなる場合に考えられる原因はふたつあります。
原因1:眠りが浅い
この時期の赤ちゃんは脳の機能が未発達で、「眠る」「起きる」の切り替えが上手にできず、半分覚醒した状態になってうなるような声が出てしまうことがあります。生理現象のひとつなので、珍しいことではありません。
眠りが浅いためにうなる場合は、赤ちゃんが睡眠に不快感を覚えている可能性があります。赤ちゃんのおなかの空き具合や部屋の温度・湿度を確認して、しっかり眠れるよう環境を整えると良いでしょう。
原因2:空気がたまっている
赤ちゃんが母乳やミルクを飲んだ後に、空気を十分に排出できていないと、うなることがあります。この場合は、赤ちゃんを縦抱きにして背中を軽く叩くなどしてげっぷが出やすくなるようにしてあげると治まります。
生後1ヶ月~5ヶ月の場合
生後1ヶ月~5ヶ月の赤ちゃんがうなる場合に考えられる原因は3つあります。
原因1:母乳やミルクの飲みすぎ
この時期の赤ちゃんは満腹中枢が未発達なので、母乳やミルクを与えられた分だけ飲んでしまうことがしばしばあります。そのため、おなかがいっぱいの状態になり、苦しくて泣き出したり、うなったりするのです。
対策としては、おなかを時計回りになるようにやさしくマッサージしてあげるのがおすすめです。また、母乳やミルクの飲みすぎが頻繁に起こる場合は、泣き出したらすぐに母乳やミルクを与えるのを控え、哺乳量を減らしてみましょう。赤ちゃんの哺乳量が十分かどうか心配なら、保健センターや医療機関で哺乳量をチェックするようおすすめします。
原因2:授乳の仕方または母乳やミルクの味が気に入らない
授乳中に赤ちゃんがうなる場合は、授乳の仕方、または母乳やミルクの味が気に入らないのが原因かもしれません。
授乳の仕方に問題がある場合は、母乳かミルクかで対処方法が変わります。母乳であればママの乳頭が陥没していると、赤ちゃんは飲みにくく感じるので乳頭周りをマッサージする、乳頭保護器を使うなどの対策がおすすめです。ミルクであれば、ミルクの温度が適温か、哺乳瓶が飲みにくくないかといったことを確認しましょう。
母乳の味を赤ちゃんが嫌う場合は、ママの食事内容を改めてみましょう。脂肪分や糖分が多いものを控え、バランスの良い食事を心がけるようおすすめします。ミルクの味を嫌うときは、ミルクの種類を変えてみると良いでしょう。
原因3:うんちを排出しようとしている
赤ちゃんは腹筋が未熟で、自分の力でいきむのが苦手です。そのため、うんちを出そうとして、いきむときにうなることがあります。
対処方法としては、腸内のうんちがスムーズに肛門に移動できるように、おなかをやさしくさすって「の」の字マッサージをしてあげましょう。また、綿棒にベビーオイルやワセリンなどをつけて、先端部分を肛門にゆっくりと入れて刺激を与えるのもおすすめです。
生後6ヶ月~7ヶ月の場合
生後6ヶ月~7ヶ月の赤ちゃんがうなる場合は、以下の原因が考えられます。
原因:おなかや肺が圧迫されている
うつ伏せ寝だと、赤ちゃんが自分で元の位置に戻れず、おなかや肺が圧迫されるため苦しくてうなることがあります。この場合は、仰向けに戻してあげましょう。
生後8ヶ月~9ヶ月の場合
生後8ヶ月~9ヶ月の赤ちゃんがうなるときは、ふたつの原因が考えられます。
原因1:離乳食で食事が自分の思い通りにいかない、離乳食の味が嫌い
赤ちゃんが離乳食を食べながらうなるときは、食事を手でつかんで食べたいのにつかめないといった自分の思い通りにならないことに怒っている可能性があります。また、離乳食の味が好みでない可能性も考えられるでしょう。
この場合は、赤ちゃんの不満を解消するために、食事方法や食事内容を変えてみるようおすすめします。
原因2:水分不足による便秘
離乳食の回数が1回から2回に増えると、便秘に悩まされるようになる赤ちゃんもいます。この場合は、お水やお茶などで水分をしっかりと摂らせることによって対処すると良いでしょう。
病院の受診を検討する目安
赤ちゃんがうなるのはよくあることですが、症状によっては病院を受診したほうが良いこともあります。
・38度以上の熱
・鼻水
・咳が出る
・ぐったりして母乳やミルクが飲めない
・ずっと頻繁に苦しそうにうなる
これらの症状がみられる場合は、小児科を受診しましょう。
まとめ
赤ちゃんがうなるからといって、すぐに病院を受診しなければならないわけではありません。ほとんどの場合は、この記事で紹介したいずれかの理由で赤ちゃんがうなっていると考えられるので、どの原因に当てはまるかを見極めて対策を講じてあげましょう。