なかなか出ない!赤ちゃんにゲップをさせる方法を紹介!
赤ちゃんにミルクを飲ませたあとに、必ずさせなければいけないといわれているゲップ。このゲップがなかなか出ずに困っているという方も多いのではないでしょうか。今回は、赤ちゃんにうまくゲップをさせる方法を紹介します。
目次
赤ちゃんにゲップをさせるのはなぜ?
赤ちゃんに毎回ゲップをさせる必要があるのは、ミルクを飲むときに飲み込んだ空気を吐き出すためです。
赤ちゃんはミルクを飲むときに飲む量を調節することができず、ミルクと一緒に空気をたくさん飲みこんでしまいます。飲み込んだ空気をそのままにしておくと、寝返りなどで体を動かしたときに吐き戻してしまうことがあります。それを防ぐためにゲップを出させるのです。
赤ちゃんにゲップをさせる方法
「ゲップをさせるのが難しい!」と毎日苦労しているママやパパも多いかもしれません。上手にゲップをさせるにはどんなコツがあるのでしょうか。
縦抱き
縦抱きは、ゲップをさせる方法でいちばんポピュラーなやり方です。赤ちゃんを担ぐように縦抱きにして、背中を擦ることでゲップを出させます。ミルクをあげたあとはこの方法でゲップをさせる方がほとんどです。
縦抱きにすると赤ちゃんのおなかがママ・パパの肩にあたるので、空気が押し出されやすくなります。赤ちゃんがもっともゲップを出しやすい方法なので、ぜひ試してみましょう。
ママやパパの膝や太ももに座らせる形で
ママ・パパの膝や太ももに赤ちゃんを横向きに座らせるのも、うまくゲップを出させる方法のひとつです。赤ちゃんを太ももの上に横向きに座らせて、片手で上半身を支えながら背中を擦りましょう。
赤ちゃんに上手にゲップをさせるポイント
上手にゲップをさせるには、赤ちゃんの背中をできるだけ伸ばして支えるのがポイントです。赤ちゃんの姿勢を変えるだけで、ゲップが出ることもあります。
背中を擦るときは、手を下から上に擦るのがおすすめです。空気が口から出ようとする動きを促進することができます。お腹にある空気を押し上げるようなイメージで擦りましょう。
それでもゲップが出ないときは、背中を擦るより手でトントンとたたくほうが効果的です。ただし、あまり強くしすぎると出なくなるので、ゆっくりと寝かしつける程度の強さでたたくのがおすすめです。やさしく、根気よく繰り返しましょう。
また、このとき、手の平でたたくのではなく、手でコップを握るように指をゆるく丸めて、小指側のやわらかい部位でトントンするのが上手にゲップを出すコツです。あたりがやわらかくなり、赤ちゃんが痛くありません。また、気泡が細かくなり、上にあがりやすくなります。
赤ちゃんはゲップをするときに少量のミルクを吐き戻すことがよくあります。あらかじめガーゼやタオルをママ・パパの肩、膝などにあてておくと良いでしょう。
赤ちゃんにゲップをさせるタイミングは?
