妊婦さんはにんにくを食べても問題ない?にんにくを食べる際の注意点
妊娠すると、「この食材は食べてもいいのかな?」と不安や疑問を持ちながら食事をする妊婦さんも多いのではないでしょうか。なかでもにんにくは、味も匂いもインパクトが強いので、気になっている方も多いと思います。今回は、妊婦さんがにんにくを食べるときの注意点を紹介します。
妊婦さんはにんにくを食べても大丈夫?
妊婦さんがにんにくを食べることは、適量であれば問題ないとされています。アレルギーやつわりがなく、食欲がある場合は食べても差し支えありません。つわりであまり食べたくない場合でも、にんにくの香りで食欲がそそられ、食欲が出てくる可能性もあります。
ただし、食べ過ぎると胃が荒れてしまうおそれがあるので注意が必要です。生のにんにくなら1日に1片、加熱したにんにくは1日2片~3片に抑えておきましょう。とはいえ、適切な摂取量には個人差があります。食べたあとに気になる症状が出た場合は、早めに医師に相談することが大切です。
妊娠中のにんにく摂取のメリット
にんにくを食べると、血行を促進する効果や疲労回復効果、抗酸化作用などが期待できます。食欲が増進する効果も期待でき、スタミナがつくともいわれています。
また、にんにくには、下記のように妊婦さんに必要な栄養素が含まれているため、積極的に摂りたい食材のひとつです。
・葉酸
・ビタミンB1
・ビタミンB6
・アリシン
葉酸は胎児の生育をサポートする作用を持っています。妊婦さんに必須な栄養素で、足りていないと貧血になったり、おなかの赤ちゃんの成長を妨げてしまったりするおそれがあります。
ビタミンB1はエネルギーの元になったり、脳や神経など体の機能を正常に作用させたりする重要な栄養素です。
ビタミンB6は、つわりの症状を軽減する効果があると言われています。
アリシンは、疲労回復や食欲増進、抗菌作用などが期待できます。妊娠中は体力を消耗しやすく、しっかり食べて体力をつけなければならないため、アリシンが含まれるにんにくの摂取はおすすめです。
妊婦さんがにんにくを摂取する際の注意点
妊婦さんがにんにくを摂取する場合、いくつか注意点があります。
まず、過剰摂取を避けることが大切です。にんにくは調理方法によっては無自覚でたくさん食べてしまうおそれがあります。「にんにくが大好きで、妊娠前は生のものをよく食べていた」なんて方もいるのではないでしょうか。
過剰に摂取すると、吐き気や下痢などの症状が出るおそれがあります。食べ過ぎると血液が固まりにくくなるともいわれているので、注意が必要です。吐き気や下痢などの症状が続くと、おなかの赤ちゃんの生育に悪い影響が出てしまうかもしれません。
また、生のにんにくは胃への負担が大きく、胸やけやアレルギー反応などが出てしまうおそれがあるため、なるべく加熱したものを食べることをおすすめします。
特に空腹時に生のにんにくを食べるのは避けましょう。にんにくの強い成分が胃の粘膜を傷つけてしまい、腹痛や胸やけなどの症状が強く出てしまうおそれがあります。
胃への負担を軽減するためには、他の食材と合わせて食べるのがおすすめです。他の食材と合わせれば、にんにくだけを食べ過ぎることも避けられるので、胃の粘膜を直接傷つけることも少なくなります。
まとめ
にんにくには妊婦さんに必要な栄養素が豊富に含まれています。にんにくの香りで食欲が出てくる可能性もあるので、食べられそうであれば積極的に摂りたい食材のひとつです。
しかし、食べ過ぎると吐き気や腹痛などの症状が出てくるおそれもあります。加熱したにんにくを適量だけ食べるのであれば問題はないので、体調と相談しながらにんにくを使った食事を楽しみましょう。