液体ミルクこんなもの!上手につかって、ママ・パパも赤ちゃんも笑顔のミルク生活を

2019年より日本国内で販売され始めた液体ミルク。どんなものなのか、気になっているママさん・パパさんも多いのではないでしょうか。今回は、液体ミルクについて知りたいという方のために、飲ませ方やメリット・デメリットについてご紹介していきます。
液体ミルクってどんなもの?
液体ミルクとは調乳済みの状態(液体状)で販売されているミルクの事です。お湯などで溶かす必要のある粉ミルクとは異なり、既に液体状なので哺乳瓶に移し替えるだけで赤ちゃんに与えることが出来るのが特徴で、缶や紙パックといった様々な形状で販売されています。
日本で注目が集まったきっかけは、2016年の熊本地震でした。フィンランドから支援物資として液体ミルクが届けられ、授乳期の親子にとって心強い味方となりました。
その後、2018年に液体ミルクに関する法令が整備されて2019年に日本でも販売が開始されました。
国内ではまだ新しいものというイメージがありますが、フィンランドでは1970年代から販売されており、液体ミルクのシェアが粉ミルクのシェアを圧倒的に上回っているそうです。
他の国々においても、粉ミルクの需要もありますが、液体ミルクもスーパーや薬局、コンビニなどで購入でき、育児中のママ・パパにとって身近な存在となっています。
液体ミルクの飲ませ方
液体ミルクの飲ませ方はとても簡単です。
1.液体ミルクと哺乳瓶を用意する
缶入りの液体ミルクの場合は、缶のフチなどが汚れたり破損したりしていないか確認し、汚れは赤ちゃん用の清浄綿などできれいに拭き取ります。
哺乳瓶や乳首は、粉ミルクをつくるときと同様に消毒しておきましょう。
2.液体ミルクを哺乳瓶に移し替える
缶入りの場合はよく振ってから開栓し、哺乳瓶にミルクを移し替えましょう。
紙パック入りの場合はストローを挿し込み、ストローから哺乳瓶にミルクを移し替えましょう。
3.赤ちゃんに飲ませる
あとは哺乳瓶に乳首をつけて赤ちゃんに飲ませてあげるだけ。
液体ミルクは常温で飲むことを想定した商品ですが、温める場合は哺乳瓶に移し替えた後に湯せんして人肌程度に温めましょう。
液体ミルクのメリット・デメリット
液体ミルクには、メリットとデメリットの両方があります。液体ミルクの利用を迷っているなら、メリットとデメリットを把握した上で利用するかどうかを決めてみてはいかがでしょうか?
●メリット
・いつでもすぐに与えられる・外出時の負担が減る
・長期保存が可能
・災害備蓄として使える
粉ミルクの場合、粉ミルクを量ってお湯で溶かし、適温に冷ました後に赤ちゃんに飲ませるという手間がかかります。しかし、液体ミルクの場合は、封を開ければすぐに使うことができ、いつでもすぐに与えられるというメリットがあります。また、粉ミルクと違ってお湯などを必要としないので、外出時の負担が減るでしょう。
また、長期保存(半年~1年)が可能なので、ストックとして常備しておけば、必要なときにいつでも使えますし、災害時も安心という点も挙げられます。
●デメリット
・粉ミルクと比較した場合、費用が割高になる
・1回で飲み切る必要がある
・温めないと飲まない子もいる
液体ミルクは粉ミルクと比較して割高な事が多いです。同じ量の粉ミルクと液体ミルクとを赤ちゃんに飲ませると、液体ミルクのほうが粉ミルクよりも費用がかかります。
液体ミルクは一回飲みきりの商品なので、量の調節や余った分の再利用ができないこと、常温で飲める商品である一方で、温めないと飲まない子もいることなどから、使い勝手に不便を感じることがあるかもしれません。
気負わずに液体ミルクを取り入れてみよう
授乳が必要な赤ちゃんとの生活は育児疲れが溜まりがちです。
緊急時の備蓄としてはもちろん、日常でも、母乳や粉ミルクと組み合わせて、液体ミルクを使用してみてはいかがでしょうか。外出時や夜泣きで起こされたときなど必要なタイミングで取り入れると、育児の負担が軽減されることに気づくはずです。
笑顔で赤ちゃんと過ごせるように、液体ミルクを上手に活用できるといいですね。