“手づかみ食べ”は赤ちゃんの成長の重要ステップ!最初は何から始める?
赤ちゃんは好奇心旺盛!離乳食を始めたての頃はママさんやパパさんが口に入れてくれるのを待っていた赤ちゃんも、だんだん自分で食べ物に手を伸ばして口に運びたがるようになります。
この“手づかみ食べ”は、赤ちゃんの成長にとって必要なステップ!食べやすいものを与えて、練習させてあげましょう。
今回は、赤ちゃんの手づかみ食べがなぜ必要なのか、どんなものを食べさせたらいいのかなどについてご紹介します。
成長の証!?手づかみ食べってどうして必要?
自分で食べ物をつかんで口に入れたがる赤ちゃん。
でも、最初は上手にはできないのが普通です。食べ物を手でつかんで口に運んでも、実際に口に入れられるのは本当にちょっとだけ、なんてことも。テーブルや床に食べ物が落ちたり、手や洋服も汚れたりしてしまうでしょう。
でも、この手づかみ食べは、赤ちゃんの成長にとって必要なステップ。
食べ物にさわる・その感触や温度を感じる・食べ物がこぼれたり落ちたりするのを見る……といった一連の出来事は、赤ちゃんの好奇心や五感を刺激します。また、食べ物をつかんだり口に運んだりすることで、ものと自分との距離感覚を学びます。
こうして、ひとつひとつ自分以外の世界に自ら触れることで、感覚機能や運動機能・認知力などが身についていくのです。
さらに、手指の皮膚への刺激は、脳の活性化にとってとても重要だと考えられています。少し話はそれますが、お年寄りの認知症予防に手芸や編み物のような手指を使う運動が効果的だという話を聞いたことはないでしょうか。これと同様に、赤ちゃんの脳の発育にとっても、手指を動かして皮膚でものに触れることはとても大切なのです。
手づかみ食べのスタート時期を見極めよう
赤ちゃんが手づかみ食べをしたがるようになるのは、生後9カ月前後の離乳食後期くらいから。この時期には、歯茎で潰せる程度の硬さのものなら(例えばバナナなど)食べられるようになっています。
赤ちゃんが目の前にある食べ物に手を伸ばし、自分で口に入れたがるようになったら、手づかみ食べの開始時期。
ママさんやパパさんがスプーンで食べさせてあげるのと平行して、赤ちゃんが自分で手づかみ食べするのを見守ってあげましょう。
ファーストステップは一口おにぎりで。野菜たっぷりお好み焼きも◎
赤ちゃんにとって、指で食べ物をつかむのは簡単ではありません。最初は上手にできないと思いますので、手づかみしやすいメニューを作ってあげましょう。
・おにぎり
最初にチャレンジしたいのは、おにぎりです。赤ちゃんがつかみやすいように、ごくごく小さく握ってあげましょう。おにぎりはごはんの粘り気でまとまりがあるので、手でつかんで口に運びやすいはず。赤ちゃんには、ごはんが好きな子も多いので、そういった意味でもおにぎりはおすすめです。最初は赤ちゃんが好んで食べるもので始めるのも大事です。
・野菜のお好み焼き風
柔らかく茹でて潰した野菜(ニンジンやじゃがいも・ほうれん草・小松菜など)を手で成形してボール状にし、フライパンで焼きます。野菜の甘みがあるので食べやすく、栄養バランスにも優れています。大人用のホットサラダやポテトサラダを作る途中の野菜を茹でた段階で、赤ちゃん用を取り分けるとラクチンです◎
なお、手づかみ食べが始まる9カ月前後になると、赤ちゃんは鉄分が不足気味になるといわれています。これは、ママさんのおなかの中にいるときにへその緒を通して蓄えられていた鉄分が、そろそろ切れてくるから。ですから、この時期の赤ちゃんには鉄分を多く含むほうれん草や小松菜といった野菜を積極的に食べさせるのがおすすめです。
手づかみ食べ期は、赤ちゃんに周りを汚されまくることに、大人はイライラしてしまうシーンもあるでしょう。赤ちゃんがなかなか上手に食べられないことが当たり前であるように、大人がちょっぴりいらついてしまうのも、それもまた不自然なことではりません。決して自分や赤ちゃんを責めたりしないで、のんびり楽しく過ごしてくださいね。