妊娠中は便秘になりやすいってほんと?原因と対策
便秘の悩みを抱えている女性はたくさんいますが、妊娠中は特に便秘になりやすいといわれています。なぜ便秘になりやすいのでしょうか。今回は妊婦が便秘になりやすい原因とその対策について紹介します。
妊婦が便秘になる原因
妊娠中に便秘になりやすいのには、いくつかの原因があります。
つわりが原因
まず一つ目は、つわりによって水分や食物繊維が摂りづらくなることです。つわりが起こると食べることが気持ち悪くなってしまうため、食事量が減ります。そうすると便が作られる量が減って便秘になりやすくなるのです。
運動量が原因
二つ目として、運動量の減少が挙げられます。つわりによって体調が悪くなったり、おなかが重くなって動きにくくなったりと、妊娠中は運動不足になりやすい状態です。運動不足になると腸への刺激が少なくなり、便秘につながります。
ホルモンの変化が原因
三つ目は、女性ホルモンの影響によるものです。妊娠によってプロゲステロンというホルモンが増えると、消化機能を抑制してしまうため、便秘になりやすくなります。
便秘の解消方法!
上記のような理由から、妊娠中に便秘になってしまうのは仕方のないことだといえます。しかし、ただでさえおなかが重くて苦しいのに、便秘にも悩むのはつらいでしょう。妊娠中の便秘は、食べ物で解決しましょう。
まず、水分をしっかり摂ることが大切です。むくみを気にして水分を控えている人もいるかもしれませんが、病院の先生から制限されていないときは、気にすることはありません。夏は1.5L、冬は1L程度の水分を摂るように意識しましょう。朝起きたら、水をコップ1杯飲むことを習慣づけるのもおすすめです。
また、腸内環境を改善するために善玉菌を含む食材を摂りましょう。善玉菌を摂るためには、納豆やヨーグルト、味噌を食事に取り入れるのがおすすめです。朝ごはんに納豆やヨーグルトをプラスしたり、味噌汁を毎回飲んだりと手軽に取り入れられるのでぜひ試してみましょう。
さらに、摂取した善玉菌を増やすために、善玉菌のえさとなる食物繊維を摂ることも大切です。フルーツや海藻類、玄米や豆類など、食物繊維が豊富に含まれる食材を積極的に食事に取り入れましょう。
食物繊維自体にも、便秘を解消してくれる成分が含まれるため、毎食しっかり摂りたいですね。
食べ物以外でも解決できる?
便秘を解消するには、日々の食生活に気をつけるのが手っ取り早い方法ですが、食事以外の方法なら、適度に体を動かすことも効果的です。
負担の少ないウォーキングや、マタニティヨガに挑戦してみるのも良いでしょう。適度な運動は気持ちがすっきりするのでストレス解消につながります。
また、リラックスして副交感神経を刺激するのも良いでしょう。副交感神経が優位になると、老廃物を外に出す働きが促されます。好きな音楽を聴いてまったりしたり、リラックスしながら好きなことをしたりして体と心を休める時間をもちましょう。
運動をするのがつらい場合は、おなかをマッサージするのがおすすめです。温めた手でおなかを「の」の字にゆっくりマッサージするだけでも腸に刺激を与えることができます。毎日寝る前や起きた時などにマッサージしてみましょう。あまり強くしすぎるとおなかが痛くなってしまうので、優しくさするだけでも十分です。
まとめ
今回は妊婦が便秘になる原因やその対策について紹介しました。つわりや運動不足、ホルモンバランスなどの影響によって、妊娠中はどうしても便秘になりやすいといえます。
便秘はおなかが苦しくなり、気分も落ち込んでしまうため、妊娠中はなるべく便秘にならないように早めの対策が重要です。便秘になってしまったら、毎日の食事や運動習慣を見直して、解消に向けて取り組みましょう。