これって産後のむくみ?チェック方法や原因・対処法をご紹介!
産後のママが悩まされる症状のひとつがむくみです。とはいえ、むくみと思っていたら、「実は産後太りだった」ということもあるので、本当にむくみなのかどうか正しく判断したいですよね。今回は、産後のむくみのチェック方法、また対処法などについて紹介します。
目次
産後太りとむくみの見分け方
「足が太くなった」「顔が丸い」といった場合に考えられるのがむくみです。ただし、「これってむくみ?それとも脂肪?」と判断に迷う方もいるかもしれません。
そもそもむくみとはどのような症状をいうのでしょうか。
そもそもむくみとは
むくみとは、体内の水分バランスが乱れて、皮下組織に水分が溜まった状態のことです。通常、不要な水分は血管内に吸収され、尿として排泄されます。しかし、体内の水分バランスが乱れると、血管からしみ出す水分量が増え、皮下組織に水分が溜まってしまい、むくみを引き起こすのです。
以下は、産後のむくみでよくみられる症状です。
・むくみで足の甲までパンパンになっている
・むくみのために指輪が入らない
・寝てもむくみが治まらない
・むくみのために顔が丸くなっている
本当にむくみなのかチェックする方法
足のすね部分の硬いところを、10秒間指で押します。その後、指を離して5秒経っても指の跡が残っているなら、それはむくみの可能性が高いです。
逆に指の跡がなくなるようなら、それはむくみではなく産後太りなのかもしれません。
産後のむくみの原因
産後にむくみが生じやすくなる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
ホルモンバランスの変化
出産後は、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が抑えられ、母乳をつくるプロラクチンというホルモンの分泌が増えます。それによるホルモンバランスの変化がむくみの原因となることがあります。
水分量の変化
妊娠中は、お腹の赤ちゃんに栄養を与えるために、ママの体内の血液量は増加します。しかし、出産によって妊娠中に増加した血液は減少し、羊水が体外に排出されることでママの体内の水分量も低下します。体内の水分を一気に失うことで体が危機を覚え、逆に水分を体に溜め込んで守ろうと作用するので、むくみやすくなるのです。
疲労
産後は赤ちゃんのお世話などで睡眠不足になることも多く、疲労が溜まります。また、授乳などで同じ姿勢が続くことが多いうえに体をほとんど動かさないので、疲労や運動不足からむくみやすくなります。
産後のむくみの対処法
つらい症状を軽減するために、簡単にできる産後のむくみ対策を紹介します。
足を高くする
横になるときは、足の下にクッションを入れるなどして足を高くしましょう。足はむくみやすい部位ですが、足を高くすることでむくみを軽減できます。
運動をする
立ちっぱなし、座りっぱなしといった生活を送っていると、むくみやすくなります。出産後1ヶ月はハードな運動はできませんが、背伸びをする、足首を動かすなど、少しずつ体を動かすことを意識してみましょう。
ストレッチをする
運動をするのは難しくても、ストレッチは室内でも簡単にできます。赤ちゃんが眠っている間や隙間時間などに、股関節や太もも、ふくらはぎなどを伸ばすストレッチなどを行ってみましょう。
マッサージをする
足のむくみが気になる場合は、足首からひざにかけてマッサージするのもおすすめです。足首を両手で包み込むように持ち、力を入れながらひざに向かって引き上げます。お風呂上がりにマッサージクリームなどを塗って毎日行うのを習慣にすると症状の緩和に役立つでしょう。
着圧ソックスを履く
着圧ソックスは足に程良く圧力をかけ、足に溜まっている水分や血液を押し上げるので、履くだけで足のむくみ解消につながります。寝ているときに使えるものもあるので、夜用と日中用の両方を用意するのをおすすめします。
塩分を控えめにする
塩分を摂り過ぎると、体はそれを薄めるための水分を溜め込もうとするので、むくみやすいです。むくみ解消のためには、食事にも気をつけて塩分控えめの食事を意識してください。
足湯をする
足湯はリラックス効果が期待でき、全身の血液の流れを良くするのに役立ちます。湯船にゆっくりと浸かるのが難しい場合は、足湯をするだけでもむくみ緩和につながるでしょう。
まとめ
産後のむくみは自然と解消されるものなので、あまり心配する必要はありません。とはいえ、むくみの症状が続くと、それだけでつらく感じることもありますよね。
そんな場合は、本記事で紹介した対処法を参考にむくみ対策を行ってみてはいかがでしょうか。