赤ちゃんの寝返りはいつから?サポートやトレーニング法も解説
赤ちゃんが自力で動く最初の動作が寝返り。寝返りができたらちょっとした記念日になるほど、成長した証として喜ばれる動作です。そんな赤ちゃんの寝返りはいつごろから始まるのでしょうか。ここでは、赤ちゃんが寝返りを始める時期や注意点について紹介します。
目次
赤ちゃんはいつから寝返りが出来る?
そもそも「寝返り」とは
そもそも寝返りとは、赤ちゃんがあお向けの体勢から体をひねり、うつ伏せになることを指します。左右どちらからひねっても、うつ伏せになっていれば寝返りができている状態です。体勢を変えられるかどうかも重要ですが、上半身をバランス良く支えられるかどうかも重要となります。
寝返りは赤ちゃんの成長の重要な一過程です。寝返りをするようになると、赤ちゃんの視野が一気に広がり、大人と同じ方向からものを見ることができるようになるので、好奇心と豊かな心を育むことができます。また、体全体の筋肉が鍛えられ運動機能の発達も促します。
赤ちゃんが寝返りをはじめる時期の目安
寝返りを始める時期は個人差が大きいですが、一般的には生後4ヶ月~6ヶ月頃が多いです。3ヶ月で首がすわり、6ヶ月ほどで起き上がってお座りをする赤ちゃんが多いのですが、そのお座りをする前後に寝返りをし始めます。腰回りや首、腕の筋肉が発達してきているという証拠にもなるので喜ばしいですよね。
ただ、成長のスピードは赤ちゃんによって違います。そのため、生後6ヶ月頃に寝返りがはじまらなくても「うちの子は遅い…」とあまり深刻にならなくても大丈夫です。実際には、生後7ヶ月以降に寝返りがはじまる子もおり、赤ちゃんによって開始時期はまちまちなので、気負わずに成長を見守りましょう。
赤ちゃんが寝返りしないときは受診すべき?
赤ちゃんの発達は個人差が大きいものです。そのため、6ヶ月健診で寝返りをしなくても、心配することはありません。不安な場合は次回の乳幼児健診で相談してみましょう。その際は、身長体重が成長曲線に沿っているか確認することが大切です。
生後3ヶ月よりも前に寝返りをする、もしくは後ろに反り返るような姿勢をしている場合は、筋肉の過緊張が起こっている可能性があるため、小児科を受診しましょう。赤ちゃんを観察しながら、「おかしいかも」と思えば迷わず受診するのがおすすめです。
赤ちゃんの寝返りをサポートする方法
なかなか寝返りを始めない赤ちゃんには、スキンシップやコミュニケーションの一環として、軽めの寝返りトレーニングをするのもおすすめです。赤ちゃんは寝返りが完全にできなくても寝返りをしようとする動作を始めるので、そのサポートをしてみましょう。そうすることで、赤ちゃんが寝返りのトレーニングをすることができるようになります。
寝返りトレーニングを始める前に環境を整えよう
寝返りトレーニングを始める前に、寝返りをするのに安全な環境を整えておくことも大切です。赤ちゃんが転がっても物にぶつからないように、安全かつ広い場所を確保しましょう。
また、ふわふわの布団は寝返りしにくいので、硬めのマットを敷いてあげるのもおすすめです。
他にも、手足や腰などが動かしやすい服を着せてあげると、活動的になって寝返りがしやすくなります。
寝返りトレーニングの手順
寝返りトレーニングをするなら、遊び感覚で軽めに行うのがおすすめです。以下にその手順を紹介します。
1.体が沈まず動かしやすい少し固めのマットに、赤ちゃんを仰向けで寝かせる
2.ママ・パパは赤ちゃんの足側に座る。片手でお尻を支えながら、もう片方の手で上になるほうの膝を持って、寝返りする方向へゆっくり動かしていく
3.腕や足、お尻を軽く押すなどして、寝返りできるようサポートする
4.寝返り後、体の下になった腕を抜いてあげる
これを左右で1~2回ずつ行いましょう。赤ちゃんが嫌がっている場合は、無理にする必要はありません。あくまでも遊び感覚で、赤ちゃんの機嫌が良いときに行うのがベストです。嫌々トレーニングをさせてしまうと、赤ちゃんにとってストレスとなってしまいます。
赤ちゃんが体を動かしやすくするのが大切なので、積極的に遊びに誘って体を動かすことも心がけましょう。また、ぬいぐるみやおもちゃを目の前で振って、赤ちゃんの興味を引くのもおすすめです。一緒に横になって、赤ちゃんに声をかけるのも良いでしょう。
トレーニング中は、赤ちゃんが変な方向に体を曲げるなどで、窒息や転落などの危険もあります。絶対に目を離さないようにしっかりと見ておきましょう。
赤ちゃんの寝返りがはじまったら注意したいポイント
・転落に注意
赤ちゃんは、しばらくは同じ方向にしか寝返りをしない子も多いです。広い部屋でも、ひたすら同じ方向にころころと寝返りを続けるので、壁にぶつかることもよくあります。壁にぶつかるぐらいならまだよいのですが、ベビーベッドの上に寝かせる場合、寝返りによってベッドから転落してしまうおそれもあります。
大人から見たら大して高くない段差やベッドでも、赤ちゃんが勢いよく落ちてしまうと大変です。大けがにつながりかねないので、寝返りが始まったらベッドに寝かさないように気を付けましょう。また、やむを得ずベッドに寝かせる場合は、目を離さないようにしてください。
・うつぶせ寝に注意
寝返りをすると、うつぶせ寝になってしまう赤ちゃんもいます。息がしにくくなってしまうので、うつぶせ寝にならないように注意して見ておきたいところです。手が体の下に入ってしまったり、首が変な向きに曲がってしまったりすることも考えられるので、苦しい思いをさせないように気を付けましょう。
・誤飲に注意
赤ちゃんは寝返りができるようになると、寝返りで部屋中を移動することになります。行動範囲が広がるので、アクセサリーやティッシュなど、赤ちゃんが口の中に入れてしまいそうなものは片づけておきましょう。
・掃除はこまめに
赤ちゃんが寝返りを始めると、気づいたら部屋のあちこちにころころと転がっていってしまいます。部屋の隅っこのほこりが溜まっているエリアにもお構いなしです。赤ちゃん自身がモップとなって、部屋のあちこちやベッドの上にほこりを運んでしまうことになります。赤ちゃんの体にも良くないので、部屋の掃除はこまめに、ていねいに行いましょう。
まとめ
寝返りは、赤ちゃんの成長を見守る周囲の大人にとって、非常に大きな第一歩です。赤ちゃんも、自分で移動できるようになってうれしいのか、部屋中をころころと転がって移動していきます。そんなかわいらしい赤ちゃんの成長を優しく見守りたいですよね。
もちろん、寝返りの時期には個人差があるので、同じような月齢のほかの赤ちゃんが寝返りを始めたからといって、我が子の成長が遅いというわけではありません。いつかは必ず寝返りをするようになるので、焦らずに根気強く成長を見守りましょう。