タミータイムとは?期待できる効果や月齢別のやり方、注意点を解説

タミータイムは、赤ちゃんが健やかに育つために必要な遊び・練習のひとつです。タミータイムとはどのような過ごし方のことなのでしょうか。今回は、タミータイムの概要や効果、やり方について紹介します。
タミータイムとは?
タミータイムとは、大人が見守る中で赤ちゃんをうつ伏せにして過ごさせる時間を指します。タミーとは、英語で「おなか」「ぽんぽん」を意味する表現です。うつ伏せ練習や腹ばい運動などを通して、成長を促します。
タミータイムはいつから始める?
タミータイムを始める時期には、特に決まりはありません。生後、退院してすぐ始めても問題ありませんが、不安に感じる場合は1ヶ月健診後に始めると良いでしょう。
また、赤ちゃんは仰向けに慣れているため、うつ伏せにすることで泣いてしまう可能性があります。泣いてしまわないように、様子を見ながら10秒ほどの短時間から始めるのがおすすめです。短い時間から始めて、少しずつ延長させていきましょう。
タミータイムで期待できる効果
タミータイムにはさまざまな効果が期待できます。
うつ伏せになると、仰向けのときとは見る景色が異なります。仰向けとうつ伏せを繰り返すことで赤ちゃんの視野が広がり、赤ちゃんの脳に刺激が与えられるため、脳と心の発達につながります。平衡感覚やバランス感覚を養うことも可能です。
また、うつ伏せの状態になると、仰向けの状態のときに比べて肺にかかる圧力が軽減されます。口が閉じて腹式呼吸をすることにもつながるので、呼吸器の発達への効果が期待できます。
さらに、うつ伏せになることによって首の筋肉や体幹が鍛えられるのもメリットです。寝返りや首すわりを促す筋肉が鍛えられるため、今後の赤ちゃんの成長にとって多くのメリットがあるといえるでしょう。
仰向けで寝かせたままにすると、後頭部が平らになり、絶壁頭になるおそれがあります。タミータイムを取り入れることで、絶壁頭を防止することにもつながるでしょう。
ほかにも、タミータイムにより、親子のコミュニケーションが促進されるというメリットもあります。うつ伏せで首を持ち上げようとする赤ちゃんに声をかけたり、同じ目線で話しかけたりすることで、自然とコミュニケーションが生まれます。
ママやパパが仰向けになり、うつ伏せの状態にした赤ちゃんをおなかに乗せてコミュニケーションをとるのもおすすめです。
【月齢別】タミータイムの方法
タミータイムの方法や時間は、月齢に応じて変えていくのがおすすめです。無理のない範囲でタミータイムを取り入れましょう。
生後0ヶ月~3ヶ月の間は、毎日数分間行うのがおすすめです。この時期はまだ首がすわっておらず、頭を支える筋肉が十分に発達していないため、長時間のタミータイムは負担になることがあります。常に手を貸せるよう、そばで見守りながら取り組みましょう。
生後3ヶ月~6ヶ月ごろには、1回数分のタミータイムを1日2~3回行うのがおすすめです。成長に伴い、首の筋肉も発達してくるため、少しずつ時間を伸ばしながら練習してみましょう。
生後6ヶ月を過ぎると、より長い時間のタミータイムにも取り組めるようになります。寝返りができるようになる赤ちゃんもいるため、自由に動き回っても問題ないよう、安全なスペースを確保してあげましょう。
とはいえ、時間いっぱい取り組まなかったり、そもそもタミータイムを行わないからといって、赤ちゃんの成長に悪い影響があるわけではありません。嫌がるときは無理せず、赤ちゃんが楽しめる方法を試しながら、少しずつ慣らしていきましょう。
タミータイムをする際の注意点
タミータイムに取り組む際は、赤ちゃんから目を離すのは絶対に避けましょう。呼吸器が十分に発達していないため、窒息のリスクがあります。常に近くで見守りながら行うことが大切です。
また、布団や座布団などの柔らかいものの上でタミータイムを行うのも危険です。思わぬ拍子に顔が埋まり、窒息する危険性があります。安全のためにも、硬めのマットや畳の上など、安定した場所で行うのが理想的です。
さらに、うつ伏せのまま寝かせないようにしましょう。乳幼児突然死症候群のリスクが高まるため、絶対に避けてください。タミータイム中に赤ちゃんが眠そうな様子を見せた場合は、すぐに仰向けに戻しましょう。
まとめ
タミータイムは、赤ちゃんの脳や心、そして首の筋肉の発達をサポートする大切な習慣です。親子で触れ合うコミュニケーションの時間としても役立つため、数秒〜数分の短い時間から無理なく始めてみましょう。