赤ちゃんはいつからしゃべり始める?発達の目安としゃべり始めるのが遅いときの対処法
赤ちゃんが初めて言葉を発する瞬間は、ママ・パパにとって特別かつ感動的な場面です。ですが、赤ちゃんがなかなかしゃべり始めないと、不安になりますよね。とはいえ、発語には個人差があるので、しゃべり始めるのが遅くても焦る必要はありません。
今回は赤ちゃんがしゃべり始める目安や、しゃべり始めるのが遅いときの対処法について紹介します。
赤ちゃんが言葉をしゃべり始める目安は?
厚生労働省の報告によると、約60%の子どもが生後1歳ごろまでに「ママ」「パパ」のような一語以上の発語があるとされています。
同統計によると、生後9~10ヶ月未満では9%ですが、生後1歳6~7ヶ月未満になると、約90%以上の赤ちゃんがしゃべれるようになっているとのことです。
ただし、しゃべり始める時期は赤ちゃんによって個人差があるので、過度な心配は必要ありません。まわりの子どもと比べてしゃべり始めるのが遅くても、焦らず見守ってあげましょう。
出典:「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」(厚生労働省)
生後2~5ヶ月ごろになると、「あー」「うー」などのクーイングがみられるようになります。クーイングとは、母音からなる発声のことで言葉自体に意味はありません。赤ちゃんの機嫌が良いときにみられやすく、徐々に「だー」や「ぶー」などの言葉に変化していきます。
生後6~11ヶ月ごろになると、「まんま」「ばぶー」など2つ以上の音からなる喃語(なんご)を話し始めます。ば行、ぱ行、ま行で始まる言葉が多いのが特徴です。早ければ生後3ヶ月ごろからみられるようになりますが、一般的には生後6ヶ月ごろから発し始める赤ちゃんが多いです。
1歳~1歳半ごろになると、「ママ」「パパ」「くっく(靴)」など意味のある単語をしゃべれるようになります。少しずつ話せる言葉が増えて、人や物には名前があることを理解し始めるのもこの時期です。
1歳半~2歳ごろになると、二語文で簡単なコミュニケーションが図れるようになり、「ワンワン、こわい」「お花、きれい」など会話を楽しめるようになります。
赤ちゃんがしゃべり始めたら意識したいポイント
言葉の発達を促すためには、赤ちゃんと積極的にコミュニケーションを図り、言葉に触れる機会を増やすことが大切です。また、言葉を物や動作、感情などに結びつけて話しかけることで言葉の理解を促進することができます。
例えば、「いちご 赤いね」と伝えることでいちごが赤いものだと認識できるようになり、「ぶーぶー、速いね」と話すことで対象物と言葉がつながるようになります。
もし、赤ちゃんが人や物を間違って認識していたとしても、すぐに否定するのは避けましょう。しゃべることが嫌いになってしまう場合もあるため注意が必要です。
また、テレビなどのような一方的なコミュニケーションではなく、家族との会話を楽しむことで言葉を覚えやすくなります。話しているときの表情がわかるように、赤ちゃんの方を向きながら話すようにしましょう。
赤ちゃんが言葉をしゃべるのが遅くて心配なときの対処法
言葉の発達は身体的な成長に比べて個人差がみられやすいといわれています。しゃべり始める時期が半年以上違うことも珍しくありません。
赤ちゃんがなかなかしゃべらないときは、先述の通り、言葉に触れる機会を増やしましょう。同世代の赤ちゃんと過ごす時間をつくるのもおすすめです。家族以外の人と触れ合う時間を増やすと、赤ちゃんにとっても良い刺激となり、しゃべる意欲がわきやすくなります。
絵本の読み聞かせは言葉を覚えるチャンスです。文字が読めなくても絵を見ながら話を聞けるので、物の名前や気持ちの表現などが理解しやすくなります。
しゃべり始めるのが遅い赤ちゃんは、話した言葉と対象物が頭のなかで一致していないことがあります。その場合、絵本などを見せることで思考が整理され、自然と話し始めることもあるため、焦らず見守りましょう。2歳を過ぎてもしゃべらない場合は専門医に相談すると安心です。
まとめ
赤ちゃんがしゃべり始める時期には個人差がありますが、生後1歳ごろまでには約60%の赤ちゃんがしゃべれるようになるといわれています。ただし個人差があるので、しゃべり始めるのが遅くても、焦らず見守ってあげましょう。
赤ちゃんがしゃべり始めたら、積極的に話しかけて言葉の発達をサポートしてあげましょう。しゃべり始めるのが遅い場合は、同世代の赤ちゃんと過ごす時間を増やしたり、絵本の読み聞かせをしたりするなど、言葉に触れる機会を増やすことをおすすめします。