パンデビューはいつから?パン離乳食の始め方
生後半年くらいすると、赤ちゃんは離乳食をスタートし、徐々にいろんなものを食べることができるようになります。では、離乳食にパンを与えても良いのはいつくらいからなのでしょうか?今回は、赤ちゃんの離乳食にパンを食べさせるタイミングと、パンを使った離乳食の簡単レシピをご紹介します。
離乳食の赤ちゃん!パンはいつから食べられる?
離乳食がスタートしたばかりの赤ちゃんは、まだ歯が生えていないので、固形のものは食べることができません。当然のことながら、固形のパンをあげるのはNG。しかし、赤ちゃんが食べやすいように細かくすりつぶすなどの工夫をすれば、離乳食の初期からパンをあげることができます。
とはいえ、どんなパンでもすりつぶせば食べさせても良いというわけではありません。菓子パンは糖分が多いですし、ロールパンなどの一見シンプルに見えるパンも脂肪分や塩分が高いので、離乳食初期の赤ちゃんには与えないようにしましょう。
離乳食がスタートしたばかりの赤ちゃんに食べさせてもいいパンは、シンプルな食パンです。ただし、初期に与えて良いのは10グラム程度なので、与えすぎないように注意してください。また、パンの耳は赤ちゃんには固いので、取り除いて柔らかい部分だけあげるようにしましょう。
離乳食中期に入ると、違った種類のパンにも挑戦できるようになります。
時期別レシピと摂取量の目安
離乳食の初期・中期・後期では、赤ちゃんの食事の内容は変化していきます。それぞれの時期別にパンを使った離乳食のレシピをパンの目安量とともにご紹介しますので、参考にしてみてください。
●初期
パンの目安量 1食事 食パン10グラム
離乳食初期の赤ちゃんは、ミルクを使って柔らかく煮たシンプルなパン粥がおすすめ。この時期は、離乳食をゴックンと飲み込むだけなので、パンをすりつぶして与えましょう。
<パン粥の作り方>
1.食パンはミミの部分を取り除き、こまかくちぎる。
2.粉ミルク(1/2カップ程度)を入れて、柔らかくなるまで煮る。
3.すり鉢などでパンがこまかくなるまですりつぶす。
※2のタイミングで、耐熱皿に入れてラップをかけ、電子レンジで1分程度加熱しても◎。
●中期
パンの目安量 1食事 15~20グラム
食べ物をすりつぶすことができるようになる離乳食中期には、野菜を加えたパン粥を作ってあげましょう。
<野菜入りパン粥>
1.食パンはミミの部分を取り除き、こまかくちぎる。(小さく切っても良い)
2.野菜を刻んでゆで、すり鉢ですりつぶす。
3.小鍋に1のパンと2の野菜、粉ミルク(100cc程度)を入れて煮る。
※入れる野菜は、人参やカボチャ、ブロッコリーなどを選ぶことができます。すり鉢ですりつぶさずに、小さく刻んでゆでたものを食べさせてもいいですよ。
●後期
パンの目安量 1食事 30グラム
離乳食後期になると、自分で噛んで食べることができるようになります。なので、食パンは1cm角くらいのサイズに切ったり、手で持って食べることができるようにスティック状に切ったりしてあげてもいいでしょう。
ここでは、簡単にできるパングラタンのレシピをご紹介します。
<パングラタン>
1.食パンはミミを切り落とし、1cm角くらいのサイズに切る。
2.小さく刻んで茹でた野菜やツナなどの具材を用意する。
3.耐熱皿に1のパンを入れ、その上にホワイトソースをかけて、2の具材を散らす。
4.オーブントースターで軽く焼き色がつくまで焼く。
※ホワイトソースはベビーフードを利用するとラクです。代わりに牛乳で柔らかくしても良いですし、上にチーズをかけて焼くこともできます。
赤ちゃんの離乳食にパンが加わると、レパートリーが一気に増えます。最初は食パンからはじめて、離乳食の時期に応じてフランスパンなどもレシピに加えてみましょう。全体のバランスと相談しながら、パンを取り入れてあげてくださいね。