妊娠週数は何を起点にする?数え方と妊娠週数ごとの変化を知ろう!
赤ちゃんの本や産婦人科などで目にする『妊娠週数』、みなさんは正しく把握していますか?妊娠週数は、赤ちゃんの成長や自分の身体の変化を知る大切な情報です。この記事では、妊娠週数の数え方と、妊娠初期・中期・後期からなる妊娠期間の3つの区分について紹介します。
妊娠週数の始まりと数え方
はじめに、妊娠週数の数え方についておさらいしましょう。妊娠週数には、『月経後胎齢』と『受精後胎齢』のふたつの数え方があります。違いは次のとおりです。
・月経後胎齢:最後の生理が始まった日を0日とし、満日数・満週数で数える
・受精後胎齢:受精した日が妊娠1日目となり、満日数・満週数で数える
妊娠成立を正確に数えるには、受精日や着床のタイミングで数える受精後胎齢が望ましいですが、正しい日にちを特定するのは困難です。そのため今回の記事では、一般的に病院や書籍で採用されている『月経後胎齢』で説明します。
月経後胎齢では、最終月経の初日が起点(0週0日)となり、0週6日までは『妊娠満0週』です。最後の生理初日から7日目で1週0日、14日目の妊娠週数で2週0日となります。そして、妊娠40週0日(満280日)が出産予定日という計算です。
妊娠初期は妊娠週数15週まで
妊娠週数15週までの期間は、妊娠初期です。さらに、妊娠週数0週から3週までは妊娠成立期、もしくは妊娠超初期ともいいます。
生理が予定通りに始まらないことや、吐き気や眠気などの小さな体調の変化から「もしかして妊娠?」と気付く方もいるでしょう。
妊娠の可能性を確かめるためには、医師の診察前に妊娠検査薬を使用するのが一般的ですが、あまりに時期が早すぎると正確性に欠けてしまいます。妊娠検査薬は、結果の精度が高まる妊娠週数4週目以降に使用しましょう。
また、妊娠初期はつわりの症状が現れ、身体の不調を感じやすくなる時期です。つわりは妊娠週数8週ごろにピークを迎え、その後少しずつ治まっていくといわれています。体調が整うまで無理はせずゆっくりと過ごしましょう。
心臓や肺、手足など、赤ちゃんにとって重要な器官は、妊娠初期のころに形成されます。妊娠週数15週を迎えるころには、エコー検査で動く姿が確認できるようになるでしょう。
妊娠中期は妊娠週数16週から27週まで
妊娠中期は母体のホルモンバランスが落ち着き、体調が楽になる方が多いことから、『安定期』とも呼ばれています。つわりが落ち着き始めるため、無理のない範囲で外出やレジャーを楽しむチャンスです。
また、赤ちゃんの成長に合わせてお腹が少しずつふくらみ始めます。腰痛や肩こりなどのマイナートラブルに悩む方も増えてくるでしょう。マタニティ用の服や、締め付けの少ない服で過ごすのがおすすめです。
妊娠週数20週あたりになると、エコー検査で性別が判断できるようになります。ベビーグッズを用意する際に、男の子か女の子か知っておくと準備しやすくなります。お腹が大きくなり動きにくくなる前に、出産に向けて揃え始めましょう。
妊娠後期は妊娠28週から40週まで
妊娠後期に入るとお腹はさらに大きくなり、母体と赤ちゃんは出産に向けて準備を整え始めます。いよいよ出産間近です。赤ちゃんは身体や機能がきちんと整い、お腹を蹴る回数も増えます。ママは、むくみや腰痛が出やすい時期なので、無理をしないように注意しましょう。妊娠週数37週から41週6日までの出産は『正期産』と呼ばれ、出産の多くはこの時期に行われます。正期産以外にも出産した妊娠週数によって分類があり、それぞれの違いは次のとおりです。
・早産:妊娠週数22週0日~36週6日までの出産
・正期産:妊娠週数37週0日~41週6日までの出産
・過期産:妊娠週数42週0日以降の出産
また、「正産期」という言葉もあります。正産期は医学用語ではありませんが、一般的に妊娠週数37週から41週6日までの期間を指します。つまり、正産期に出産すると正期産となります。正産期に入ると、いつ陣痛が始まってもおかしくない状態ですので、正産期に入るまでに、入院準備を整えておきましょう。
ただし、妊娠週数は最終月経を起点とするため誤差が出るケースも多く、出産予定日に生まれるとは限りません。医師と相談しながら、焦らずに母子ともに出産の準備が整うのを待ちましょう。
まとめ
妊娠週数はママの状態と赤ちゃんの成長把握できるとても大切な情報です。妊娠週数や出産予定日はあくまで目安ですが、「赤ちゃんはいまどんな成長をしているのかな?」「そろそろ〇〇を買っておこう」といった、妊娠期間中の準備に役立てましょう。