妊娠初期の過ごし方と注意点!不安な時期を乗り切るコツも紹介
妊娠初期は、妊娠4週から16週未満の時期を指します。ママの体調に変化が起き、つわりをはじめとした症状があらわれるため、不安に感じるママも多いでしょう。この不安な時期を無事に乗り越えるには、どのように過ごすのが良いのでしょうか。今回は、妊娠初期の過ごし方や注意点などを解説します。
妊娠初期の過ごし方で気をつけるべきポイント
妊娠初期は、肉体面や精神面でさまざまな変化が起こりはじめます。特に、多くのママにみられるのがつわりの症状です。吐き気のほかにも眠気、だるさや疲れやすさ、空腹時に気持ち悪くなる、においに敏感になるなど、さまざまな症状があらわれます。
つわりがひどいときは、家族に家事をサポートしてもらいましょう。あらかじめ家事をリスト化しておくと、周囲もフォローしやすくなります。
体調が悪いときには、無理せず休むようにしましょう。体に負担がかからないよう、お腹を圧迫しない、重いものは持たない、体を冷やさないなどの注意が必要です。抵抗力が弱まることから、風疹などの感染症にも気をつけなければなりません。
つわりが辛いとき、食べ物を口にできるようであれば、無理をしない程度に食事を少しずつ摂りましょう。食事が摂れない場合でも、脱水予防のために水分はこまめに摂りたいところです。
また、WHO(世界保健機関)では、妊婦に対して1日300mg以上のカフェインは摂らないよう注意喚起がされています。カフェインの胎児への影響はまだ明らかにはされていませんが、コーヒーであれば、1日3~4カップまでに抑えましょう。
出典:「カフェインの過剰摂取について」(農林水産省)
妊娠中のアルコールはNGです。お腹の赤ちゃんに影響を及ぼす可能性があるため、お酒やアルコールを含む食品は避けてください。
また、体が疲れやすくなっているため、運動は医師と相談しながら、散歩などの軽い運動程度に留めましょう。
妊娠初期はホルモンバランスの変化で注意力が低下し、貧血になりやすくなっているため、基本的には自転車に乗らないようにしましょう。ただし、上の子の送り迎えなどで、自転車に乗る必要があるママもいるかと思います。どうしても乗らなくてはならない場合は、医師に確認のうえ、転倒や事故などに十分気をつけてくださいね。
喫煙している場合は、妊娠をきっかけに禁煙しましょう。パパやその他家族など、近くに喫煙者がいる場合は、自分の前では控えるように伝え、煙を吸わないようにしてください。受動喫煙は、流産、早産、低出生体重、胎児発育遅延など、赤ちゃんの発育に大きな影響を及ぼす可能性があります。さらに、赤ちゃんが生まれたあと、乳幼児突然死症候群の要因となることもわかっています。
仕事はどうする?妊娠初期の過ごし方
妊娠がわかったら、出産予定日や産休の予定なども合わせて、できるだけ早い段階で職場に報告しましょう。特に妊娠初期の段階では、体調不良が起こりやすいことを事前に理解してもらうと安心です。
妊娠中でも無理なく働けるよう、部署や業務内容、勤務時間などを変えてもらえるかどうか、相談してみても良いでしょう。職場によっては、業務内容の変更や時差出勤に対応してもらえる制度を設けている場合があります。時差出勤が可能になると、電車の人混みを避けられる上、車内のにおいが気になるなどの負担を軽減できます。
医師の指示により、職場へ伝達事項が発生した場合は、母子健康手帳に掲載されている「母性健康管理指導事項連絡カード」を使うと、スムーズです。労働基準法により、妊娠中は時間外や変形労働時間制などの就業制限が規定されているほか、軽易な業務への転換も請求できるため、上司に申し出るようにしましょう。
妊娠初期は楽しみを見つけることも大切
妊娠初期は、ストレスや不安を感じやすい時期です。ストレスや不安は、お腹の張りを招いたり早産のリスクを高めたりします。体をいたわりながら妊娠初期を乗り切るために、リラックスして過ごすことが大切です。ただし、ストレス発散のために暴飲暴食をすると、体重増加につながるためおすすめできません。
無理のない範囲で、ゆっくり入浴する、好きな音楽を聴く、ハンドメイドをする、マタニティヨガに挑戦するなど、自分の楽しみを見つけるようにしてくださいね。
まとめ
妊娠初期は、ホルモンバランスの崩れにより精神的にイライラすることが増える時期です。これは自然な現象であり、誰もが通過するものだと割り切ることも大切です。
仕事も家事も無理をし過ぎないよう気をつけて、体調を第一に考えて過ごすようにしましょう。