赤ちゃんが笑うのはなぜ?いつどんな時に笑う?笑顔にするコツも紹介
すやすやと眠っている赤ちゃんがふいに笑うとき、「なんで今にっこりしたんだろう?」と思うことはありませんか。また、赤ちゃんの笑顔については、「なかなか笑わなくて心配」と悩んでいるママ・パパもいるのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんが笑う理由やタイミング、赤ちゃんの笑顔を引き出すコツ、あまり笑わないときの対応について紹介します。
目次
赤ちゃんの笑顔は大きく分けて2種類ある
赤ちゃんの笑顔には、成長の段階によって種類があります。それぞれの段階でみられる笑顔は下記のとおりです。
新生児期にみられる新生児(生理的)微笑
赤ちゃんがすやすやと寝ているときに、目を閉じたままほんの数秒にっこりすることがあります。これは、新生児(生理的)微笑と呼ばれているもので、生後4週目に入るまでの新生児期にみられるものです。
新生児微笑は、赤ちゃんが自分の意志で笑っているわけではなく、反射神経が働いて笑っているような表情になっているだけといわれています。そのため、生理的微笑とも呼ばれていますが、これは本能的な笑いだとも考えられています。
新生児(生理的)微笑は授乳後だったり、気持ちよく眠っていたりするときによくみられるものなので、満足感や心地良さのあらわれと考える専門家もいるようです。
生後2ヶ月ごろからみられる社会的微笑
生後2ヶ月頃を過ぎると、赤ちゃんは人の顔を見てにっこりと笑うようになってきます。これは、外的刺激に反応して笑うことができるようになってきたことを示していて、新生児(生理的)微笑から発育が一歩進んだことの証拠といえます。
とはいえ、社会的微笑の最初の段階では、ママやパパだから笑うというわけではなく、写真や人形などにも反応して笑顔をみせることも少なくありません。
しかし、やがてママやパパの顔を認識し、顔を見てにっこりと笑うようになります。この時期になると、赤ちゃんがなにかしらの外的刺激に反応して声を立てて笑うということもみられるようになるでしょう。
赤ちゃんが笑うのはどんなとき?
赤ちゃんは自分の気持ちを表現する方法として、笑顔を身につけていきます。新生児(生理的)微笑から、社会的微笑へと成長していくのです。
生後3~4ヶ月ごろになると、ママやパパの顔を認識できるようになり、あやした時に声をあげて笑う姿もみられるでしょう。喜びを表現するときだけでなく、ママやパパからの愛情を感じたときや、好きな気持ちを示したいとき、気を引きたいときなどにも笑うようになり、笑顔を通じてさまざまな社会性を育んでいきます。
生後4~5ヶ月になり感情や情緒が発達していくと、個人差も大きくなり、笑い方や笑う回数にもばらつきが出てきます。なかには、人見知りがはじまる赤ちゃんもいるでしょう。一人ひとり成長過程は異なるため、ゆっくりと様子を見守ることが大切です。
赤ちゃんの笑顔を引き出すコツとは
赤ちゃんが楽しさやうれしさを感じるようになると、少しずつ笑顔になる機会も増えていきます。赤ちゃんと触れ合うときは、どのような関わりを意識すると良いのでしょうか。
笑顔で話しかける
ママやパパの笑顔は、赤ちゃんにとって愛情や信頼を感じるサインです。社会的微笑がみられるようになる生後2ヶ月以降は、目が合ったり話しかけたりすると笑顔をみせてくれることが増えていきます。笑顔での関わりは赤ちゃんの心の成長も促していくでしょう。話せない時期であっても、積極的に笑顔で話しかけてみてくださいね。
アイコンタクトをとる
赤ちゃんとの関わりでは、別のことに気を取られず、しっかりと目を合わせて話しかけましょう。おむつ替えや授乳、寝かし付けのようなお世話の最中も、赤ちゃんにとってはママ・パパとのコミュニケーションを学ぶ大切な時間です。自分に注目してくれているかを感じ取り、安心感や自尊心を高めていきます。
遊びに誘う
赤ちゃんは、遊ぶことで五感が刺激され、社会性や感情、情緒が育まれていきます。成長するにつれて、周りの世界に赤ちゃんはどんどん興味を示していくでしょう。はじめのころは、「いないいないばぁ」や「ガラガラ」など、動きや音のあるものがおすすめです。また徐々に「まねっこ遊び」もみられるようになります。赤ちゃんの興味のあるものに合わせて誘いかけ、笑顔を引き出してみてくださいね。
スキンシップを取り入れる
赤ちゃんの安心感を高め、社会性の発達を促すには、身近な大人とのスキンシップも大切です。肌が触れ合うような遊びもたくさん取り入れましょう。たとえば、赤ちゃんの胸やおなかに顔をうずめてブクブクと息を吐き出したり、抱っこをしたまま揺れて歌ったりするのもおすすめです。くすぐり遊びで笑顔を引き出すのも良いですね。赤ちゃんの笑顔にママやパパも自然と心が安らぐことでしょう。
あまり笑わない、、、、これって変?
「わが子は笑顔が少ないのでは・・・?」と心配になっているママ・パパも多いのではないでしょうか。成長のスピードは一人ひとり異なるため過度な心配は必要ありませんが、ひとつの目安として次のことを心に留めておくと良いでしょう。
赤ちゃんが笑う時期
赤ちゃんは生後2ヶ月ごろから、周りの様子に反応し社会的微笑がみられるのが一般的です。しかし、実際に笑みがみられる時期や頻度には個人差があります。心配し過ぎず、長い目をもって見守りましょう。
生後2ヶ月を過ぎていても笑顔の少ない赤ちゃんもいれば、人見知りがはじまった生後6ヶ月ごろに一時的に笑わなくなる赤ちゃんもいます。気持ちにゆとりをもって見守るには、周りの子と比べないことが大切です。過度に不安になると、赤ちゃんに笑いかける心の余裕を失ってしまうかもしれません。リラックスした笑顔で赤ちゃんを安心させてあげましょう。
不安な場合はかかりつけ医に相談する
赤ちゃんの笑顔が少ないことについて、心配し過ぎる必要はありません。しかし、赤ちゃんの様子がどうしても気になってしまう場合は、かかりつけ医の小児科や、健診の際に相談してみましょう。不安を抱えたまま過ごすことは、大きなストレスにつながります。気になる点や悩みは遠慮せずに打ち明けましょう。
まとめ
赤ちゃんの笑顔は、成長段階によって種類が分かれています。しかし、赤ちゃんの成長は個人差が大きく、笑う時期や回数にはばらつきがあります。じっくりと様子を見守りながらアイコンタクトやスキンシップを重ね、赤ちゃんの社会性や情緒の成長を促していきましょう。どうしても気になる場合は、かかりつけ医に相談してみるのもひとつです。