子どもに炭酸飲料や紅茶を与えるのはいつからOK?影響や選び方も紹介
子どもは好奇心旺盛で、大人の行動をマネしたがるものです。炭酸飲料や紅茶などを美味しそうに飲んでいるママ・パパを見ると、自分も飲んでみたいと思うのはごく自然なことです。
しかし、糖分やカフェインが多く含まれているものもあるため、与えるタイミングや量については注意が必要です。今回は、子どもに炭酸飲料や紅茶を与える時期や影響、選び方について紹介します。
炭酸飲料はいつから飲ませて良い?
子どもに炭酸飲料を与える時期について、明確な定義はありません。おおよその目安として、炭酸飲料の場合は6歳以降とするのが良いでしょう。ただし、個人差があるため、子どもの成長に合わせて飲む時期を調整することをおすすめします。
炭酸飲料を初めて子どもに与えるときは、少量から試すことがポイントです。嫌がるときは無理強いせずに、子どものペースに合わせましょう。
炭酸飲料が子どもに与える影響と注意点
炭酸飲料には無糖のものから加糖のものまで、さまざまな種類があります。なかでも、糖分が多く含まれているものをたくさん飲むと、肥満や虫歯になるリスクが高まるため注意が必要です。
また、世界保健機構(WHO)が推奨する1日あたりの砂糖の量は、25g程度と示されています。角砂糖1個は約3.3gなので、1日分の砂糖の量に換算すると角砂糖8個分です。
例えば、500mlのサイダーの場合、角砂糖が約17個分含まれています。このような飲み物を飲むとすぐに1日分の砂糖の許容量を超えてしまうのです。
そのほか、炭酸飲料を飲んでお腹が膨れると、ご飯が食べられなくなり食事量が減ってしまう可能性があります。このような状況が続くと栄養不足につながり、子どもの成長に悪影響を及ぼしかねません。
体や脳、心の発育などには十分な栄養が必要なため、炭酸飲料は嗜好品として捉え、基本的に栄養バランスの良い食事を心がけましょう。特別な日やイベントなどのときに飲ませるなど、メリハリをつけて与えることをおすすめします。
出典:食品安全委員会「食品安全関係情報詳細」
紅茶はいつから飲ませて良い?
紅茶を与える時期について日本では明確な基準はありませんが、4歳以降なら少量から試しても良いでしょう。ただし、紅茶はカフェインが多く含まれているため、飲み過ぎには注意が必要です。
特に子どもは大人に比べてカフェインの影響を受けやすいといわれています。カナダ保健省では、健康に悪影響がないとされるカフェインの目安量を定めているので、子どもに紅茶を与える際の参考にすると良いでしょう。1日あたりのカフェイン摂取量の目安は下記の通りです。
・4~6歳:最大45mg
・7~9歳:最大62.5mg
・10~12歳:最大85mg
出典:カナダ保健省「Health Canada Reminds Canadians to Manage Caffeine Consumption」
紅茶が子どもに与える影響と注意点
紅茶に含まれるカフェインを摂り過ぎると吐き気やめまい、下痢などを引き起こすおそれがあります。個人差があり、同じ量でも症状が出ない方もいますが、子どもは大人よりもカフェインに対する感受性が高いため、特に注意が必要です。
例えば、紅茶100mlあたりのカフェインは約30mgなので、4~6歳児に紅茶を与える場合は150mlまでなら、カフェインの最大摂取量である45mg以下に抑えられるため安心です。
また、カフェインには覚醒作用があるため、寝る前に飲むと寝つきが悪くなることがあります。睡眠不足につながり、体調不良の原因になりかねないため、夕方以降はカフェイン入りの飲み物は与えないようにしましょう。カフェインの影響が心配なときは、ノンカフェインの麦茶やコーン茶などを活用することをおすすめします。
まとめ
子どもに炭酸飲料を与えるときは、6歳以降を目安にしましょう。糖分を多く含むため、与えすぎると肥満や虫歯、食欲低下につながるおそれがあります。
また、紅茶を与える場合は、4歳以降が目安です。摂り過ぎると体調不良や睡眠不足のリスクが高まります。飲み物から受ける影響は個人差があるため、子どもの様子を見ながら与える量を調整しましょう。