二語文はいつから話し始める?発達を促す方法も紹介

子どもの言葉の発達は、成長を測る上でとても大切な指標のひとつです。「うちの子はいつから言葉を話し始めるんだろう」と、子どもの成長を心待ちにしているママ・パパは多いことでしょう。
特に、「二語文」という2つの言葉からなる言葉が話せるようになると、子どもの成長を実感できるものです。そこで今回は、子どもが二語文を話し始める時期や、言葉の発達を促すための関わり方、発達がゆっくりの場合の対応について紹介します。
目次
二語文を話し始める時期
二語文とは、2つの単語が組み合わさってできた言葉のことです。例えば、それぞれ意味をなす言葉の「ママ」と「だっこ」というふたつの言葉を組み合わせて「ママ だっこ」ということで、「ママにだっこしてほしい」という気持ちを伝えようとします。
形容詞と名詞を組み合わせた「おおきい わんわん」などのように、目の前で起きている状況を説明することもあります。ほかにも、「いちご ほしい」のように、目的語である名詞と動詞を組み合わせたものなど、さまざまなパターンがあります。
また、一般的に子どもが話せる言葉の数が50~100語程度となると、名詞だけでなく動詞や形容詞といったさまざまな種類の言葉を組み合わせられるようになり、表現の幅が広がります。
二語文を話し始める時期には個人差がありますが、一般的に1歳2ヶ月~2歳ごろが目安です。この時期に今まで覚えてきた単語を組み合わせて、意味のある言葉を話す力が身につきます。ただし、子どもの発達段階はそれぞれ異なるため、言葉の発達がゆっくりでも心配することはありません。焦らず子どものペースに合わせてあげましょう。
二語文の発達を促す方法
二語文を話し始める時期はあくまでも目安であり、必ずしもそのタイミングで発語がみられるとは限りません。言葉は子どもの成長過程で自然に身につくものですが、周りの大人が少し工夫することで、言葉の発達を促すことができます。日常生活で取り入れやすい方法をみていきましょう。
子どもの発語に対して積極的に反応する
子どもが何か言おうとしたり、指さしで表現しようとしたりするときは、周りの大人が積極的に反応してあげましょう。何度もコミュニケーションを取ることで、子どもの自己肯定感が育まれ、言葉の発達を促すことにつながります。
言葉の間違いに気づいたらやさしく訂正する
まだ話し慣れていない子どもは、言い間違いをしてしまうことも少なくありません。間違えても、子どもの「話したい」という気持ちを尊重し、温かく見守りましょう。もし間違いに気づいたときは、頭ごなしに否定するのではなく、やさしく正しい言葉を伝えてあげることが大切です。
先回りして話さない
子どもが話したいことがあっても、言葉がすぐに出てこないことがあります。そんなときにママ・パパが先回りして話してしまうと、自分で考える力を育む機会を失ってしまうかもしれません。焦らず、子どもが話し始めるのを辛抱強く待つようにしましょう。
返事をするときにひと言プラスする
「一語文は話せるのに二語文が出てこない」という場合は、子どもが単語を言った後に、ひと言付け加えて二語文につなげてみましょう。例えば、子どもが「ぶどう」と言ったら「”ぶどう”と”食べる”をくっつけると、どんな言葉になるかな?」と、遊び感覚で促してあげるのもおすすめです。
絵本の読み聞かせをする
絵本の読み聞かせは、言葉を覚えるのに効果的です。本を通じてさまざまな言葉に触れる機会が増え、語彙力の向上につながります。読み聞かせの際は、絵を指しながら言葉で説明すると、子どもが言葉を理解しやすくなります。
二語文が出ない場合の対処法
子どもが2歳を過ぎても二語文を話さない、言葉の数が極端に少ないと感じる場合は、専門家への相談も検討しましょう。専門家に相談することで、適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
子どもの言葉の発達で気になることがあれば、まずはかかりつけの小児科や市町村の保健センターなどに相談すると良いでしょう。
まとめ
子どもは成長するにつれて、少しずつ言葉を覚えていきます。二語文を話し始める時期はあくまでも目安であり、発達段階には個人差があることを理解しておきましょう。子どもの言葉に積極的に反応したり、言い間違いを指摘し過ぎないようにしたりするなど、温かい目で見守ることが大切です。焦らず子どものペースに合わせて、言葉の発達をサポートしてあげましょう。