母乳ってどんな味?おいしい母乳にするための食事や生活習慣
赤ちゃんの食事でもある母乳。赤ちゃんは、おいしそうに飲んでいるけど「どんな味がするのかな?」「おいしいの?」と、母乳の味が気になったことはありませんか?実は、母乳の味は常に同じとは限らないのです。今回は、母乳の味について解説します。あわせて、赤ちゃんにおいしい母乳を飲んでもらうためのポイントも紹介するため、ぜひ参考にしてみてください。
いつも同じ味とは限らない
母乳の材料は、ママの血液です。人の血液は食べたものによって、サラサラしたりドロドロしたりと、状態が変わります。母乳はママの血液から作られているため、食べたもの・体調・精神状態が味に影響するのです。
一般的においしいとされている母乳は、青白い色をしておりニオイもなく、ほのかに甘みがあるものです。
高カロリー・高脂質の食べ物を摂り過ぎた後の母乳は、少しドロっとしてしまいます。ドロドロした母乳は赤ちゃんも飲みにくいです。
もちろん、あまりに神経質になって食事に気を遣う必要はありません。ただ、赤ちゃんの体調は良いけど、飲みが悪い場合は母乳がおいしい状態ではない可能性があります。
高カロリー・高脂質の食べ物は乳腺炎の原因にもなるため、赤ちゃんの飲みが悪いと感じたら少し控えるようにしてみてください。赤ちゃんが母乳をおいしそうに飲んでいるときと、少し飲みが悪いときに少量を舐めて違いを確かめてみるのもおすすめです。
母乳の成分
母乳の大半は水分ですが、炭水化物・糖質・脂質・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの成分も入っています。
母乳に含まれるたんぱく質は主にホエイとカゼインです。ミネラルにはカルシウム・ナトリウム・カリウム・鉄などが含まれています。
牛乳も同じ哺乳類の母乳ですが、人の母乳のほうが乳糖の含有量が多めです。また初乳と成乳では、それぞれの成分の含有量が変わります。
初乳は脂質と炭水化物が少なく、たんぱく質やビタミンが多いです。タンパク質内のホエイとカゼインの割合も、初乳と成乳で異なります。
初乳には吸収が良くて免疫機能を高める効果のあるホエイが多いです。初乳には生まれたばかりの赤ちゃんを細菌やウイルスから守る機能があります。
母乳は赤ちゃんの成長によって成分や分泌量が変わるのが特徴です。成乳になるとカゼインの量が少し増えます。成乳は糖質も増えるため、初乳よりも甘いです。
母乳の味をおいしくするためには
赤ちゃんの大切な栄養となる母乳。せっかくなら、おいしい状態で赤ちゃんに飲んでほしいですよね。
母乳の味をおいしくするためのポイントを紹介していきます。あまり神経質になるのも良くないですが、少しだけ意識してみてください。
栄養バランスの良い食事を心がける
母乳はママの血液からできています。ママが食べたもので母乳の味も変わるとされているため、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
母乳の成分でもあるタンパク質・脂質・糖質・カルシウム・ビタミンなどを、バランス良く摂取するようにしてください。
母乳に良いとされている食材は、脂肪分が少なくタンパク質の多い鶏の胸肉やささみ・大豆・ほうれん草などの野菜です。
逆に、揚げ物・甘いもの・ジャンクフードなどの高脂質・高カロリーな食べ物に偏ると、母乳がドロドロとした状態になってしまい、赤ちゃんが飲みにくくなるおそれがあります。おいしい母乳を作るためには、できるだけ量を控えるようにしましょう。また、日頃から水分をしっかり摂ることも大切です。
心と体を健康に保つ
母乳の味をおいしくするためには食事に気をつけることも大切ですが、ママの体調を整えることも忘れてはいけません。育児をしていると、睡眠不足になることがあり、疲れが溜まってしまうこともあります。できるだけ休めるときは休むようにしましょう。
また、ストレスを溜め込まないように、気分転換をして心の健康を保つことも大切です。好きな音楽を聴いたり、家族に赤ちゃんをみてもらったりするなど、1人の時間を確保してリフレッシュするようにしましょう。
母乳に良くない食べ物はあるものの、我慢のしすぎはストレスになってしまいます。食べ過ぎない程度に、少し楽しむ分には問題ありません。
上手にストレスを発散しながら、母乳育児を楽しめるようにしていきましょう。
まとめ
一般的に母乳の味は「ほんの少し甘い」のが特徴です。ただ、ママの血液から作られるものですから、食べたものや体調・体質によって味も変わります。
赤ちゃんがおいしいと感じる母乳を作るためには、食生活に加えて体調管理も重要です。ストレスにならない程度に、おいしい母乳のための生活を心がけてみてください。