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つわりのピークや症状とは?おすすめの対策を紹介

妊娠初期に多くの方が悩む「つわり」。症状や期間に個人差が大きく、先輩ママから聞いた経験談が自分に当てはまらないことも珍しくありません。はじめての妊娠で不安に感じる方も多いと思いますが、つわりの知識や対策方法を知っておけば、うまく付き合うことができるでしょう。今回は、つわりのピークや症状、対策について解説していきます。

つわりはいつからいつまで?

つわりが始まる時期

つわりが始まるのは、妊娠5週目~6週目ごろが多いです。早い人では妊娠4週目あたりから体調の変化があり、「生理も遅れているし、もしかしたら……」と、妊娠に気付くこともあるでしょう。

つわりのピークはいつなのか

つわりのピークは一般的には妊娠8週目~10週目といわれています。ただし、症状の重さや期間の長さは個人差が大きいようです。

つわりが楽になるのは妊娠12週目~13週目ごろ

ピークを越えた後は、徐々に穏やかになっていき、妊娠12週目~13週目ごろになれば過ごしやすくなります。そして、安定期といわれる妊娠15週目~16週目(妊娠3ヶ月目~4ヶ月目)ごろに入ると治まることが多いです。

一方で、ピークといわれている期間を過ぎても症状が続き、妊娠後期まで辛いつわりに悩む場合もあります。

つわりが始まる時期については、大きな差はあまりみられないのですが、終わる時期については個人差がとても大きく、なかには妊娠20週目ごろまで続く人もいるようです。
そのため、具体的につわりの期間がいつまで続くのかを予測するのは難しいでしょう。

つわりが終わりに近づくにつれて、不快な症状は少しずつみられなくなっていきます。スッキリ感があれば、つわりが終わったと判断できるでしょう。終わり方のパターンは主に3つあるので、自分の症状と照らし合わせてみてください。

【つわりが終わるパターン】
・徐々に楽になり終わる
・軽減と悪化を繰り返しながら終わる
・ピタっと終わる

つわりの症状が少しずつみられなくなり、日が経つと軽快するパターンもあれば、症状の軽減と悪化が繰り返されながら終わるパターンもあります。なかには、1日で体調が変わるほど、急につわりがなくなる場合もあるようです。

今まであったつわりが急になくなると、心配になってしまう方もいるかもしれません。気になるときは、病院への受診をおすすめします。

つわりの症状

つわりの症状は人によってさまざまですが、一般的には次のような症状があらわれます。

吐き気、嘔吐が続く

「吐きわり」は、突然ひどい吐き気に襲われたり、実際に吐いてしまったりするつわりの代表的な症状です。思うように食べることができない日が続きます。吐き気が起こるきっかけはさまざまで、ご飯が炊けるにおいや洗剤の香りなどで吐き気を感じる方もいます。嘔吐が続く場合は、水分と塩分が不足しないよう注意してください。

空腹時に気持ち悪くなる

食べられない、もしくは食べても吐いてしまう吐きわりとは反対に、お腹がすくと気持ち悪くなってしまうのが「食べつわり」です。空腹を避けつつ、食べ過ぎたり胃を刺激するものを食べたりしないように気を付けましょう。

においに敏感になる

妊娠前は気にならなかったようなにおいに敏感になり、気持ち悪さを感じるのが「においつわり」です。炊き立てのお米や揚げ物などの「食べ物のにおい」と、たばこやシャンプーといったような「環境のにおい」が代表的です。人によって症例はさまざまで、特定のにおいで気持ち悪くなる方もいれば、どのようなにおいでも気持ち悪くなる方もいます。

眠気が強くなる

「眠気つわり」といい、時間に関係なく強い眠気に悩まされる症状です。自律神経の乱れによって起こるといわれており、眠気以外にもだるさや頭痛の症状があらわれることもあります。

いくら寝ても眠気が引かず、頭がぼんやりとする時間が1日中続くことがあります。また、強い眠気に襲われてしまい、仕事や日常生活に支障が出てしまうことも。

よだれが大量にでる

食事中や寝ている間に、大量のよだれが出るようになった方は「よだれつわり」の症状かもしれません。よだれに味やネバネバした感覚を覚えたりすると、その不快さが吐き気へとつながる可能性もあります。

突然気持ち悪くなる

上記で紹介した「においつわり」の他にも、これまでは平気だったものに気持ち悪さを感じるようになります。通勤電車や車などの乗り物酔いがひどくなる方もいるようです。

その他以外にも、「食の好みが急に変わった」「立ちくらみが起こるようになった」など、さまざまな変化が起こります。なんとなく体調に異変を感じることがあれば、もしかしたらつわりの症状かもしれません。

症状の重さも個人差があります。

ほとんどつわりの症状がないまま出産を迎える人もいれば、出産が近づいてもつわりに苦しむ人もいます。体質によって症状の内容も異なるため、つわりと付き合っていく方法を見つけていきましょう。

つわりは多くの妊婦さんに出る症状のため、過度に心配しすぎる必要はありません。しかし、症状によっては病院への受診が必要なケースもあります。以下のような症状には注意をしましょう。

・数日間にわたって、食事ができていない
・食べてもほとんど吐いてしまう
・急激に体重が減る
・水分が摂れない
・尿が出ない
・ふらつく

これらの日常生活に支障が出るほどの深刻な状態は「妊娠悪阻(にんしんおそ)」といいます。通常のつわりとの違いは、主に症状の重さです。全体の1%~2%の方に起こり、医師の診察や治療が必要です。経産婦や多児妊娠のケースに起こりやすいといわれており、なかには入院が必要になる場合もありますので、必ず医師に相談するようにしましょう。

