母乳育児の強い味方!おっぱいマッサージとは
母乳育児で頑張っているママさんも多いのではないでしょうか。母乳育児をしているのなら、ぜひマスターしておきたいのがおっぱいマッサージです。なぜ、おっぱいマッサージが良いのでしょうか。今回は、おっぱいマッサージの方法や注意点について解説します。
目次
おっぱいマッサージとは?
おっぱいマッサージとは、母乳マッサージとも呼ばれるもので、乳管を通して母乳を出しやすくするために行います。乳首の周辺や乳房全体をほぐすようにマッサージする方法が一般的です。
おっぱいマッサージは、特に母乳育児を行っているママが産後から母乳が出やすくなるように始めることが多く、なかには、産後に向けて妊娠後期から始めるママもいます。
前述のように、期待できる効果としてはやはり母乳を出しやすくすることでしょう。ママの母乳が出やすくなれば、赤ちゃんも母乳を飲みやすくなるので、赤ちゃんにとっても良いことです。
ほかにも、乳腺炎を予防するという効果が期待できます。乳腺が詰まると乳腺炎を引き起こしやすくなってしまうため、マッサージして乳腺が詰まらないようにおっぱい全体の血流を促進することが大切です。
おっぱいマッサージのやり方と注意点
産後のおっぱいマッサージのやり方
① 乳房全体を支えるように、マッサージする乳房と反対の手を乳房の下に置き、その手に重ねるように反対の手を置きます。
② ポンプを上下に押すようにまっすぐ3回押し上げ、反対の乳房も同じように行いましょう。
③ 同じように、乳房の下からではなく、斜め横からも押し上げるようにマッサージするとなお良いです。
乳首のむくみをとるマッサージのやり方
① 親指と人差し指で乳首をつまみ、軽く圧迫する。
② 乳輪も同じように圧迫し、もみほぐすように上下に位置をずらしながら圧迫する。
③ 両手の薬指と小指で乳房を支え、親指と人差し指で乳輪を圧迫し、中心の乳頭に向かって3回~4回ほどもみほぐす
注意点
おっぱいマッサージは乳首を刺激するものが多いですが、乳首への刺激によって子宮が縮んでしまう恐れがあるため、妊娠初期はしないようにしましょう。
産後なら、子宮の収縮が母体の負担軽減につながりますが、妊娠初期は体がさまざまな刺激に対して敏感になっているため、マッサージなどで刺激するのは避けるのが無難です。
妊娠中期になると、乳頭から分泌液などが出てくることもあるので、乳管が詰まらないように乳頭のお手入れをするぐらいなら、問題はありません。アーモンドオイルやホホバオイルなどをしみこませたコットンを使って、ていねいにお手入れしておきましょう。
おっぱいマッサージ自体は、妊娠後期からなら始めても大丈夫です。ただ、人によって妊娠中の状況が異なるため、必ず医師や助産師に相談してからマッサージを始めましょう。もちろん、痛みが出るような場合は即刻中止し、異常を感じた場合は医師や助産師に相談し、その指示に従ってください。
考えすぎは禁物!無理のないおっぱいマッサージを
おっぱいマッサージを熱心に行うのは良いことですが、乳腺炎の予防や母乳を出しやすくするなどの効果は、マッサージだけで得られるものではありません。食生活などを意識して過ごすなど、あまりおっぱいマッサージにこだわりすぎないようにしましょう。
今回は、おっぱいマッサージの方法や注意点について解説しました。妊娠後期頃からおっぱいマッサージを行うママが多いですが、おっぱいマッサージがすべてではありません。あまり深刻に考えすぎず、気軽な気持ちで始めてみることをおすすめします。
母乳育児をしようと考えているママは、その旨を主治医に伝え、どのようなマッサージが効果的なのかを聞くこともおすすめです。新米ママに向けた講習会などを開催している病院もあるので、あなたが通うところでは開催しているのかどうか確認すると良いでしょう。母乳が出しやすくなるよう食生活などにも気を使いつつ、おっぱいマッサージにチャレンジしてみてくださいね。