離乳食になすを取り入れるタイミングは?おすすめの与え方も離乳食期別に紹介

夏野菜の代表格であるなすには、赤ちゃんに必要な栄養素が含まれています。とはいえ、「アクが強いなすは、離乳食に向いていないのかな」「赤ちゃんにいつからあげて良いのだろう?」そんな疑問を抱えるママ・パパも多いのではないでしょうか。今回は、離乳食になすを取り入れるタイミングや、月齢ごとのおすすめのレシピ、注意点などを紹介します。
目次
なすは離乳食にいつから取り入れる?
基本的になすは、離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)から与えられます。ただし、なすはアクが強かったり、皮に苦味があったりするため、赤ちゃんにとっては食べづらいと感じることも多いようです。
そのため、なすを離乳食として取り入れる場合は、下処理を丁寧に行うことが大切です。皮をむいた後、ボウルに水を張って10分ほどさらし、しっかりとアクを抜いてから調理することをおすすめします。
【離乳期別】なすの調理法
なすの調理法は月齢ごとに異なります。食べやすいように工夫しながら、赤ちゃんの成長過程に合わせてなすを調理しましょう。通常サイズのなす1本あたりの重さは、約100gのため、覚えておくと調理がしやすくなります。
離乳食初期(生後5~6ヶ月ごろ)
離乳食初期は、なすの皮をむいてやわらかくすりつぶし、ペースト状にしてから赤ちゃんに与えましょう。
おすすめレシピ:なすのペースト
<材料(1人分)>
・なす…5~10g
・水または野菜のだし汁…適量
1.なすをよく洗い、ピーラーなどでなすの皮をむく
2.5mmほどの厚さの輪切りにしてから、10分ほど水にさらしてアクを抜く
3.鍋にアク抜きしたなすと水または野菜のだし汁を入れて、弱火でやわらかくなるまで煮る
4.なすの茹で汁はそのままにしたまま、なすを別の容器に移し、滑らかになるまですりつぶす
5.4に茹で汁を少しずつ加えながら、とろみ加減を調節する
6.器に盛り付けて完成
離乳食中期(生後7~8ヶ月ごろ)
舌でつぶせる固さに加熱し、細かく刻むのがポイントです。
おすすめレシピ:なすのおかか和え
<材料(1人分)>
・なす…20g
・かつお節…小さじ1/3
・だし汁…適量
1.なすをよく洗い、ピーラーなどでなすの皮をむく
2.5mm角に切り、10分ほど水にさらしてアクを抜く
3.鍋に2とだし汁を入れ、なすがやわらかくなるまで弱火で煮る
4.なすを別の容器に移し、少量のだし汁とかつお節を加える
5.器に盛り付けて完成
かつお節の大きさが気になる際は、キッチンバサミなどで細かく刻んでから使用しましょう。
離乳食後期(生後9~11ヶ月ごろ)
歯ぐきでつぶせる固さに加熱し、5~7mm程度の角切りにしてから与えるのがポイントです。
おすすめレシピ:蒸しなすと炒り卵
<材料(1人分)>
・なす…35g
・卵…1/2個
1.なすをよく洗い、ピーラーなどでなすの皮をむく
2.5~7mm角に切り、10分ほど水にさらしてアクを抜く
3.2を耐熱容器に入れてふんわりラップをして、電子レンジで50秒ほど加熱する
4.卵を溶きほぐし、別の耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジで40秒ほど加熱する
5.加熱後、4を電子レンジから取り出し、すぐかき混ぜる
6.なすと卵を器に盛り付けて完成
加熱が不十分な場合は、様子を見ながら電子レンジで10秒ずつ追加で加熱しましょう。また、卵アレルギーがある場合は、必ず医師の指示に従ってください。
離乳食完了期(生後12~18ヶ月ごろ)
歯ぐきで嚙めるぐらいの固さに加熱したものを与えましょう。
おすすめレシピ:なすのはさみ焼き
<材料(1人分)>
・なす…1/2本(約50g)
・片栗粉…適量
・鶏ひき肉…25g
・木綿豆腐…25g
☆塩…ひとつまみ
☆片栗粉…大さじ1/2
・サラダ油…小さじ1/2
1.なすの皮をピーラーなどで縦方向にしま模様にむき、5~8mmの輪切りにする
2.10分ほど水にさらしてアクを抜き、キッチンペーパーで水気を拭き取る
3.ボウルに鶏ひき肉、水切りをした木綿豆腐、☆(塩、片栗粉)を入れ、よく混ぜる
4.なすの片面に片栗粉をまぶす
5.片栗粉をまぶした側に3をのせ、なすで挟む
6.フライパンを熱してから油をひき、弱めの中火で焼く
7.裏返して水を少量加え、蓋をしてから3~4分ほど蒸し焼きにする
8.器に盛り付けて完成
生後12ヶ月を過ぎれば、なすの皮も食べられます。しかし、赤ちゃんが食べにくそうにしている場合は、皮をむいてから与えてください。
離乳食になすを取り入れる際の注意点
なすは卵や乳製品などに比べてアレルギーのリスクは低いものの、ごくまれに食物アレルギーを引き起こす可能性があるため注意が必要です。
特に、なすに含まれる成分が原因で、アレルギーと似たような症状が出ることがあります。これは仮性アレルゲンと呼ばれ、一般的なアレルギーとは異なる仕組みで反応が起こります。
そのため、初めてなすを食べる際は、少量から試すようにしましょう。もし食物アレルギーを起こした場合に備え、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるのがおすすめです。万が一、アレルギー症状が出た場合は、すぐに病院を受診してください。
まとめ
なすは離乳食初期から食べられますが、アクが強く、皮に苦味があるため、赤ちゃんには食べにくいことがあります。離乳食に取り入れる場合は、皮をむいてアク抜きを行い、月齢に合わせて調理方法を工夫しましょう。ごくまれに食物アレルギーを引き起こす可能性があるため、初めて与える際は慎重に試すことをおすすめします。