離乳食用の食器のおすすめは?用途にあった選び方を解説
丈夫で機能的な離乳食用の食器。赤ちゃんの離乳食が始まるころになると、「そろそろ用意したほうがいいのかな?」と悩みますよね。ですが、いざ購入となると、どれを選んでいいのか迷うなどのお悩みはないでしょうか。そこで、今回は食器の種類や選び方のポイントについてご紹介します。
目次
離乳食用食器の種類
離乳食用の食器には、茶碗やランチプレート、コップ(マグ)、スプーンやフォークなどがあります。
離乳食用の食器は落としても割れにくい丈夫な素材でできており、滑り止めや吸盤が付いているなど機能的なものが多いのが特徴です。離乳食初期(生後5ヶ月頃~)は、赤ちゃんに食べさせてあげやすいフィーディングスプーンや片手で持てるカップ形状の食器がおすすめです。自分で食べたいと思い始める時期(生後7ヶ月頃~)は、赤ちゃんがにぎりやすい形状のスプーンや縁に丸みがあって底が安定している食器を選ぶとよいでしょう。
また、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんの食べる量はまだ少ないため、比較的小さめのものが多いです。基本的には自宅で使いますが、軽くて丈夫で、ケース付きのものなら外出時にも活躍するでしょう。
離乳食用の食器は、育児用品専門店では種類も豊富にあります。最近では、100円ショップでも品ぞろえが充実しているので、必要なもの、使いやすいものを予算に応じて買いそろえるのがおすすめです。
離乳食用食器の選び方
一概に離乳食用の食器といっても、種類はさまざま。「どれを買っていいのか、どれが必要なのか決められない」という方は、ぜひご自身の状況やご希望と照らし合わせてみてくださいね。
乳食の進行状況にあわせて形状を選ぶ
離乳食の進行状況によって食べ物の形や量は異なります。赤ちゃんの様子や、目的に合わせて適切な食器を選びましょう。
<茶碗、汁椀、ランチプレート>
離乳食初期から中期ごろまでは、汁気が多いものやペースト状のものが多いので、ある程度深さのある食器がおすすめです。手づかみ食べがみられるようになってくる離乳食後期から完了期は、ひっくり返りにくい平たい食器も用意しましょう。ごはんとおかずを分けて盛り付けられるプレートも便利です。
<コップ(マグ)>
コップは、赤ちゃんの飲む練習に合わせて選ぶのがポイント。まだ飲むことに慣れていない赤ちゃんには、くわえただけで飲み物が出るスパウトタイプが適しています。ある程度吸う力が身についてきたら、ストロータイプに移行してみましょう。飲むコツがつかめてきたら、コップタイプのものを使用することをおすすめします。
<スプーンやフォーク>
スプーンやフォークは安全性や使いやすさを重視しましょう。スプーンは赤ちゃんのひと口のサイズに合わせたサイズを選んでください。フォークは口の中に入れてケガをしないよう、先端が丸いものがよいでしょう。また、赤ちゃんが自分で持つスプーンやフォークなら、軽さや丈夫さも気になるところです。材質は、落としたりぶつけたりしても割れにくい、プラスチックや木製のものをおすすめします。
お手入れしやすい素材・利用環境にあった素材を厳選する
離乳食用の食器は使う頻度が高いので、お手入れのしやすさも大事です。洗いやすく、衛生的に管理できるものを選びましょう。
例えば、『においや色が付きにくいもの』という視点で確認してみてください。離乳食では定番のにんじんやかぼちゃは食器に色が移りやすい食材です。汚れが落ちやすいものを選んでおけば、手入れがしやすく衛生的にも安心です。
他にも、食洗機を使われるご家庭は、対応した食器を選べば毎日の洗い物の負担も減らせるでしょう。また、電子レンジや冷凍保存ができる食器であれば、離乳食の作り置きにも便利です。こういった利用が想定される場合は、購入前に表記の確認をおすすめします。
食器は素材によって特徴がさまざまです。機能面だけでなく、肌あたりがよいかどうかなど、素材別の特徴を下記の表にまとめましたので参考にしてみてくださいね。
種類 |
特徴 |
汚れ・ |
電子レンジの |
食洗器の |
冷凍庫の |
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陶器 |
料理が冷めにくく、重みがあるためお皿が逃げにくい。やや壊れやすいため、取り扱いには注意が必要。 |
しやすい |
使えないものが多い |
使えるものが多い |
製品によって異なる |
磁器 |
色移りしにくく、壊れにくいものが多い。温まりやすいが器も熱くなってしまうことがある。 |
しにくい |
使えるものが多い |
使えるものが多い |
製品によって異なる |
強化ガラス |
割れにくく強化されたガラス製の食器。扱いやすく、耐熱性にも優れる。壊れると鋭利な破片が出やすい。 |
しにくい |
使えるものが多い |
使えるものが多い |
使えるものが多い |
プラスチック・メラミン |
丈夫な素材で落としても割れにくく、とても軽い。外出用にも適している。軽さで食事中に器がずれてしまうことがある。 |
しやすい |
プラスチック:使えるものが多い メラミン:使えないものが多い |
使えるものが多い |
使えるものが多い |
木製 |
肌あたりがよく、割れにくい。濡れたまま置いておくとカビが生えやすいため、丁寧なお手入れが必要。 |
しやすい |
使えないものが多い |
使えないものが多い |
使えないものが多い |
気に入ったデザインを選ぶ
毎日使う食器だからこそ、気に入ったデザインのものを選びたいですよね。赤ちゃん期だけでなく、長く使いたい場合はシンプルな食器を選ぶとよいでしょう。
赤ちゃんに食事を楽しんでもらいたいなら、動物やキャラクターものを選ぶのもおすすめです。ママ・パパも気に入るデザインなら、離乳食づくりが楽しくなるかもしれません。
離乳食用食器のお手入れのポイント
離乳食用の食器のお手入れ方法は、基本的に大人の食器と同じです。しかし、赤ちゃんは大人よりも免疫力が弱いため、しっかりと衛生管理をする必要があります。離乳食用の食器は比較的小さいため、細かな部分までよく洗うことを意識してください。
食器を洗ったら濡れたままにせず、水気を拭いて乾燥させておきましょう。場合によっては消毒や除菌をしておくとより安心です。また、扉付きの収納にしまうことでほこりが付きにくくなります。
赤ちゃんの成長や離乳食の進行によって、使いやすい食器も変化していきます。食器の素材や管理方法によっては長期にわたって使えますが、成長にあわなくなったものは定期的に買い替えるのもおすすめです。
まとめ
離乳食用の食器には、さまざまな素材や形状があります。使いやすさや赤ちゃんの月齢に合った食器を選ぶためには、『離乳食の進行状況』『お手入れのしやすさ』『想定される利用環境に合うか』『デザイン』などの視点で検討してみましょう。これからたくさんの食材と料理を経験していく赤ちゃんと一緒に、ママ・パパも食事の時間を楽しんでくださいね。