子どもにいつからグミをあげても大丈夫?目安の時期と注意点
月齢12ヶ月以降にもなると咀嚼力がついてきて、いろいろなものを食べられるようになります。グミは小さくて大人にとっては食べやすいので、おやつとしてお子さまにもあげてみたいと考えるママ・パパもいるのではないでしょうか。そこで今回は、子どもにグミをあげても良いのか、目安の時期や注意点をあわせて紹介します。
目次
グミを与えてOKなのは4歳以上
グミを与えても安心な年齢は4歳以上からといわれています。製品によってはおおよそ3歳以上を目安にしているものもありますが、成長には個人差があるため、子どもの成長の度合いに合わせて判断しましょう。
ただし、赤ちゃんには与えないよう注意してください。赤ちゃんは体の機能がまだ整っていません。奥歯が生えそろい、しっかり自分でグミを咀嚼できるようになってから与えるようにしましょう。
また、よく噛んで食べることを理解できるかどうかも大切な条件です。咀嚼は問題ない場合でも、ママ・パパの言葉が伝わらないと誤飲するリスクがあります。
グミをあげるときには、咀嚼能力と理解力を総合的に判断することが大切です。
年齢制限があるのはなぜ?窒息や虫歯のリスクを考えよう
グミを与える際は、窒息と虫歯のリスクも踏まえたうえで与えましょう。
窒息
グミは、窒息のリスクが高い食べ物です。子どもは気管が小さく、咳もうまくできないことが多いため、誤って飲み込んでしまったものを咳で押しだすことができません。そのため、年齢制限が設けられています。
グミ以外にも、飴や白玉など丸くてつるつるしているものは、喉に詰まらせる可能性があるため注意しましょう。また、グミと同様に、弾力があって固くて噛み切りにくいものも窒息の原因になりやすいです。
虫歯
甘いものが口にある状態が長く続くのは、虫歯予防の観点からおすすめできません。乳歯は永久歯に生え変わるため虫歯を安易に考えがちですが、乳歯の虫歯は永久歯に悪い影響を与えてしまいます。
乳歯は永久歯より歯質が弱く、虫歯になると進行しやすいといわれているため注意が必要です。甘いものを食べた後は、口をすすぐか早めに歯磨きをするよう心掛けましょう。
誤飲したときの対処方法
弾力のあるグミは、粒のまま食べると誤飲のリスクが高い食べ物です。喉に詰まる可能性もあるため、子どもが誤飲したときはすばやく対処することが大切です。
まず、子どもが窒息しているかどうか、状態を観察しましょう。グミを食べている間に、急に顔色が悪くなったり、よだれをたらして苦しそうにしていたり、声が出せなくなっているときは窒息のサインです。
この場合、すぐに119番通報し、病院を受診してください。また、救急車が到着するまでの間に、ママ・パパは冷静に応急処置をすることが大切です。このような状況では、誤飲した食品を吐きださせるために口の奥まで指を入れるのではなく、年齢に応じて以下の方法を試しましょう。
1歳未満の赤ちゃんには、背部叩打法を行います。
背部叩打法の手順
1.ママ・パパの太ももの上に赤ちゃんをうつ伏せにして抱える
2.赤ちゃんの肩甲骨の間あたりを手のひらで5~6回強く叩く
また、1歳以上の子どもには、ハイムリッヒ法を行います。
ハイムリッヒ法の手順
1.ママ・パパが子どもの後ろから両手を回して抱えこむ
2.みぞおちの前で手を組み、そのままみぞおちを圧迫する
子どもの異変に気づき、適切に対処できるよう緊急時の対応を覚えておくと安心です。もし、応急処置の間に誤飲したものを吐きだせたとしても、一度病院で診てもらいましょう。
まとめ
体の機能が未熟な子どもにとって、グミはリスクのある食べものです。グミは弾力があり、固くて噛み切りにくいため、しっかり噛んで食べられない時期は、誤飲のリスクが高まります。しっかり噛めるようになってから与えましょう。もし、誤って喉に詰まらせてしまった場合は、すぐに119番通報し、応急処置を行いましょう。