【1歳~1歳半】離乳食完了期の進め方!目安や注意点も紹介
1歳~1歳半頃が目安となる離乳食完了期は、その後の食生活の基礎にもなる非常に重要な時期です。薄く味付けした柔らかいものを食べていた頃とは違い、使用する食材も形状もだんだん大人と同じものに近づいていきます。離乳食最後のステップである離乳食完了期には、どんな食事を作れば良いのでしょうか。今回は、離乳食完了期のポイントや注意点を解説します。
目次
離乳食完了期に移行する目安
離乳食完了期は1歳~1歳半頃にはじまります。完了期に移行する条件は、前歯が8本生えそろっていること、バナナ程度の硬さの食材をきちんと噛んで飲み込めるようになることです。
完了期は、お子さま自身が食べることに積極的になり、手づかみで食べたり、自分でスプーンやフォークを持って食べはじめたりする時期でもあります。また、食事への興味を尊重しつつ、食べ物から栄養を摂る基礎を覚えさせていく過程であるともいえます。
離乳食完了期を進めるときのポイント
1日3食にして、規則正しく食事をする
大人の食事と同じく、できるだけ時間を決めて3食規則正しく食べるようにしましょう。特に3回目の離乳食は遅くなりすぎないように注意します。できれば19時頃までに済ませられるのが理想的です。また、大人と一緒に食べることで楽しみながら食事をすることを学べます。
おやつ(補食)を取り入れる
すでに卒乳している場合は、3食の離乳食以外に10時、15時のタイミングで補食を追加しましょう。ここでいう補食とは、お菓子を食べる間食とは異なるものです。食事で摂りきれない栄養を補う目的で食べるものなので、おにぎりやパンといったエネルギーに変わりやすいものを選びます。次の食事に影響が出ないように、まずは少量からはじめると良いでしょう。
主食はおかゆから普通のご飯へ
今までおかゆを食べていたお子さまも、徐々に普通の白米へ変えていきます。最初から大人と同じ固さのご飯では食べにくいので、歯茎でつぶせる程度の柔らかめのご飯(軟飯)を用意しましょう。軟飯を1人分だけ炊ける便利グッズもあるので、お子さまの様子をみながら固さを調節してあげてください。
離乳食完了期に気をつけたいこと
塩分や脂質が多い食材は避ける
離乳食完了期になれば、ほとんどの食材は食べても問題ありません。しかし、塩分や脂質が多いものはできるだけ避けるようにしましょう。例えば、油揚げは油抜きをしたものがベスト。ウインナーなどの加工肉は、なるべく添加物が少ないものを選ぶことが大切です。玄米や雑穀米は、柔らかく炊いたとしても胃腸に負担をかけるので取り入れるのは控えましょう。食材のバリエーションに困ったら、離乳食完了期に対応したベビーフードを活用するのもおすすめです。
離乳食完了期でも母乳やミルクはOK
離乳食完了期になっても、母乳やミルクを無理にやめる必要はありません。まずは、お子さまの体調をみながら進めていくことが大切です。
母乳やミルクに多く含まれる栄養もあるので、お子さまが飲みたがる場合は飲ませても良いでしょう。補食や寝る前に飲ませてあげるのもおすすめです。
自由に食べさせてあげる
お子さまの興味のあらわれなので、手づかみ食べは十分にさせることが大切です。また、スプーンやフォークを使いたがる場合は使わせてあげましょう。大人用のものは子どもには持ちにくく先がとがったものが多いため、幼児用で持ちやすく安全性に配慮されたカトラリーを用意しておくと安心です。肘で上半身を安定させ、食べやすい姿勢になるように椅子の高さなどを調節しておくと自分で食べやすくなります。
この時期には食べ物をわざと床に落としたり、食べずにぐちゃぐちゃに混ぜたりといった行動がみられることもあるでしょう。そのような場合は、頭ごなしに怒ることは避けて、食べ物を大切にすることを根気よく教えていくことが大切です。
まとめ
離乳食完了期は、食事の基礎を学ぶ大切な時期です。食べられる食材や調理方法も増え、大人の食事から取り分けしやすくなるので、保護者の方の手間も少し軽減されることが期待できます。家族で食事を楽しみながら、成長に必要な栄養を無理なく食べ物から摂れるように準備をしてあげましょう。