つわりは多くの妊婦さんが経験するため、苦しさを我慢してしまう方がいます。しかし、あまりに症状が重い場合は合併症を引き起こす可能性があるため、我慢しすぎるのはおすすめしません。「つわりがひどすぎる」と感じる場合は、必ず病院に相談しましょう。

つわりがひどい人の特徴

つわりがあるかどうか、また症状の重さが違う理由はいくつか考えられますが、原因をひとつに絞るのは難しいでしょう。なぜなら、生活環境や心理的な状態は人それぞれ異なるためです。

つわりの原因は特定されていないものの、つわりに影響を及ぼす要因と考えられているものがあります。それはホルモンバランスの変化やストレスです。

妊娠すると、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが分泌され、腸の働きの抑制や吐き気を起こす別のホルモンの分泌を促すようになります。急激に変化していくホルモンバランスに身体が対応できていない、というのも考えられる要因のひとつです。

また、家事や仕事などで精神的なストレスを感じている方、身体の変化や精神的な負荷が体調に出やすい方は、つわりがひどくなりやすいようです。

おすすめのつわり対策

つわりは、どのようなパターンの症状があらわれて、どれくらいの期間続くのか、正確な予測はできません。しかし、事前に対策方法を知っておけば、症状が出た場合も対処しやすくなります。ここからは、妊娠したときに参考にしたいつわり対策について紹介します。

ごはんの食べ方を工夫する

食べ物のにおいが気になったり、食欲そのものがなくなったりと、つわりの時期は思うように食べられないことがよくあります。ごはんは冷ましてから食べる、スープや味噌汁など飲み込みやすい料理にする、梅干しやレモンのような酸味のある味付けにするなど、口にしやすいよう工夫をして食べるのがおすすめです。

食べられるものを食べられるときに少しずつ摂る

1日3食が難しい場合は、無理せず食べられるときに少しずつ栄養を摂りましょう。吐いてしまうからといって食べないでいると、低血糖や脱水のリスクが高まります。グミやクッキーなどの一口サイズの食べ物を持ち歩いておくと便利です。吐きわりなどで思うように食べられない方は、梅干し、酢の物などのすっぱいものや、プリンやゼリー、ヨーグルト、アイスクリームなどのスイーツが比較的口にしやすいといわれています。

きゅうりや大根などの水分量が多い野菜や果物、豆腐やそうめんなどもおすすめです。水分補給には、スポーツドリンクやジュースを飲むことで糖分を補えたりもします。

食べつわりの方は、起きてすぐ食べられるよう小さめのおにぎりやパンを枕元に置いておくのもおすすめです。空腹の時間を減らすように食事を小分けにすると良いでしょう。

ただし、食べすぎて摂取カロリーをオーバーしないよう注意が必要です。カロリーが低いものや、卵などのタンパク質やビタミンが含まれるフルーツなどもおすすめです。また、甘いものは血糖値が上がりやすいため注意してください。できるだけバランスの良い食事を心がけることが大切です。

その他には、空腹時にガムを噛むと気分転換になるのでおすすめです。

歯磨きの仕方を工夫する

歯磨きで吐き気を感じる方は、舌に歯ブラシが触れないよう体勢を前かがみにしてみてください。歯ブラシを小刻みに動かすのもポイントです。歯磨き粉のにおいや味が不快な場合は、水うがいやデンタルリンスを試してみましょう。

においをなるべく除去する

においが気になるなら常にマスクをつけて過ごすのもひとつの方法です。自分がどのにおいで吐き気がくるのかわからないため、どんな匂いにも対応するためにマスクをつけておきましょう。

さらに、家の中にある匂いを発するものをなるべく除去しておくのもおすすめです。

たとえば、生活環境のにおいが苦手な人は、化粧品や洗剤を無香料のものに変える、生ゴミをすぐ処理するなどで、症状が楽になる場合があります。

食事のにおいの対策には、冷たい食べ物を上手に活用するのがおすすめです。冷たい食べ物は、温かい食べ物よりにおいが気になりにくいといわれています。もし温かいものを食べるときは、冷まして食べるようにすると良いでしょう。水が飲めないときは、氷を活用するのもひとつの手です。

ただし、冷たいものは体を冷やすため、摂りすぎには注意してください。

妊婦用グッズを使用する

妊婦さん向けに販売されている抱き枕や大きめクッションは楽な姿勢がとりやすいので、つわりで体調不良になっている期間に持っていると便利なアイテムのひとつです。また、妊婦さん用の服はゆとりのある形をしているので、身体を締め付けず過ごしやすくなります。

無理をせず体を休める

特に眠りわりの場合、いくら寝ても寝足りない状態が続きます。眠気は体からのサインなので、無理をせず休むことが大切です。眠気や怠さが酷いときは、できる限り体を休めるようにしましょう。仕事中で休めないときは、昼休みを活用して10~20分程度を目安に仮眠をとることをおすすめします。

まとめ

つわりのはじまりは妊娠5週ごろが多いといわれています。8~10週にピークを迎え、妊娠12~13週ごろになれば、つわりの症状が落ち着く可能性が高いです。ただし、つわりが終わる時期は個人差が大きいです。

症状があらわれたつわり自体をなくすことは難しいですが、少しでも楽に過ごせるよう、正しい対処方法を取り入れてみましょう。つわりを乗り越えた頃には、お腹のふくらみや赤ちゃんの胎動を感じられるようになっています。赤ちゃんが産まれてくるまでの期間を少しでも快適に過ごしてくださいね。

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