離乳食後期は大人の取り分けで同じ食事を楽しもう!
1歳前後になると、赤ちゃんは1日3回朝・昼・晩と離乳食を食べるようになります(赤ちゃんによって個人差があります)。「さっき朝ごはんを食べさせたと思ったら、もうお昼ごはんの支度をしなくちゃ!」「夜の離乳食は何にしよう……」などと、1日中離乳食のことで頭がいっぱいになってしまうママさん・パパさんも多いのではないでしょうか。
そんな方におすすめなのが、「取り分け離乳食」です。これは、大人が食べる料理を、味付けする前に赤ちゃん用に取り分けて離乳食にする方法。今回は、離乳食づくりがグンとラクになる取り分け離乳食のメリットやポイント・注意点・レシピアイデアなどをご紹介します。
目次
食事の支度が時短に!楽ちんに!取り分け離乳食に挑戦してみよう!
大人用の料理をつくるとき、調味料を入れる前の段階で赤ちゃん用を取り分けておけば、離乳食づくりの手間が省けて用意が少しラクになります。これが取り分け離乳食のやり方。例えば、お味噌汁をつくるとき、お味噌を入れる前の段階で柔らかく煮えた野菜だけを取り分け、赤ちゃん用にしておきます。取り分けた食材は月齢にあわせた大きさに切り、薄めに味付けを。
大人用と赤ちゃん用をいっしょにつくることで時短になるので、取り分け離乳食は家事や育児で忙しいママさん・パパさんにぴったり。大人と同じ食材を食べられるので、赤ちゃんもとっても喜んでくれるでしょう。
取り分け離乳食のポイントと注意点
大人とちがって赤ちゃんの体は小さく、味覚も繊細。取り分け離乳食をつくるときは、以下のことに注意しましょう。
赤ちゃんに不向きな食材は使わない
取り分け離乳食をつくるときは、赤ちゃんの分に取り分けないとしても、赤ちゃんには不向きな食材は入れないで。
食物アレルギーがある赤ちゃんならアレルギー源となる食材を避けるのは当然ですが、はちみつなど赤ちゃんには与えてはいけない食材や、ごぼうやきのこといった消化吸収に負担がかかりやすい食材、辛味や刺激が強い生姜やにんにく、脂肪分が高いお肉なども控えてください。
薄味を心がける
食材の取り分けは、味付けをする前の段階で。取り分けた食材は、必要であれば赤ちゃん用に薄めに味付けを。化学調味料は使わずに、自然出汁や少量のお醤油など体にやさしい調味料を使いましょう。
食材のサイズ、硬さに注意する
1歳前後の赤ちゃんはまだ歯がしっかり生えていないので歯茎ですりつぶすようにしてごはんを食べます。取り分けた食材は、赤ちゃんの月齢にあわせて食べられる大きさにカットしましょう。また、食材が硬いようなら、切ってから電子レンジで加熱して食べやすい柔らかさにします。
取り分け離乳食がしやすいレシピ
・大人はカレーに、赤ちゃんは肉じゃが風の煮物に
カレーをつくる過程で、ルーを入れる前にじゃがいもや人参・たまねぎなどの野菜を取り出して赤ちゃん用に。2歳前後のお子さんなら鶏肉や豚肉などもOK。取り出した食材を食べやすい大きさに刻み、出汁と少量のお醤油をかければ、肉じゃが風の離乳食になります。
・大人も赤ちゃんも食べられる、味噌煮込みうどん
野菜やうどんを出汁で煮込み、先に調味料を少しだけ入れ全体に味が馴染んだら、赤ちゃん用にうどんと野菜を取り分けます。取り分けたうどんや具材は食べやすい大きさにカットして。大人用は、赤ちゃんの分を取り分けてから残りの調味料を加えて味を整えましょう。
・大人も赤ちゃんも食べられる、チャーハン
離乳食が進んで完了期に近づいてきたら、やわらかいお米ではなく大人と同じ硬さのお米も食べられるようになります。そんな時期におすすめなのが、チャーハンです。ごはんと卵・玉ねぎなどをごま油で炒めた後、お醤油で軽く味付けをして取り分けます。大人用にはその後で塩コショウなどの調味料を加えましょう。ベーコンやハムなどの加工食品・中華味の化学調味料などを使いたいときも、赤ちゃん用を取り分けた後に。
大人用の食事と赤ちゃん用の離乳食をいっしょにつくれば、ママさん・パパさんの負担はグッと軽くなるはず。ぜひチャレンジしてみてくださいね。その際、食物アレルギーには十分注意してください。