乳児の不思議なしぐさ一覧|それぞれの理由や意味について解説
赤ちゃんの不思議なしぐさに「なぜ?」と疑問に思ったことのあるママ・パパは多いのではないでしょうか。実は赤ちゃんがするしぐさや行動には理由があります。今回は赤ちゃんによく見られる不思議なしぐさについて解説します。
目次
微笑む
生後1ヶ月頃の赤ちゃんに見られる生理的現象で、新生児微笑と呼ばれています。感情の動きが未発達のため、嬉しいから笑っているというわけではありません。大人に興味をもってもらうために備わった、生まれつきの反射ともいわれています。
触れたものを握る
把握反射と呼ばれる、生後すぐに見られる反射行動です。足の指でも同じ反射行動が見られ、足の裏を触ると指をぎゅっと閉じます。生後2~3ヶ月頃になると見られなくなります。
手を口に入れる
赤ちゃんには母乳やミルクを飲むために、口に入ったものに吸いつく哺乳反射が備わっています。手を口に入れて吸いつくことで、ミルクを飲む練習をしているといわれています。
手をグーに握っている
生まれて間もない頃は、手を開くための筋肉がまだ十分に備わっていません。そのため赤ちゃんの手は、基本的にグーの状態なのです。生後2~4ヶ月くらいになると、自由に手を開いてグーパーできるようになります。
手を見つめる
生後2~3ヶ月頃に多く見られる、ハンドリガードと呼ばれるしぐさです。視力や脳の機能が徐々に発達している証拠で、自由に手を動かしながら自分の体を確かめているのです。
タオルに顔をすりすりする
赤ちゃんがタオルに顔をすりすりする理由は、明確にはわかっていません。しかし、眠くなったときに多く見られるため、赤ちゃんがこのしぐさをしているときは寝かしつけてみるとよいでしょう。
自分の足を触る
赤ちゃんは筋肉が発達してくると自分の足を触ったり舐めたりして、自分の体を確認して全体のイメージをつかもうとします。赤ちゃんの体はやわらかいため、丸まった姿が大変そうに見えても心配する必要はありません。
「あー」と声を出す
生後2~3ヶ月頃から見られる、クーイングと呼ばれる行動です。口やのどがだんだんと発達してきて、いろんな音が出ることを試しているのです。ママ・パパが赤ちゃんのクーイングに応えてあげると、より発達していきます。
バンザイする
モロー反射と呼ばれる赤ちゃん特有のしぐさで、音に反応してパッと手を広げてバンザイをします。大人が突然の大きな音に驚いて体を揺らすのと同じです。
ブルッと震える
生後1~2ヶ月頃の、運動神経がまだ十分に備わっていない赤ちゃんによく見られます。成長するにつれて自然と治まってくるため心配はいりません。体が震えるほか、ひざから下の足が震えたりあごがカクカクしたりすることもあります。
授乳中に自分の髪を引っ張る
赤ちゃんは授乳中に手持ち無沙汰で、自分の髪を引っ張ることがあります。なぜ髪なのかというと、触りやすい位置にあるからです。基本的に痛みを伴っていることはないため、心配する必要はありません。
口周りをつつくと吸い付こうとする
赤ちゃんが口に触れたものを吸おうとすることを吸啜(きゅうてつ)反射といいます。哺乳反射のひとつで、自分の意思とは関係なく行われる行動のため、吸い付くからといってお腹が空いているとは限りません。
ママ・パパの胸を手の甲でさする
ママ・パパの存在を確認するためのしぐさです。手のひらで触れると、把握反射によって勝手に握ってしまうので、手の甲でさすっています。さすることによってリラックスしてくると、だんだんと手が開いていきます。
手足をバタバタさせる
泣きながら手足をバタバタさせている場合は、お腹が空いている、オムツが濡れているなどの理由で機嫌が悪い可能性があります。
特に変わった様子がなくただ足をバタバタさせているときは、機嫌が良いと考えられます。興奮していたり、自分で体を動かせるのが嬉しかったりするときに、足をバタバタさせることで意思表示をしているのです。
首を使ってブリッジする
寝ながら首を使ってブリッジするのは、首や背中に筋肉がついてきている証拠です。もっと動きたいという気持ちのほか、抱かれ心地が悪いときやお腹が空いているときなど、理由はさまざまです。刺激を受けて反射で反り返ることもあります。
まとめ
月齢や成長に合わせて、赤ちゃんはさまざまなしぐさを見せてくれます。これらのしぐさをする理由や意味を理解することで、赤ちゃんの成長や感情をより深く知ることができます。赤ちゃんの時期にしか見られないしぐさであるため、ぜひ見逃さずに見守ってあげてください。