腹帯はいつからつけるべき?寝るときも必要?
妊娠中のママのお腹をやさしくサポートする腹帯ですが、いつからつけるべきなのかと悩んでいるママもいるのではないでしょうか。そこで今回は、腹帯はいつからつけるべきなのか、また就寝中もつける必要があるのかといった腹帯にまつわる疑問にお答えします。
腹帯は何のために巻くの?
腹帯とは、妊娠中のママのお腹に使うささえ帯のことです。「さらしタイプ」「はらまきタイプ」「パンツタイプ」「ベルトタイプ」の4つのタイプがあります。
タイプ | 特徴 |
さらしタイプ | 岩田帯とも呼ばれます。体調によって巻き方を変えられるほか、お腹の大きさに合わせて締め加減を調節しやすいのが特徴です。 |
はらまきタイプ | 筒状になっていて、ショーツの上から着用するタイプです。お腹をやさしくサポートし、圧迫感が少ないので就寝時やリラックスタイムにも使えます。着脱が簡単なので検診やトイレの時にも便利です。 |
パンツタイプ | ショーツなしで1枚ばきできるタイプもあります。調節帯がついているものだと、サポート部分や圧迫感を調節できます。アウターにひびきにくく、ズレにくいので、外出時の着用におすすめです。 |
ベルトタイプ | 大きくなったお腹を下からしっかり支えて、腰への負担をサポートします。体調やお腹の大きさに合わせてささえ感やフィット感を調節できます。 |
腹帯は大きくなったお腹の重みを支え、腰にかかる負担を軽減したり、お腹や腰を冷やさないようにしたりするために使います。
腹帯はいつからつけるべき?
腹帯は安産祈願を兼ねて、戌の日からつけはじめるのが一般的です。
戌の日とは、12日ごとにやってくる日付上の干支のことです。犬(戌)はお産が軽く、多産であることから「安産の守り神」とされており、日本では戌の日には神社やお寺などで安産祈願をする習慣があります。
この安産祈願は、お腹が大きくなる妊娠5ヶ月を過ぎた後の一番近い日付の戌の日に行うのが一般的です。このときに妊娠中のママは腹帯をつけるため、戌の日に行う安産祈願は「帯祝い」とも呼ばれています。
とはいえ、妊娠5ヶ月過ぎた戌の日から腹帯をつけるのはあくまで風習であり、必ずしもそれを守らなければならないわけではありません。お腹や腰の冷えが気になるようであれば、妊娠初期からでも腹帯をつけることができます。
また、腹帯はずっとつけ続けないといけないわけではありません。就寝時もつけて寝ることができますが、寝るときに締め付け感が気になるようであれば外して寝ることもできます。自分が快適に過ごせることを優先して着脱しましょう。
腹帯の準備はどうするの?
風習では、腹帯は母方の実家が用意するものでした。しかし、最近では誰が用意すべきといった決まりはなく、自分で好みのものを選ぶママも多くいます。
また、神社やお寺で祈祷を受ける場合は、初穂料の金額によっては腹帯が授与されることもあります。また、そこで購入できる場合もあるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
自分たちで腹帯を用意する場合は、ママのお腹が大きくなってくる頃には用意しておくようおすすめします。
人によっては、お腹をしっかりとサポートするものが良いという人もいれば、締め付け感のないものが良いなど好みが異なるでしょう。また、外出時の使用ならアウターにひびかないものを選ぶ必要があり、就寝時用であれば横になったときに快適に使えるかといった点をチェックする必要があります。
使い勝手や肌触りを考慮して、自分に合ったタイプの腹帯を選ぶことが大切です。
まとめ
妊娠中のママのお腹が大きくなってくると腰への負担も増え、腰痛などに悩まされるママも多くいます。腹帯は、お腹の重みをしっかりと支えて腰への負担を軽くできるので腰痛予防につながるほか、お腹と腰を冷えから守るのにも役立ちます。
妊娠5ヶ月を過ぎた後の戌の日からつけはじめるのが一般的ですが、いつからつけるといった決まりはありません。お腹や腰の冷えが気になる、お腹が大きくなって腰に負担を感じるなどといった場合は、使いはじめるのにふさわしいタイミングといえるでしょう。