軟飯(なんはん)はいつから食べれば良い?軟飯の作り方や保存方法を紹介
赤ちゃんの離乳食のお粥は、すりつぶした10倍粥から始まり、離乳食が進むにつれ少しずつ水分を減らしていきます。お粥とご飯の中間にあたる軟飯は、いつから赤ちゃんにあげると良いのでしょうか。
今回は、軟飯を始めるタイミングや作り方、保存方法などを紹介します。
目次
軟飯ってなに?
軟飯とは、硬さがお粥とご飯の間にあたるやわらかいご飯です。軟飯を食べる時期は、離乳食後期の後半から完了期にかけての時期で、月齢では生後9ヶ月から1歳半頃が目安です。
ただし、離乳食の進み具合は個人差が大きく、月齢にこだわる必要はありません。食べ物を歯ぐきでつぶせるようになったら、軟飯を食べはじめる目安です。一度チャレンジしてみて、赤ちゃんが軟飯を上手に飲み込めず、食べづらそうな様子であれば、お粥に戻してあげましょう。
離乳食に軟飯を取り入れるのは、大人と同じ硬さのご飯をスムーズに食べられるようにするためです。お粥とご飯の間に軟飯を挟むことで消化器官が発達し、赤ちゃんが硬さのあるご飯に慣れていきます。
軟飯の作り方
軟飯を作る方法として、以下の4パターンがあります。それぞれの作り方をみていきましょう。
・お米から炊飯器を使って作る方法
お米から炊飯器を使って作る場合は、お米と水の割合が1:2~1:3になるように炊飯器にセットし、通常と同じように炊き上げます。炊飯器によっては、やわらかコースで炊くことも可能ですので、確認してみましょう。
・お米から鍋を使って作る方法
お米から鍋を使って作る場合は、炊飯器と同じ割合でお米と水を鍋に入れ、30分ほど吸水させます。その後、鍋にふたをして強火で熱し、沸騰したらふたをずらしましょう。弱火で30分加熱したら再度ふたをして、火を消してから20分蒸らせばできあがりです。
・炊いたご飯を使って鍋で作る方法
炊いたご飯を使って鍋で作る場合は、ご飯と水の割合が1:1になるようにして、鍋に入れます。沸騰するまで強火で熱したのち、沸騰したら吹きこぼれないようふたをずらし、弱火で5分加熱します。加熱後、ふたをして火を消し、10分蒸らしましょう。
・炊いたご飯を使って電子レンジで作る方法
電子レンジを使うと時短調理が可能です。耐熱容器に、ご飯と水の割合が1:1になるように入れ、ラップをして600wで4分加熱したら5分蒸らしましょう。
どの作り方も、作る量や火力、炊飯器や電子レンジの性能などにより、できあがりが変わってきます。赤ちゃんの様子をみながら好みに合うよう、ご飯の量や水を適宜加減しましょう。
軟飯の保存とアレンジ方法
軟飯を多めに作って保存する場合は、冷凍保存が可能です。清潔な容器に小分けにして冷凍すると、ご飯の準備が楽になります。冷凍した軟飯は、1週間程度で食べ切るようにしましょう。
赤ちゃんが手づかみ食べできるよう、栄養のある具材を混ぜて軟飯をアレンジするのもおすすめです。おすすめの具材は、しらす、ひじき、青のり、ツナなどです。これらの材料を混ぜておにぎりを作るときは、赤ちゃんが持ちやすいよう小さなサイズにしましょう。
チーズや青のりを混ぜた軟飯を薄く成形してフライパンで焼くと、香ばしいおやきができあがります。パリッとした表面と、中身のふんわりした食感を楽しむことができます。
まとめ
軟飯はお粥からご飯に変わるタイミングで大切な離乳食です。今回紹介した月齢はあくまでも目安なので、赤ちゃんがうまく食べられなくても焦る必要はありません。ゆっくりで良いので、赤ちゃんの様子をみながら軟飯に進めていくことが大切です。基本の軟飯を食べられるようになったら、アレンジを加えてみるのもおすすめです。