妊娠週数や月数はどのように計算をする?妊娠初期・中期・後期の過ごし方や出産時期の目安も紹介
妊娠が分かると「今妊娠何ヶ月なんだろう?」と気になるママ・パパも多いのではないでしょうか。今回は、妊娠してどのぐらい経つのかを数える方法(妊娠週数・月数)を解説します。特に妊娠月数は、暦(カレンダー)上の「1ヶ月」とは数え方が異なるので、本記事を読んで正しく理解しておきましょう。あわせて、妊娠初期~後期にわたっての過ごし方、出産時期の目安も紹介していくので参考にしてみてください。
妊娠週数と月数の数え方
自分が今妊娠をしてどのくらい経つのかを数える方法は、「週数」と「月数」の2種類があります。
「週数」で数える場合は、最終月経の開始日から6日後までを妊娠0週と数え、以降7日経過するたびに「妊娠1週」「妊娠2週」と増えていきます。
しかし、最後に生理が何日から始まったか正確に覚えていない方も多いのではないでしょうか。日にちがはっきりしない場合は、医師が胎児の大きさから現在の妊娠週数を判断します。
「月数」で数える場合は、妊娠4週ごと(28日ごと)に1ヶ月とするため、「妊娠0~3週」を「妊娠1ヶ月」、「妊娠4~7週」を「妊娠2ヶ月」と考えます。
暦(カレンダー)上の1ヶ月とは数え方が異なるので、注意しましょう。
現在の日本では、妊娠期間は最終月経が始まった日を0週0日とし、280日が経過した40週0日までが標準的な期間と考えられています。
妊娠期間の区分
妊娠してどのくらい経過をしたかを指す区分には、ここまで説明した妊娠「週数」や「月数」のほかに、妊娠期間を3つの区分に分けた「妊娠初期」「妊娠中期」「妊娠後期」もあります。ここからはそれぞれの区分の定義と過ごし方について解説します。
妊娠初期
妊娠1ヶ月~4ヶ月(0~15週)が妊娠初期です。月経が遅れ、眠気や吐き気などの症状が気になり、妊娠検査薬の使用や病院の受診につながりやすいのがこの時期です。この時期からつわりの症状が出始めるため、体調変化に気を使いながら、無理をしない生活を心がけましょう。
この期間は特に、水溶性のビタミンB群の一種である葉酸や、タンパク質を意識的に摂取するようにしましょう。また、妊娠中は便秘になりやすいので、食物繊維も積極的に摂ると良いといわれています。とはいえ、つわりでにおいに敏感になると思うように食べられなくなり、食欲が湧かなくなることもあります。辛いときは無理をせず、食べられるときに少しずつ、口にできるものを食べるのがおすすめです。
妊娠中期
妊娠5ヶ月~7ヶ月(16~27週)が妊娠中期です。胎盤が完成し流産の可能性が低くなることから、「安定期」と呼ばれています。つわりがおさまっている方も多いので、外出してみたり、趣味を楽しんでみたりと行動しやすくなるでしょう。
赤ちゃんがどんどん大きくなり、お腹も膨らんでくるにつれて内臓を圧迫するため、頻尿になる方も少なくありません。また、赤ちゃんに送る鉄分量が増えたりすることから、貧血も起こりやすくなります。鉄分やカルシウムなどをしっかり摂るよう心がけ、塩分は控えるようにしましょう。
このころから、超音波検査時に赤ちゃんの性別がわかる方が増えていきます。動きやすい妊娠中期に、ベビー用品をそろえ始めるのもおすすめです。
妊娠後期
妊娠8ヶ月〜10ヶ月(28~39週)が妊娠後期です。妊娠37週を越えると、赤ちゃんが十分に成長をし、いつ出産となってもおかしくない「正産期」と呼ばれる時期に入ります。これ以降は、どのタイミングでも出産になり得るので、入院グッズは早めに用意しておきましょう。
この時期になるとお腹が一段と大きく出てくるため、妊娠線が現れたり、むくみや腰痛に悩んだりすることも多くなっていきます。お腹の張りや高血圧に注意をし、異変を感じたらすぐに医師へ相談しましょう。
ベビーベッドや肌着などの育児グッズは退院直後から必要になるので、出産前に購入しておくのがおすすめです。赤ちゃんが退院したあとの生活をイメージし、寝具やお世話グッズを置く場所なども確保しておきましょう。
出産予定日の数え方
出産予定日は、最後の月経開始日から約40週後(約280日後)であるといわれています。妊娠期間のことを「十月十日(トツキトウカ)」とあらわすこともあるため誤解が生まれやすいですが、10ヶ月と10日を足した日数ではないので気を付けてください。
予定日の計算方法には、ネーゲレ概算法という考え方があります。ネーゲレ概算法とは、最終月経の初日から280日目を計算する方法で、最終月経があった月の数に9を足し(13を超える場合は3を引く)、さらに最終月経の初日の数に7を足して出産予定日を算出します。(例えば、2月7日が最終月経の初日だった場合、出産予定日は11月14日になります)
最近ではWeb上で簡単に計算ができるサイトやツールもあるので、それらを活用するのもよいでしょう。
ただし、出産予定日はあくまで目安なので、実際の出産は出産予定日からずれることが多くあります。
出産時期の区分
出産時期にも区分があります。出産に最も適しているとされる時期を正期産といい、その期間よりも早い出産となった場合を早産、遅い場合を過期産といいます。それぞれ妊娠何週目で出産するかによって時期の区分がされています。境目は以下のとおりです。
・早産:妊娠22週0日~妊娠36週6日
・正期産:妊娠37週0日~妊娠41週6日
・過期産:妊娠42週0日~
一般的には母子に及ぼすリスクが少ない正期産での出産が理想とされています。正期産での出産を目標に、赤ちゃんの成長や自身の体調変化に気付けるよう、妊婦健診は決まった時期に受けましょう。
まとめ
事前に妊娠週数・月数の数え方や妊娠期間の区分について知っておくと、赤ちゃんの成長や自身の体調変化に気づきやすくなります。今回紹介をした語句や内容は、妊婦健診などでも耳にする機会がありますので、おさえておきましょう。