ネントレとは?具体的な方法や成功させるポイント、注意点を紹介
「赤ちゃんは寝るのが仕事」と言われるほど睡眠が大事です。そんな中、寝かしつけに苦労されているママ・パパも多いことでしょう。その場合は、ネントレ(ねんねトレーニング)を実施してみてはいかがでしょうか。今回は、ネントレとはどんなものか、やり方や注意点について詳しく解説します。
目次
ネントレってなに?いつから始める?
ネントレは「ねんねトレーニング」の略で、赤ちゃんが自分の力で自然に眠れるように習慣づけるトレーニングのことです。赤ちゃんが夜中に目を覚ましても、再度自分だけで眠りにつくトレーニングも含まれます。
日本では、赤ちゃんはママ・パパと一緒に寝るのが一般的ですが、欧米では早いうちから赤ちゃんを一人で寝かしつける習慣があります。その考え方を取り入れたネントレをすることで、赤ちゃん自身が睡眠のサイクルを身に付けられます。また、ご家族の寝かしつけからくるストレスを軽減することも可能です。
ネントレの開始時期は、生後4~6ヶ月頃が適しているとされています。この時期ごろから、赤ちゃんの寝る時間や起きる時間、お昼寝の時間がだんだん整ってくるためです。
ネントレの方法
ネントレをする際は、以下の3つの項目を押さえて実践することをおすすめします。
寝る時間と起きる時間を決める
ネントレを実施する際は、寝る時間と起きる時間を決めておきましょう。就寝時間と起床時間を固定することで、赤ちゃんの生活リズムを整えることができ、自然と自分で眠れるようになります。
おおよそ10時間程度の睡眠時間が取れるように、夜は部屋を暗くする、朝になったらカーテンを開けるなどして規則正しい生活を習慣づけていきましょう。
寝室環境を整える
赤ちゃんがぐっすり眠れるように、寝室環境を整えておくことも大事です。
寝室の温度・湿度は赤ちゃんにとって快適な状態にコントロールする必要があります。目安として、温度は20~22℃、湿度は40~60℃に調整しておきましょう。
また、安全性にも配慮しなければなりません。窒息のリスクを避けるためにも、1歳頃までは掛け布団やブランケットより、スリーパーを使うのがおすすめです。
おやすみ前のルーティンを決める
赤ちゃんに就寝時間を知らせるために、寝る前のルーティンを作ることが大切です。おしゃぶりを与える、子守唄を歌う、絵本を読むなどのルーティンを決め、寝る前に毎日行うようにします。その際に、ママやパパと積極的にスキンシップをとって安心させておくと、なお良いでしょう。
ネントレをする際のポイント
ネントレをする際は、以下のポイントを意識しましょう。できないからといってイライラせず、心の余裕を持って取り組むことが大切です。
寝かせたら基本は抱っこしない
赤ちゃんがベッドや布団に入って入眠した後は、基本的に抱っこはしないようにします。もしぐずったり泣き出したりしても、数分は様子をみてみましょう。どうしても泣き止まず、あやす必要がある場合は、おなかをとんとんしたり、さすってあげたりして、自然に落ち着くのを待ってみてください。
最初はこまめに様子を見るようにし、徐々にその間隔を長くする
ネントレを始めて最初のうちは、ずっと一人で寝かせるのではなく、数分おきに様子を見るようにしてください。もしぐずっていたとしても、少しの時間であれば距離を置いても問題ありません。あくまでも安全に寝ているかを確認する程度にし、すぐに手を出さずに様子を見るのがポイントです。慣れてきたら、見る頻度を徐々に少なくしていきましょう。
ネントレをする際の注意点
ネントレを進めようとしたとしても、なかなか赤ちゃんが泣き止まない場合もあります。その際は抱っこしながら歩くなどして、一度仕切り直してみましょう。
また、ネントレは必ずしないといけないものではありません。ネントレを意識しなくても、赤ちゃんにとって快適な寝室環境を整えたり、決まった時間に就寝・起床したりするように過ごすことで、自然と自分で眠りにつくようになります。
ママ・パパのなかには、ネントレ中に赤ちゃんが泣いてしまうことに罪悪感を持たれる方もいるでしょう。その場合は、赤ちゃんのペースやご家庭のライフスタイルに合わせて、眠れるルーティンだけでも作ることをおすすめします。
まとめ
ネントレは、赤ちゃんが自分で眠れるような習慣をつけるためのトレーニングです。ネントレを成功させるには、寝る前のルーティンを作ったり、泣いても基本はすぐに手を出さず、一時的に様子をみたりする必要があります。
ただし、ご家庭によってはネントレの方法が合わない場合もあるかと思われます。その際は、赤ちゃんの成長にあわせて、無理のない範囲で睡眠のルーティンを作るようにしましょう。