適切な卒乳の時期はいつ?自然な卒乳で安心子育て!
赤ちゃんを母乳で育てている人も多いと思いますが、赤ちゃんの成長を次の段階に進めるには、離乳食が必要です。離乳食に入るためには、卒乳をしなければなりません。いったいいつ卒乳すれば良いのでしょうか。今回は卒乳の時期や進め方について紹介します。
卒乳とは
卒乳とは、赤ちゃんが主体的に自然と母乳やミルクから卒業することをいいます。よく似た言葉に「断乳」がありますが、これは赤ちゃん主体ではなく、ママ・パパが決めて計画的に授乳をやめることなので混同しないように注意しましょう。
卒乳の時期は赤ちゃんによって異なるのが普通です。赤ちゃんの食欲、摂食行動、成長・発達パターンなどの赤ちゃんの個性によって卒乳の開始時期が変わるため、ほかの赤ちゃんと比べる必要はありません。赤ちゃんのペースで進めましょう。
卒乳の適切な時期って?
卒乳は赤ちゃんの個性や成長スピードに合わせるのが最も良いとされていますが、より適切な時期について、WHOでは2 歳まで授乳を続けることを推奨しています。以前は1歳をめどに断乳するように推奨されていましたが、現在では1歳以降も授乳を続けるのが一般的です。
厚生労働省の授乳・離乳支援ガイドには、1歳6ヶ月頃までに離乳を完了するよう推奨しています。しかし、以前のように断乳を勧められるということはあまりありません。検診でも母乳を飲んでいるかどうかの確認をされるだけにとどまっているため、おおよそ1歳半~2歳の間に赤ちゃんのペースに合わせながら離乳を進めていきましょう。
赤ちゃんの成長や発達、離乳の進行の程度や家庭環境によって適切な卒乳の時期は変わるため、ガイドやほかの赤ちゃんの時期に合わせることはありません。離乳食に慣れ、食べ物から十分な栄養が摂れるようになってからでも大丈夫です。赤ちゃんの状態やママ・パパの状態を尊重しながら、授乳の継続や終了を決めましょう。
赤ちゃんの発育に合わせた卒乳の進め方
卒乳は赤ちゃん摂食機能の発達に合わせることが大事です。離乳食に慣れ、食事を嫌がらずに既定の量を食べてくれるようになってから卒乳に向かいましょう。食べ物から栄養が摂れるようになると、授乳の回数自体がだんだんと減ってくるのでその変化を待ってあげたいですね。
また、あらかじめ卒乳を目指す日を決めて、赤ちゃんに心の準備をさせてあげることも大切です。離乳食を食べるようになったからといっていきなり卒乳してしまうと、赤ちゃんが戸惑ってしまいます。そのため、精神的に不安定になることも想定されるため、徐々に回数を減らしてある程度時間をかけて卒乳しましょう。
ほかにも、環境の変化や体調の変化がある時期に卒乳はおすすめできません。保育園に入れる時期や体験入園の時期、ママ・パパが職場復帰する直前や季節の変わり目など、赤ちゃんを取り巻く環境が大きく変わってしまうときは赤ちゃんも不安定になっています。
卒乳をするときは、環境も体調も安定しているときにしたほうがスムーズに卒乳できる可能性が高いです。赤ちゃんとママ・パパの負担感を少しでもなくすために、卒乳の時期はあらかじめ計画しておいた方が良さそうですね。
さらに、卒乳に向けて授乳回数が少なくなってくると、赤ちゃんの寝かしつけが大変になります。赤ちゃんが自然に寝てくれるように、日中は外で遊んだり家の中で体を動かしたりするなど遊び方に工夫しましょう。
まとめ
今回は卒乳の適切な時期や進め方について紹介しました。卒乳は赤ちゃんの成長の第一歩です。ママ・パパも赤ちゃんも負担感なくスムーズに卒乳できるように、あらかじめ時期や方法などを計画しましょう。
赤ちゃんの個性や生活環境、成長スピードによって卒乳の方法やタイミングは異なります。ほかの赤ちゃんと比べて遅い・早いがあるのは当然です。あまり気にせずに、赤ちゃんのペースに合わせて適切に卒乳できるように家族で協力したいですね。