添い乳のメリット・デメリット!授乳時の注意点も紹介
赤ちゃんを寝かしつけるのに、横になった状態で授乳をする「添い乳」。育児で疲れやすいママにとって、横になりながら授乳するのは楽である一方、赤ちゃんにとってリスクもあるため、実際に行う際は注意をしましょう。
今回は添い乳を行うメリット・デメリットと、添い乳をする際の注意点について紹介します。
添い乳とは?
「添い乳」とは、ママと赤ちゃんが一緒に横に寝転んで行う授乳スタイルです。
病院や保健師による母乳指導では、赤ちゃんを抱っこして行う授乳スタイルが一般的です。しかし、一般的な授乳スタイルでは、常に姿勢を正して赤ちゃんを支えることが大変なママも多いと思います。添い乳の場合、赤ちゃんを抱きかかえる必要がありません。
授乳スタイルによっては、赤ちゃんの首が座ってからといった制限があるものも存在しますが、添い乳は生後0ヶ月からでもできます。実際に赤ちゃんが低月齢の場合は授乳回数が多く、負担が大きいため、添い乳をするママは多いです。なかには、卒乳する2歳ごろまで添い乳をしている人もいます。
とはいえ、添い乳を嫌がる赤ちゃんもいるため、注意をして、無理やり行うことはやめましょう。また、寝転んでいると乳首を充分に口に含むことができず、しっかり母乳を吸えないケースもあるので、様子を見てあげましょう。
添い乳のメリット・デメリット
添い乳にはメリットとデメリットの両方があるため、理解したうえで育児に取り入れることが大切です。
メリット
添い乳の最大のメリットは、ママの授乳時の負担を減らせることです。ママが疲れているときや体調不良のとき、帝王切開跡による身体がつらいとき、腰痛がひどいときでも、スムーズに授乳が行えます。
赤ちゃんを長時間抱っこすることで起こる、手首の腱鞘炎の痛みも気にならないので、母乳育児を軌道に乗せやすいでしょう。
また赤ちゃんもママと暖かい布団に横たわって密着することで、リラックスでき安心します。お腹がいっぱいになったらそのまま眠れるため、寝ぐずりの予防もできます。
デメリット
添い乳のデメリットは、ママがうっかり眠ってしまうリスクがあることです。
授乳をしながらママが眠ってしまうと、乳房が赤ちゃんの口や鼻をふさいで、窒息する可能性が否定できません。横になって授乳していると、赤ちゃんの様子を見守りにくいので注意しましょう。
また、赤ちゃんによっては乳首に吸い付けず、哺乳量が伸びないこともあります。無理な姿勢で授乳すると乳首に傷がつき、授乳が片側の乳房に偏って乳腺炎を引き起こす可能性もあるため、気をつけてください。
添い乳をする際の注意点
添い乳は、赤ちゃんの様子を見守りながら、正しい方法で行うことが大切です。次の手順で、試してみてください。
添い乳の正しい方法
1.赤ちゃんと一緒に、向かいあって横向きに寝る
2.赤ちゃんの身体を引き寄せる
3.身体の下側のおっぱいの乳首と赤ちゃんの口の位置を合わせ、赤ちゃんの身体が心持ち上向きになるように調整する
4.身体の上側の手で乳首を口元に誘導し、赤ちゃんの頭をすこし後ろに反らせた状態で授乳する
5.様子をみて向きを変え、反対側のおっぱいからも授乳する
6.赤ちゃんが眠ったらやさしく乳首を外し、ベビーベッドに移す
添い乳は、授乳と眠った赤ちゃんをベビーベッドに移すまでがワンセットです。最後に移動することを意識して、ママが寝入るのを防ぎましょう。
掛け布団をかけながら添い乳をする場合は、ママと赤ちゃんは別々の掛け布団を使うほうが無難です。高さの違いから、ママの布団が赤ちゃんの顔にかかってしまうことがあるので気をつけてください。吐き戻しが不安な場合は、授乳後に赤ちゃんを抱き起こし、げっぷさせましょう。
赤ちゃんがおっぱいを吸いにくいようであれば、乳児用枕で高さ調整をしてください。また、ママも枕を使うと、首や肩に負担がかかりません。重ねた足の間にクッションや抱き枕を挟むと姿勢が安定するので、ぜひためしてみてください。
まとめ
赤ちゃんと一緒に横たわって行う添い乳は、ママの育児負担を軽減するのに役立ちます。ご紹介した注意点に留意して、育児に取り入れてみてください。
出産を終えた授乳期のママの身体は、非常に疲れています。回復を促し、育児に前向きに取り組むためにも、身体をゆっくり休めましょう。