赤ちゃん返りはなぜ起こる?原因と対処方法
下の子が生まれてから、上の子の赤ちゃん返りに悩まれているママ・パパは多いのではないでしょうか。赤ちゃん返りは仕方ないことと理解していても、下の子のお世話をしながら毎日対応していると疲れてしまうこともありますよね。今回は、赤ちゃん返りが起こる原因と対処方法についてご紹介します。
赤ちゃん返りの原因
赤ちゃん返りとは、これまでできていたことを「できない」と言ったり、抱っこを求めたりする行動のことです。ほかにも、以下のような行動がみられる場合があります。
・甘えてくる
・夜泣きする
・わがままになる
・赤ちゃん言葉で話す
赤ちゃん返りが起こるのは、下の子の妊娠や出産が影響しているといわれています。赤ちゃん返りをする子どもは、環境の変化に戸惑っていたり、不安な気持ちを抱えていたりします。
ママ・パパの関心が下の子に移ってしまったと感じて、寂しさから「もっとかまってほしい」と思うようになるのです。赤ちゃんのような行動を取るのは、ママ・パパの愛情を確かめようとしているからといえます。
赤ちゃん返りが起こるパターン
赤ちゃん返りは、下の子が生まれたからという理由だけでなく、すべての子どもに起こり得ることです。
一人っ子でも、赤ちゃん返りをする子どももいます。原因としては、引っ越しや進級による環境の変化、家族の体調不良などがあげられます。大人にとっては些細な出来事でも、子どもにとっては大きな出来事ということもあるのです。直近の子どもの様子を振り返り、何か変化がなかったか確認しましょう。
また、赤ちゃん返りが始まる時期には個人差があり、環境が変わってすぐに出る子どももいれば、今までどおりに過ごしている子どももいます。
ただし、行動に出ていないだけで我慢している子どももいるため注意が必要です。特に、お姉ちゃん・お兄ちゃんになった自覚をもった時期から、「すねる」「トイレが近くなる」といった子もいます。そのときは、何かしら負担がかかっている可能性があることを理解して接することが大切です。
赤ちゃん返りの対処方法
抱っこをしたり、頭をなでたり、ほっぺに触れるなどのスキンシップは、赤ちゃん返りしている子どもに安心感を与えます。子どもに愛情が伝わるように、下の子と同じようにスキンシップを図りましょう。
また、赤ちゃん返りをしている子どもの気持ちを受け止めることも大切です。「できないフリをするのは、甘えたいからかもしれない」など、子どもの行動から気持ちを読み取りましょう。イライラして叱ってしまったときは、しっかりフォローしてあげてくださいね。
「食べさせて欲しい」「着替えさせて欲しい」など、子どもが要求してきた場合は、なるべく応えてあげるのもポイントです。ママ・パパの愛情を求めているサインなので、愛情が感じられる声かけや行動で、子どもを安心させてあげましょう。
気分転換に、上の子とふたり(ママかパパ)で過ごす時間を作るのもおすすめです。お兄ちゃんやお姉ちゃんになっても、まだまだ甘えたい時期です。我慢ばかりさせると信頼関係が築きにくくなるため、ふたりで外出して思い切り甘えさせてあげましょう。
赤ちゃん返りは一時的なものと考えて乗り切ろう!
赤ちゃん返りは、子どもが自己肯定感を得るために必要な行動といわれています。必ず落ち着く時期がくるので、深刻になりすぎないことが大切です。
とはいえ、赤ちゃん返りが長引くとママ・パパも疲れてしまうので、適度な休息も必要です。ストレスが溜まってママ・パパがイライラしていると、子どもは敏感に察します。心にゆとりをもって育児ができるように、趣味を楽しむなどリフレッシュできる時間を設けましょう。
上の子の赤ちゃん返りと下の子のお世話で余裕がないときは、1人で抱え込まずに周りの人に助けを求めたり、育児のプロに頼ったりするのもひとつの手です。
まとめ
下の子が生まれると、上の子は環境の変化に戸惑って赤ちゃん返りをすることがあります。自分に注目を集めるために、ママ・パパを困らせる行動を取ってしまうかもしれません。
赤ちゃん返りの行動が見られたときは、スキンシップを取ったり、子どもの気持ちに寄り添ったりしながら、寂しい気持ちを受け止めて、安心感で満たしてあげましょう。子どもに、「お兄ちゃんだから」「お姉ちゃんだから」と我慢をさせるのではなく、ときにはふたりだけで外出してみるのもおすすめです。