破水したらどうすべき?産前に知って冷静に対応しよう!

破水は陣痛が開始してから起こる場合もあれば、陣痛前に起こることもあります。では、もし自宅や外出先で破水したらどうすれば良いのでしょうか。事前に知っていれば、突然の破水でも冷静に対応できますよね。そこで今回は破水について、破水が発生するタイミングや破水したときの対応について詳しく解説します。
「破水」って何?
赤ちゃんを囲っている卵膜が破れて、羊水が外へとあふれ出ることを破水といいます。
羊水は、ママのお腹の中にいる赤ちゃんを卵膜とともに衝撃やウイルスなどから守る働きを持つほか、出産のときにも大切な役割があります。破水によって羊水が卵膜の外へと流れていくことで、赤ちゃんがスムーズに産道を通ってママのお腹から出られるようになるのです。
破水で流れ出る羊水の量には個人差があり、少量ずつ出る場合もあれば、出血を伴う場合もあります。
破水のタイミング
陣痛が始まった後に破水が起こるのが一般的ですが、時期は人によってさまざまです。具体的な破水のタイミングは適時破水、早期破水、前期破水の3パターンに分けられます。
適時破水
一般的なパターンの破水で、陣痛が開始して子宮口が最大10㎝ほど開いてから破水すること。陣痛による腹圧で子宮が収縮し、子宮の中の圧が上がることで発生します。
早期破水
陣痛が起こってから、子宮口が全開になる前に破水すること。分娩の過程で起こるもので、分娩自体がきちんと進んでいれば特に問題にはなりません。早期破水するとお産が早く進行するとも言われています。
前期破水
陣痛が始まる前に破水すること。破水後にすぐに陣痛が起こるかどうかは、人それぞれです。前期破水は炎症や感染などで卵膜が破れることで発生することがありますが、正確な理由はわからないことがほとんどです。
破水したらどうしたらいい?
子宮口が全開になる前や陣痛が始まる前に破水してしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか?
早期破水が起こるとされる時期は、すでに入院していることがほとんどです。破水したと感じたら焦らずに助産師や医師に伝えましょう。自分で破水かどうか判断できない場合も、必ず伝えてから検査してもらいます。
前期破水は家にいるタイミングだけでなく、外出しているときに起きる可能性もあります。破水が起きたらまずは落ち着いて清潔なタオルやナプキンをあて、家族や病院に連絡してください。突然の破水に備えて、外出時には大きめの夜用ナプキンを持参しておくと安心です。
前期破水の場合はすぐに入院する必要があるため、自宅で入院の準備をしてから病院へ向かいます。外出先でそのまま病院へ向かう場合は、必要なものは家族の方に準備して届けてもらうと良いでしょう。いつ入院してもいいように、事前に準備しておくのがおすすめです。
病院へ向かう際は徒歩を避けて、タクシーや自家用車で向かいましょう。動くと羊水が出やすくなるため、車内ではなるべく横になって安静にします。羊水の量が多く座席が濡れてしまうおそれがある場合は、バスタオルや吸水シート、レジャーシートなどを活用しましょう。
破水すると破れた卵膜から菌が入ってしまう可能性があるため、ナプキンやお産パッドをこまめに替えてください。シャワーやお風呂も感染の危険があるため厳禁です。濡れて不快に感じても、シャワーを浴びずにそのまま病院へ向かいましょう。
まとめ
赤ちゃんが外に出ようとすることで卵膜が破れて、羊水が流れ出ることを破水と言います。
基本的には陣痛が開始し、子宮口が全開になってから起こりますが、子宮口が開く間に発生する早期破水や陣痛前に起こる前期破水も考えられます。もし早期破水や前期破水が起こったら、落ち着いて助産師や医師に連絡しましょう。
突然の破水でも冷静に対処できるよう、普段からナプキンを持参したり事前に入院の準備をしたりすることが大切です。