妊娠中のマッサージ・エステは受けて良い?注意すべきポイント
妊娠中は肩こりや腰痛などの不快なマイナートラブルで、「マッサージを受けられたらいいのに」と思うこともしばしばですね。また「妊娠中でもキレイでいたい」とエステに通いたい方もいるかもしれません。しかし、妊娠中にマッサージやエステを受けてお腹の赤ちゃんに影響がないかと不安になる方もいるのではないでしょうか。
今回は、妊娠中のマッサージ・エステを受けて良いかどうかについて、詳しく解説します。自分でマッサージをする際の注意点についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
妊娠中にマッサージ・エステを受ける際の注意点
結論からいうと、マッサージやエステは妊娠中に受けても問題ありません。
マッサージは妊娠中の不快なむくみやコリなどを軽減してくれますし、エステには精神的なストレスを緩和する効果も期待できます。ただし、母体と赤ちゃんに悪影響をおよぼさないために、妊娠中の施術にはいくつか注意点があります。
妊娠初期の施術は避ける
妊娠初期の施術は胎盤が安定していないため、マッサージやエステが悪影響をおよぼす可能性があります。一般的にマッサージやエステを受けられるのは、安定期に入る5ヶ月頃(妊娠16週)からといわれています。
妊娠中期、後期はうつ伏せや仰向けでの施術を避ける
うつ伏せで施術する場合、お腹を圧迫してしまい、母体に悪影響を及ぼすおそれがあります。
また、妊娠中期~後期のお腹が大きくなった時期に仰向けで施術を受けると、お腹が血管を圧迫し、血圧が下がるおそれがあります。このような状態は仰臥位低血圧症候群(ぎょうがいていけつあつしょうこうぐん)と呼ばれ、嘔吐や冷や汗などの症状が現れるほか、赤ちゃんが低酸素状態になる可能性もあるのです。
そのため、妊娠中期~後期は横向きや座位で施術を受けるようにしましょう。
自分でマッサージをしても問題ない?
妊娠中に自分でマッサージをするのは問題ありません。ただし、セルフマッサージでも注意しなければならないことがあります。
まずお店で施術を受けるときと同様に、妊娠初期、妊娠中期~後期のうつ伏せ・仰向けでのマッサージは避けてください。
セルフマッサージ中のアロマオイルの使用はNGです。アロマオイルには妊娠中に避けた方が良いものが多数あります。具体的にはセージ、ラベンダー、ペパーミント、レモングラス、ジャスミンなどは妊娠中には使用しない方が良いとされているため注意が必要です。
マッサージで刺激するツボのなかには、妊娠中に刺激するのは避けた方が良いものがあります。具体的なツボは下記の4つです。
合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の骨が交わる位置にあるツボ
肩井(けんせい):首の付け根と肩先の中間にあるツボ
太衝(たいしょう):足の親指と人差し指が交わる位置にあるツボ
三陰交(さんいんこう):足の内くるぶしから指4本分上にあるツボ
妊娠中のエステで受けても良い施術・NGな施術
妊娠中のエステは、受けて良い施術とダメな施術があります。
受けて良いエステはオールハンドのフェイシャルエステと、同じくオールハンドのボディマッサージ、シェービングです。フェイシャルエステとボディマッサージはむくみやコリを緩和できて、リラックス効果も期待できます。シェービングでは、自分では届かない場所の産毛なども剃ってもらえます。
受けてはいけないのは機械やアロマオイルを使った施術、レーザー脱毛です。多くのマッサージ機は、赤ちゃんに影響を与えてしまうおそれのある超音波が使われています。脂肪を引き締めるスリミングマシンも体に負担がかかるため、おすすめできません。
先述した通り、アロマオイルには妊娠中に使ってはいけないものが多数あるため、アロマオイルを使った施術は控えましょう。例えば、レモングラスやジャスミンなどは子宮を収縮する作用があるといわれており避けたほうが賢明です。
レーザー脱毛自体は、赤ちゃんに影響を与えることはないとされていますが、妊娠中は断られることが多いでしょう。妊娠中はホルモンバランスが不安定なため、毛が生え変わる周期も不安定となり、十分な効果が得られない可能性があるからです。
いずれにしても、安心して施術を受けるために産婦人科に相談することをおすすめします。
まとめ
注意点をしっかり把握していれば、妊娠中であってもマッサージやエステの施術を受けられます。ただし、施術内容や姿勢などによって赤ちゃんに影響を与える可能性もあるため、施術前に産婦人科に相談すると良いでしょう。お店では、妊娠中であることを必ず伝えてから施術してもらってください。