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うつ伏せの練習は必要?始める時期や効果・注意点

赤ちゃんの検診で、うつ伏せの練習を勧められたことがあるママ・パパのなかには、うつ伏せに危険なイメージをもち、不安に感じている方もいるでしょう。

今回は、うつ伏せの練習は必要かどうか、始める時期や効果、注意点について解説します。

うつ伏せ練習はいつからする?

結論からいうと、うつ伏せ練習は必ずしも必要なわけではありません。

赤ちゃんをうつ伏せにすることで、筋肉や運動機能の発達を促す効果が期待できます。しかし、成長にともない自然にうつ伏せの体勢ができるようになるため、練習が必須というわけではないのです。

練習というよりも、うつ伏せを遊びのひとつとして取り入れるのがおすすめです。

うつ伏せの練習を始めるなら、生後1~2ヶ月程度が目安です。頻度は1日1回、10秒くらいから始めるのが良いとされています。

うつ伏せ練習で得られる効果

うつ伏せ練習で得られる効果はさまざまです。ここでは、特にうれしい効果を3つ紹介します。

首のすわりを促す

赤ちゃんはうつ伏せになると、自然と首を持ち上げるようになります。そうすると、首の筋力がつき、首のすわりを促すことができます。

運動機能が発達する

うつ伏せになると、仰向けで寝ているときとは違った視界が広がり、赤ちゃんは触りたいものに向かって手を伸ばすようになります。身体全体を動かすきっかけになり、運動機能が発達して寝返りやハイハイを促す効果が期待できます。

後頭部が平らになるのを防ぐ

赤ちゃんの頭の骨はやわらかいため、ずっと仰向けでいると後頭部が平らになりやすいです。うつ伏せになることで、後頭部が平らになるのを予防することができます。

うつ伏せ練習の具体的なやり方

実際にうつ伏せ練習を行うには、どのように進めたら良いのでしょうか。ここではふたつの方法を紹介します。

方法1.仰向けから始める

まず、赤ちゃんを仰向けに寝かせます。ママ・パパの片手で赤ちゃんの首と背中を支え、もう片方の手で赤ちゃんのお腹を支えます。そのままゆっくりと赤ちゃんの身体を反転させ、うつ伏せにしましょう。

身体を反転させるとき、首や腰がよじれていないかを確認しながら進めるのがポイントです。

方法2.抱っこの状態から始める

反転させるのが不安な場合は、抱っこした状態から始めると安心です。

赤ちゃんと向き合うように縦抱っこをしたまま、ママ・パパが仰向けになります。赤ちゃんをそのまま横にずらすようにして、ママ・パパの隣にうつ伏せにしてあげましょう。

どちらの方法でも、赤ちゃんをうつ伏せにしたときに顔が下を向いてしまうことがあります。呼吸が苦しくならないように、顔を横向きにそっと直してあげましょう。

うつ伏せの練習をする際の注意点

うつ伏せの練習は、赤ちゃんにとってさまざまな効果が期待できます。ただし、赤ちゃんに負担をかけないようにすることが重要です。

ここでは、うつ伏せ練習をするときの注意点を解説します。

必ずママ・パパがそばで見守る

大人がいない場所で、赤ちゃんが一人でうつ伏せになるのは非常に危険です。気づかないうちに顔が下を向いて、呼吸が苦しくなってしまうことがあります。赤ちゃんがうつ伏せに慣れてきた時期でも、油断せずに必ずそばで見守りましょう。

そばにいても、ママ・パパがスマートフォンやテレビを見ながらでは危険です。うつ伏せ練習をしている間は、赤ちゃんの様子をしっかり見てあげましょう。

無理にさせない

うつ伏せ練習は必須ではないため、赤ちゃんに無理をさせてまでやる必要はありません。

体調や機嫌が悪いときは、すぐに抱っこや仰向けに戻してあげましょう。うつ伏せにして泣き出してしまったときも、泣き止むまで様子を見ず、すぐに中止することも大切です。

柔らかい場所で行わない

柔らかい布団やクッションの上でうつ伏せ練習を行うと、顔が沈み込んで窒息のリスクが高まります。

うつ伏せの練習をするときは、硬めの布団やマットの上で行うのが適しています。

周りに物を置かない

うつ伏せ練習をする場所は、あらかじめ片付けておくことが大切です。好きなおもちゃやクッションなどを置いておくと、思いがけず顔が埋まってしまい、窒息のおそれがあります。

また、ひもがついた洋服やおもちゃは首に巻き付くことがあるので、うつ伏せにする前に周りの環境をよく確認しましょう。

授乳後すぐは練習しない

授乳した直後にうつ伏せにすると、飲んだ母乳やミルクを吐き戻す原因になります。吐き戻したものが詰まってしまうこともあるので、注意が必要です。

特に普段から吐き戻しが多い赤ちゃんは、授乳後十分に時間を空けてから練習を始めるようにしましょう。

うつ伏せ練習の体勢で寝かせない

うつ伏せの練習をすると、赤ちゃんが疲れて眠くなってしまうことがあります。しかし、そのまま寝かせてしまうと、乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息のリスクが高まるとされているので注意しましょう。

うつ伏せの練習は、あくまでうつ伏せの体勢をとるだけです。「うつ伏せの練習」と「うつぶせ寝」は違うことを意識して、寝かせるときは仰向けに戻してあげましょう。

まとめ

うつ伏せの練習は、赤ちゃんの身体機能の発達を促し、興味や好奇心を育てる効果が期待できます。必ずしも必要ではないものの、遊びの一環として取り入れるのは良い方法です。

安全に注意しながら、楽しくうつ伏せ練習を取り入れてみてください。

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