妊娠中でも大丈夫!マタニティスイミングをするメリット
妊娠してお腹が大きくなってくると体を動かしにくくなるため、運動不足になりがちです。とはいえ、体に負担をかけすぎずに、適度な運動をしたい方も多いでしょう。その場合は、マタニティスイミングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。妊娠中の方であっても気軽に取り組むことができ、ストレス解消や体力づくりにもつながります。今回は、マタニティスイミングとはどんな運動か、メリットや注意点について解説いたします。
目次
マタニティスイミングとは
マタニティスイミングとは、妊娠中の方がプールの中で行う運動のことです。体力の向上や気分転換などを目的として行われています。妊娠中でも、安定期に入り体調が安定して医師の許可も出ていれば、適度な運動は問題ないといわれており、マタニティスイミングはマタニティヨガと並んで人気のある運動です。ストレッチやエクササイズの要素が大きいマタニティヨガと比べ、マタニティスイミングでは全身運動ができます。
具体的な運動内容は、ウォーキングや座禅、妊娠中でも泳ぎやすい方法での水泳などです。浮力を利用した運動の中で体づくりや呼吸法を行います。
マタニティスイミングができる時期
マタニティスイミングができるのは、自然流産の可能性が少なくなる妊娠12週以降かつ産婦人科医の許可がおりてからが一般的です。産婦人科医の中には、妊娠16週以降を推奨するケースもあります。マタニティスイミングのスクールを開催している施設でも、生徒の受け入れを妊娠12週~妊娠16週からとしている場合が多いです。
ただし、双子や三つ子などの多児妊娠の場合は、早産などの可能性があるのでマタニティスイミングはおすすめできません。妊娠の経過に問題のない方でも避けるようにしましょう。
マタニティスイミングのメリット
もともと水泳は、筋力トレーニングや有酸素運動の効果が期待できるとして多くの方から親しまれている運動です。妊娠中に行う場合には、どのようなメリットが期待できるのでしょうか。
体に負担をかけず安全に全身運動できる
妊娠中はお腹が重たくなりますが、マタニティスイミングでは水中の浮力によって全身が動かしやすくなります。腰や膝に負担をかけずに適度な運動量を得ることができます。
水中なので転倒の可能性は少なく、全身を使った運動も気軽に行えるのがメリットです。
むくみや体重増加を抑える
水圧によるマッサージ効果によって血流が促されるため、妊娠中に起こりやすいむくみ予防が期待できます。
また、妊娠期間中にマタニティスイミングを行った方は、そうでない方よりも体重増加が抑えられるといわれています。体重管理をしっかり行いたい方には、効率的に運動できるマタニティスイミングのメリットは大きいです。
プレママ友達ができる
妊娠中は生活や体の変化が大きいため、さまざまな不安や疑問が出てきます。マタニティスイミングは妊婦同士のコミュニティが生まれやすく、お互いの不安などを相談し合うことができるでしょう。妊娠時期が近ければ、プレママとしてだけでなく、ママ友となって友人関係が続くこともあります。
マタニティスイミングをする上で注意すべきこと
妊娠中の方にとってメリットが大きいマタニティスイミングですが、注意しておくべきこともあります。次に挙げるポイントに気を付けましょう。
移動中や着替え中の転倒に注意する
陸と比べて水中で転倒する可能性は少ないものの、プールサイドや更衣室など滑りやすい場所を歩くときは十分に注意しましょう。手すりや滑り止めのある場所を選び、ゆっくりとした移動を心がけてください。
また、濡れた水着は着脱しにくいため、立ったままの着替えはバランスを崩しやすくなってしまいます。できるだけ座れる場所を選び、安定した状態で着替えましょう。
感染症に注意する
妊娠中は免疫力が低下しているため、感染症にかかるリスクが高まっています。プール熱や結膜炎など、水泳によって感染しやすい病気には注意が必要です。運動する前後にしっかりとシャワーで目や体を洗い流し、感染予防をしましょう。
体を冷やさないようにする
水の温度や室温はある程度の温度が保たれていますが、水泳後も体が濡れたままでいると体の熱が奪われやすくなります。運動後はすぐに体を拭き、十分に体を温めましょう。髪の毛もしっかり乾かすことも大切です。
まとめ
体の負担をかけずに体力づくりや健康維持ができるマタニティスイミングは、妊娠中の方にもおすすめの運動です。体重が増えやすい方やむくみやすい方にもメリットが大きいでしょう。妊娠12週を過ぎ、妊娠の経過が良い方はぜひ主治医に相談してみてくださいね。