妊娠したかも?病院へはいつ行けば良い?おすすめの目安と注意点
生理が遅れていたり、体調が優れなかったりすると、「妊娠したかも?」と考える方も多いのではないでしょうか。妊娠判定をしてもらうためには病院へ行く必要がありますが、受診のタイミングは早すぎても遅すぎても良くありません。今回は、いつ病院に行ったら良いのか、受診の目安と初診時に準備しておくと良いことを紹介します。
妊娠したかも?と思ったらチェックすること
体調の変化から妊娠したかもしれないと思ったら、以下のポイントをチェックしてみましょう。
・生理が遅れている
・高温期がいつもより長く、微熱が続いている
・胸の張りがある
・吐き気がある
・眠気やだるさを感じる
・食欲がない
・腹部に痛みがある
基礎体温を記録している方は、体温の変化から妊娠に気づくことができます。妊娠すると16日以上高温期が続き、生理が止まります。高温期の基礎体温が36.7℃以上の日が続くようであれば、妊娠している可能性があります。
生理予定日から1週間生理が遅れていた場合は、妊娠の可能性があるので、市販の妊娠検査薬を使用して妊娠しているか確認しましょう。妊娠検査薬とは、受精卵が着床すると作られるhCGホルモン(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)の数値から妊娠を判断する試薬のことです。
hCGの分泌量には個人差がありますが、生理予定日をすぎたあたりから急激に増えてくるホルモンなので、検査によって妊娠を知ることができます。
ただし、尿の濃度が薄い場合や生理不順の場合など正確に判定できないこともあるため、一度陰性であっても、体調が優れない日が続く場合は、再度検査してみることをおすすめします。
妊娠がわかったら病院へ
妊娠検査薬で陽性を確認したら、最後の生理開始日から数えて5週後半~6週前半を目安に病院へ行きましょう。このころになると、赤ちゃんの心拍が確認できるようになります。
産婦人科で検査をして胎嚢(たいのう)のなかにいる赤ちゃんの心拍が確認できたとき、妊娠の確定診断となります。
病院へ行くタイミングは早すぎても遅すぎても良くない
生理予定日から使える「早期妊娠検査薬」を使えば、通常より1週間早く陽性がわかります。しかし、陽性反応が出ても、受診するのが早すぎると胎嚢や赤ちゃんの心拍が確認できず、妊娠の確定診断ができません。
また、妊娠している場合でも、受診が早すぎると正常妊娠か異常妊娠かの判断が難しいため、1週間後に再度受診しなければならないケースが多いようです。妊娠の確定診断までに何度も受診することとなると、やきもきする時間が長くなり、余計な費用もかかることになります。
一方、受診するのが遅すぎると、異常妊娠の判定が遅れてしまう可能性があります。流産や子宮外妊娠などがあれば、母体に負担がかかるため注意が必要です。
生理周期が順調な方は、遅くても生理予定日から2週間後までには必ず受診してください。生理不順の方は、妊娠検査薬で陽性がでてから受診しましょう。陰性の場合でも、2-3ヶ月生理が来ないようであれば、一度産婦人科に相談するのをおすすめします。
受診をスムーズに進めるために準備しておくと良いこと
妊娠検査のために病院へ行くときは、持ち物や状況がわかるメモなどを準備しておくとスムーズに受診できます。具体的には以下の内容を参考にしてみてください。
【持ち物】
・健康保険証
・お薬手帳
・基礎体温表
・生理用品
妊娠検査では内診があるため、脱ぎ着しやすいようなスカートや上下が分かれている服装が適しています。下着や靴下も着脱しやすいものを選ぶと良いでしょう。内診では出血する場合もあるため、ナプキンを持参しておくと安心です。
費用は、自費や保険診療、検査の種類などで変わりますが、妊娠検査は基本的に自費となる場合が多いため、1~2万円ほど用意しておくことをおすすめします。
【事前にメモしておくとよい内容】
・最終月経日
・体調
・アレルギーや既往歴
・過去の妊娠や分娩回数など
初診時に聞かれるかもしれないことは、事前にメモしておくと当日に慌てずに済みます。最終月経日がわかると妊娠週数の目安となり、正常妊娠か異常妊娠かの判断にもなるため、メモしておきましょう。
アレルギーや既往歴は、出産する際のリスクや薬の必要性を判断するのに役立ちます。服薬治療が必要になったときに、お薬手帳があると調整しやすくなります。
まとめ
生理がこないなどの自覚症状がある場合は、生理予定日の1週間後に妊娠検査薬を使って妊娠の有無を確認しましょう。
妊娠していた場合は、最後の生理開始日から数えて5週後半~6週前半を目安に病院を受診してください。初診時には、前述した持ち物やメモを用意しておくと、スムーズに受診できます。