後陣痛はいつまで続く?原因と痛みを緩和するコツ
陣痛の痛みに耐えながら無事出産を終えて「ほっとした」のも束の間、今度は「後陣痛」がやってきます。陣痛のような痛みをともなう「後陣痛」は、産後なぜ起きるのでしょうか。今回は産後に後陣痛が起こる原因と痛みを緩和するコツをまとめました。病院で受診した方が良いケースも紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
「後陣痛」とは
赤ちゃんの成長に合わせて大きくなっていた子宮は、出産後に元の大きさに戻ろうと収縮をはじめます。子宮が収縮することで子宮からの出血を止める役割を果たします。このときに陣痛のような痛みをともなうことから「後陣痛」とよばれています。
帝王切開で出産した場合も子宮の収縮は起きるため、帝王切開をした方にも後陣痛はあります。
どんな痛み?
痛みの感じ方は人によってさまざまです。生理痛のような痛みを感じる人から、陣痛よりも痛いと感じる人もいます。中には痛みで眠れなかったり、食事や授乳ができなかったりする人もいるため、周りの人のサポートが必要になります。
経産婦は初産婦よりも子宮収縮のスピードが早いため、後陣痛の痛みが強くなる傾向があります。また、授乳を行うとオキシトシンという子宮収縮を促すホルモンが分泌されるので、母乳育児をしているママも後陣痛の痛みを強く感じることがあります。
いつまで続く?
後陣痛の痛みは個人差がありますが、出産当日~3日後までがピークといわれています。ピークをすぎると痛みは次第に落ち着いてくるでしょう。しかし、産後4週間ほどは不規則に痛みを感じるときがあります。
後陣痛の痛みを和らげるコツ
後陣痛の痛みに耐えながら赤ちゃんのお世話をするのはとても大変ですよね。ここでは、後陣痛の痛みを和らげるコツを4つ紹介しますので、ぜひ試してみてください。
お腹周りを温める
カイロや湯たんぽ、温かいシャワーなどでお腹周りを温めると、痛みが和らぐことがあります。腹巻きやショールでお腹を冷やさないようにすることも効果的です。
ラクな姿勢を探す
陣痛のときのように、痛みが和らぐ姿勢を探すこともおすすめです。横向きになったり、クッションや枕を抱えたりするなど、痛みが和らぐ姿勢で体を休ませてあげてください。
マッサージ
痛みを感じる箇所をマッサージすることで、痛みが軽減することもあります。ただし、強く揉んだり押したりすると揉み返しが起きる恐れがありますので、優しくさすってあげましょう。
気を紛らわせる
後陣痛の痛みを感じたときは、好きな音楽を聞いたり、リラックス効果のある香りを楽しんだりして、気を紛らわせるのも効果的です。また育児中はひとりぼっちになりやすいため、家族やお友だちと話して気分転換するのもおすすめです。
ただし、痛みを強く感じたときは、無理をせず体を休ませてあげましょう。赤ちゃんとの生活は毎日が緊張の連続です。知らず知らずのうちに疲れが溜まっていることもありますので、体からのサインを見逃さないようにしましょう。
こんなときは病院の受診が必要
後陣痛の痛みがいつまでも治まらないときは、子宮内膜症や子宮筋層炎など、ほかの病気が隠れている可能性もあります。以下のような症状がある場合は、すぐに病院に連絡して受診するようにしてください。
・再び後陣痛の痛みが強くなった
・38度を超える高熱が2日以上続いている
・悪露の量が明らかに多い、もしくは極端に少ない
・悪露の臭いがいつもと違う
その他にも心配な症状があるときは、出産した病院に相談してみてください。話を聞いてもらえるだけで安心して症状が軽くなる場合もあります。
まとめ
後陣痛が起きる原因と痛みを和らげるコツを紹介してきました。出産後、大きくなった子宮は元の大きさに戻るために収縮をはじめますが、そのときに陣痛のような痛みを感じることがあります。後陣痛の痛みで辛いときは、お腹周りを温めたり、ラクな姿勢を探したりして、体を休ませてあげてください。心配な症状がある場合は病院の受診や相談を行いましょう。