【月齢別】離乳食の分量と固さの目安、ポイントを解説
赤ちゃんの離乳食は、生後5~6ヶ月ごろからスタートします。とはいえ、赤ちゃんにどれぐらいの量を与えればよいのか、ママ・パパは悩んでしまいますよね。
今回は、赤ちゃんの離乳食の分量や固さの目安を月齢ごとにご紹介します。適量を知って、自信をもって育児に取り組みましょう。
目次
離乳食の「量」の考え方
離乳食は大人の食事内容と異なるため、多すぎたり少なすぎたりしないか、ミルクと離乳食のバランスが取れているかなど、離乳食の量や内容に悩むママ・パパは多いものです。
赤ちゃんの離乳食の分量や進め方は、厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」を参考にしましょう。ただし、栄養の必要量は個人差が大きいので、ガイドはあくまでも目安と考えてください。
また、離乳食の量が多すぎるか少なすぎるかは、赤ちゃんの体重状況も基準の一つにするとよいでしょう。体重管理は、母子健康手帳の「乳幼児身体発育曲線」を参考にするのがおすすめです。グラフに赤ちゃんの身長と体重をあてはめてみて、適正範囲から大きく外れる体重変化がある場合は、医師に相談しましょう。
【月齢別に紹介!】離乳食の分量と固さの目安
それでは、月齢ごとに離乳食の分量と固さの目安をみていきましょう。歯の生え方や舌の動きの様子を見ながら、食べやすい状態に調理してあげてください。
離乳食初期(生後5~6ヶ月)
スタート期は、ゴックンと食べ物を飲み込むことを覚える時期です。赤ちゃんの様子を見ながら、1日1回、小さじ1程度からはじめましょう。
初期の離乳食は、トロトロとしたペースト状が目安です。なめらかにすりつぶしたおかゆからはじめて、次に野菜や果物を、慣れてきたら豆腐、白身魚、卵黄も試してください。
離乳食は、スプーンで与えます。ただし、赤ちゃんが離乳食に慣れないうちは、舌で食べ物を押し出してしまうことがあります。その場合はスプーンですくって、もう一度口に戻してあげましょう。ただし、押し出して下に落ちてしまったものをもう一度与えることや、無理に口の奥までスプーンを入れること、スプーンを無理やり唇に押し付けることはやめましょう。また、赤ちゃんが離乳食を嫌がったら、無理は厳禁です。母乳やミルクを欲しがる場合は、十分に与えてください。
離乳食中期(生後7~8ヶ月)
中期の離乳食は、ペースト状のものをベースに、指で簡単につぶせて、かつ豆腐ぐらいの硬さで調理するのがポイントです。また、離乳食の回数を1日2回に増やして、食事のリズムを作っていきましょう。
味や舌触りが楽しめるように、食材のバリエーションも増やしていくとよいです。
1回の離乳食の目安量
・穀類:全がゆ50~80g
・野菜・果物:20~30g
・魚:10~15g
・肉:10~15g
・豆腐:30~40g
・卵:卵黄1~全卵1/3個
・乳製品:50~70g
離乳食後期(生後9~11ヶ月)
後期は歯ぐきでつぶせるくらいの、バナナの硬さを目安に調理した離乳食で、回数も1日3回に増やします。だんだんママ・パパの食事に近づくので、家族と一緒に食べて楽しい経験を増やしましょう。
この時期になると、赤ちゃんが自分で食べたいと手を出すようになります。スティック状のものを与えて、自分で食べる楽しさを味あわせてあげましょう。汚れてもよいエプロンを使うと、ママ・パパの負担が減りますよ。
1回の離乳食の目安量
・穀類:全がゆ90g~軟飯80g
・野菜・果物:30~40g
・魚:15g
・肉:15g
・豆腐:45g
・卵:全卵1/2個
・乳製品:80g
完了期(生後12~18ヶ月)
歯ぐきでかめる硬さの離乳食を1日3回、一定の食事リズムでしっかり食べられるようになると、完了期を迎えます。大人と同じメニューから食材を取り分け、やわらかく、小さく調理して薄味に仕上げましょう。
後期から引き続いて手づかみ食べが多くなりますが、これはスプーンや箸に移行する重要なステップなので、自分の手で食べられるように促し、食べる力を身につけさせてあげましょう。
1回の離乳食の目安量
・穀類:軟飯90g~ご飯80g
・野菜・果物:40~50g
・魚:15~20g
・肉:15~20g
・豆腐:50~55g
・卵:全卵1/2~2/3個
・乳製品:100g
出典:「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省)
離乳食の量は難しく考えなくてOK
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」が示す離乳食の分量や固さは、あくまで目安です。赤ちゃんの口の発達や食べ方は一人ひとりで異なるため、「毎回きっちり量るのは難しい・・・」と神経質に考える必要はありません。
また、離乳食は、子どもの「食べる力」を育むのも目的です。ガイドに忠実になりすぎず、子どものペースにあわせて、無理なく進めていきましょう。
「だいたいこれぐらい食べていればOK」と考えて、ゆったりと離乳食に取り組んでください。
まとめ
赤ちゃんの離乳食は、母乳やミルクから固形食に移行する大切な準備です。同時に食べる楽しみを覚えるためのものでもあるので、適量をもとに赤ちゃんのペースで進めましょう。ママ・パパも一緒に、家族での食事を楽しんでくださいね。