ずりばいはいつから始める?兆候や練習方法とは
赤ちゃんが生後6ヶ月を過ぎると、ハイハイを始める前に、ずりばいをするようになります。ずりばいが始まると、赤ちゃんは自分で移動できるようになり、ますます目が離せなくなる時期を迎えます。
ずりばいが始まる前に、兆候は見られるのでしょうか。また、早いうちからずりばいの練習をさせた方が良いのでしょうか。今回は赤ちゃんのずりばいについて解説します。
目次
ずりばいはいつから?
赤ちゃんがずりばいを始めるタイミングは、一般的に生後6ヶ月~9ヶ月頃といわれています。ずりばいとは、寝返りとハイハイの間の行為であり、うつぶせの状態から手のひらや腕・足などを使って床を押し出し、這って進む動きです。ほふく前進の動きに近く、お腹は床についたまま引きずって動こうとします。
赤ちゃんが自分の意志で、興味のある物へ向かってずりばいで進もうとする行為は、運動機能の発達を確認するバロメーターともいわれています。とはいえ、ずりばいを始める時期は個人差があるため、必ずしも生後6ヶ月~9ヶ月の時期にずりばいを始めなくとも、焦る必要はありません。
ずりばいを始める兆候は?
赤ちゃんがずりばいをし始めるサインとして、下記の4つがあげられます。
手足をバタバタ動かす
うつぶせの状態で手足をバタバタと動かす行動は、ずりばいへのステップです。特に手のひらや腕、足を使って床を押し出そうとする動きは、ずりばいの基礎を築きます。
寝返り
生後4ヶ月~6ヶ月頃になると、赤ちゃんは寝返りを打つようになります。寝返りを始めることで、うつぶせの姿勢をとる時間が増え、手足を使ってバランスを取ろうとする動きが見られます。この動きが、ずりばいの準備運動となるのです。
飛行機ポーズ
赤ちゃんが手足を床から浮かせてお腹だけでバランスを取る姿勢、いわゆる「飛行機ポーズ」をすることがあります。これは筋力が発達しバランス感覚が向上している証拠です。この姿勢を頻繁に見せるようになると、ずりばいが始まる兆候となります。
お座り
生後6ヶ月~8ヶ月頃にお座りができるようになると、体幹がしっかりしてきます。同時期にずりばいを始める赤ちゃんもいるため、お座りができるようになれば、ずりばいに発展しやすくなるといわれています。
ずりばいをしない赤ちゃんもいる
赤ちゃんの中には、ずりばいをしない子もいます。ずりばいをせずにハイハイを始める赤ちゃんは、腹筋や背筋、腕力がしっかりと発達をしているケースがあるため、ずりばいをしないからといって過度に心配する必要はありません。
同じ理由で、ずりばいもハイハイもせずにつかまり立ちをする赤ちゃんもおり、赤ちゃんの成長は個人差があるといえます。そのため、ずりばいをしない可能性も十分あることを念頭に置きましょう。
ずりばいの練習はしたほうが良い?
赤ちゃんの筋肉が発達すると自然にずりばいを始めるため、積極的に練習をする必要はありません。毎日の遊びの中で、ずりばいを促すようにする程度で十分です。
まずは、赤ちゃんに腹ばいの姿勢に慣れてもらい、赤ちゃんの足の裏を支えて動作をサポートしてあげましょう。
最初のうちは、前でなく後ろに進んでしまったり、同じ場所でぐるぐる回ってしまったりします。周りの人間がサポートすることで赤ちゃんが足の使い方を覚えられます。腹ばいの姿勢で、赤ちゃんが息をしづらくならないか見守りながら行いましょう。
さらに、赤ちゃんの好奇心を引き出すために、おもちゃで誘ったり、ママ・パパが見本を見せたりして一緒にやってみるのもおすすめです。最初は短い距離から始め、徐々に距離を長くしてずりばいに慣れていきましょう。
ただし、ずりばいをするときには、周囲に危ない物を置かないようにしたり、こまめに床を掃除したりするよう心がけることが大切です。
まとめ
ずりばいをしはじめだす時期は生後6ヶ月~9ヶ月頃です。開始の兆候としては、うつぶせの状態で手足をバタバタさせる動作や寝返り、お座りなどがあげられます。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいため、開始時期が早かったり遅かったりしても焦る必要はありません。また、ずりばいをせずハイハイやつかまり立ちをはじめる赤ちゃんもいます。練習を無理にさせる必要はないので、遊びの中で自然に促してみましょう。