赤ちゃんにゲップをさせるタイミングは、授乳のあとです。ミルクなら55~85mlほどを哺乳瓶から飲んだら、いったんゲップをさせると良いでしょう。
母乳を与えている場合は、片方の乳房を飲ませ終わったタイミングでゲップをさせて、もう片方へと授乳を続けます。ゲップが出れば、その分赤ちゃんはしっかりミルクが飲めるので、こまめに出してあげてください。
赤ちゃんがミルクを飲んだあと、口をパクパクさせているのは、ゲップをしたいというサインです。お腹が苦しい状態なので、早めにゲップを促しましょう。そのほか、次の様子もゲップをしたいときに良くみられます。
・うなっている
・いきんでいる
・グズグズと泣いて機嫌が悪い
・何度も吐き戻す
1度ゲップをしても、お腹が苦しい場合があります。姿勢を変えて様子をみて、苦しそうならもう1度トントンしてあげましょう。
赤ちゃんのゲップが出ないときの対処方法
赤ちゃんのゲップがなかなかでなくても、強く背中をたたくのは厳禁です。ミルクや母乳を飲んだからといって、必ずゲップが出るというわけではありません。ママやパパはイライラせずに、赤ちゃんを縦抱きにして少し歩いて様子をみましょう。歩く振動で胃から気泡があがり、自然とゲップが出ることがあります。
それでも出ない場合は、無理をせず寝かせてあげても大丈夫です。ただし、寝かせる際は、寝ている間に吐き戻しをしてのどをつまらせるのを防ぐために、仰向けではなく、赤ちゃんの顔と体を横向きにして休ませてあげましょう。頭は枕などを使って少し高めにしておくと、自然に気泡があがります。また、赤ちゃんの右半身を下にした場合は、消化を促してあげることができます。姿勢がぐらつくときは、丸めたバスタオルを背中に挟んで、サポートしてあげてください。
ゲップが出ないと、ママやパパは「お腹が苦しいのではないか」と不安を感じてしまうでしょう。しかし、空気を飲み込まずにミルクを上手に飲める赤ちゃんもいます。吐き戻しもなく、体重増加が順調であれば、ゲップがでなくてもそれほど神経質に考える必要はありません。日中機嫌よく過ごせているか、しっかり眠れているか、お腹の張りがないかもチェックしましょう。
赤ちゃんのゲップに関するQ&A
赤ちゃんのゲップに関するさまざまな疑問をまとめました。
ゲップが出なくても大丈夫?
ゲップが出ないときは、無理に出す必要はありません。おならとして出ることもありますので、あまり神経質にならないようにしましょう。
もしゲップが出ずにミルクを吐き戻してしまった場合も、驚くことはありません。赤ちゃんが吐き戻すのはよくあることなので、よほど苦しそうでない限りは、様子をみるようにしましょう。
いつまでゲップさせる?
赤ちゃんが自分で飲む量を調節できるようになったら、ゲップをさせる必要はなくなります。赤ちゃんによって個人差はありますが、だいたい首が座り始める生後3ヶ月~5ヶ月ごろには空気を一緒に飲み込むこともなくなり、おなかの張りも落ち着いてくるでしょう。
ミルクを飲み終わったあとに苦しそうでなければ、ゲップを無理にさせなくても問題ありません。赤ちゃんの様子をみながら、少しずつゲップを卒業しましょう。
1回出れば大丈夫?
大きめの1回でゲップを出し切る赤ちゃんもいますが、赤ちゃんによっては1回出しても苦しそうにしている場合があります。そんなときは、背中を擦ったり優しくたたいたりして2回目のゲップを出させてあげましょう。
ゲップをする前に寝てしまったら?
もしゲップをさせる前に寝てしまっても、起こしてまでゲップをさせることはありません。寝ている間に空気が出るかもしれないので、もし苦しそうな様子をみせたら、頭の下の枕を少し高めにしてあげましょう。そうすると空気が出やすくなります。
ゲップがでにくいときは受診すべき?
ゲップがそれほど出ない赤ちゃんもいるので、神経質に考える必要はありません。とはいえ、病気が隠れているケースもあるため、赤ちゃんの様子から受診の必要性を判断してください。次のような症状があり、不安を感じているなら、かかりつけの小児科医へ相談しましょう。
・体重が増えない
・常に機嫌が悪い
・なかなか眠らない
・なんだか元気がない
・おなかが張って苦しがっている
・頻繁に吐き戻してしまう
・噴水のように大量に吐き戻す
・吐き戻したものに血や胆汁が混じっている
・便の量が少ない など
診察を受けるときに、赤ちゃんの様子を詳しく伝える必要があるため、吐き戻しの回数や時間を記録しておきましょう。
まとめ
今回は赤ちゃんにゲップをさせる方法やコツ、ゲップに関する疑問などをまとめました。赤ちゃんにゲップをさせるのは、最初は難しくなかなかうまくできませんよね。とはいえ、赤ちゃんもはじめはゲップを出すことに慣れていないため、ママとパパも一緒に慣れていきましょう。ゲップが出ないからといってあまり神経質にならず、赤ちゃんの様子をみながらゲップを出させる練習をしてくださいね。