赤ちゃんがごはんしか食べないのはどうして? おかず嫌いさんには、レパートリー無限大の『炊き込みご飯』がおすすめ!
離乳食中期(月齢7~8カ月)、多くのママさん・パパさんが「赤ちゃんが離乳食を食べてくれない」というお悩みに一度は出会うのではないのでしょうか。なかには「ごはんは好きなのにおかずを嫌がる」という声もあるようです。
おかずを食べてくれないと、栄養バランスの偏りが心配。それに、せっかく工夫して作ったおかずを食べてくれないのはちょっと悲しいですよね……。
そこで今回は、おかず嫌いな赤ちゃんも喜ぶ、栄養満点の炊き込みご飯レシピを紹介します。赤ちゃんの食べムラでお困りの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
おかずを食べてくれない…なぜ?
そもそも、どうして赤ちゃんはおかずを食べてくれないんでしょうか?
理由はいろいろ考えられます。例えば、
・味や匂いが気に入らない
・まだ噛めない、飲み込めない硬さや大きさの食材がある
・体調がよくない
また、よくいわれるのが、「食べムラは、脳の発達段階のひとつ」という考え方です。「食べたい」「食べたくない」ということを赤ちゃんが感じている、それ自体が脳の成長の印なのです。
ですから、「赤ちゃんがおかずを食べてくれない」「食べるときと全然食べないときがある」などと、気に病みすぎる必要はありません。
大人でも、「カレーは好きだけど今日はその気分じゃない」なんてときがありますよね。これは赤ちゃんだって同じ。「今はそういう時期なんだ」と気楽に捉えることも大事です。育児は、育児書通りにいかなくて当たり前なのですから。
おかずを食べてくれない!そんなときは炊き込みご飯で栄養満点に
とはいいつつも、やはり赤ちゃんには栄養バランスの良いごはんを食べさせたいものですね。そこでおすすめなのが、炊き込みご飯です。お茶碗一杯で、たくさんの食材と栄養が摂れます。
ほとんどの赤ちゃんは白米が大好きです。あの柔らかさと甘さが赤ちゃんの味覚には合うのでしょう。おかずが苦手な赤ちゃんでも、白米に野菜やお肉・お魚などを具材として炊き込めば、大好きな白米と一緒にパクパク食べてくれるかもしれません。
炊き込みご飯は、調理が簡単なのもうれしいところ。多めに作って冷凍しておくことも可能です。後から味付けを濃くしたり具材を足したりといった工夫をすれば、大人もお腹にやさしい雑炊としておいしく食べられます。
なお、炊き込みご飯が食べられるのは、離乳食中期(7~8カ月)から。この時期になると、歯茎でつぶせる程度の硬さのものであれば食べられるようになっています。まずは炊くと柔らかくなる野菜を具材にして、炊き込みご飯を作ってみましょう。離乳食後期にあたる9~11カ月前後になったら、少し硬めの野菜や細かく刻んだきのこなども加えてみて。1歳を過ぎて離乳食完了期に入ったら、お肉やお魚・豆類といったタンパク質も一緒に。
赤ちゃんの月齢や冷蔵庫にある食材、赤ちゃんの好みにあわせて、レパートリーの幅が広がります。
【レシピ】日ごとに違う具材に替えてもOK!基本的な炊き込みご飯の作り方
おかず嫌いな赤ちゃんに、さっそく作ってあげたい炊き込みご飯。
最後に、具体的なレシピを紹介します。こちらは、離乳食中期以降の赤ちゃんから食べられるレシピ。月齢が上がったら、少し水の量を減らしたり、シメジや大豆・ひき肉・しらすなどといった具材をプラスしたりしても◎ 赤ちゃんの成長段階や好みにあわせて工夫してあげてくださいね。
―― 材料 ――
・お米 1カップ
・水 400~600CC
・ニンジン 1/2本
・しいたけ 1個
・乾燥ひじき 2つまみ
・赤ちゃん用粉末出汁 小さじ1~2
―― 作り方 ――
①お米をとぎ、水とともに炊飯器に入れる
②ひじきは水で戻す
③野菜は細かくカットする
④すべての具材を炊飯器に入れてセット
⑤炊きあがったら全体をよく混ぜて蒸らす