ごっこ遊びは必要?メリットや遊び方の注意点を紹介
2歳くらいから活発になる子どものごっこ遊び。「今日はお花屋さんになるの」「ボクは動物のお医者さん」などと言って遊ぶ子どもの姿を微笑ましく見ているママ・パパは多いことでしょう。ただの微笑ましい遊びに思えるものの、実はごっこ遊びは子どもの成長にプラスとなります。この記事では、ごっこ遊びのメリットや親がサポートするときの注意点を紹介します。
目次
ごっこ遊びとは?どんな種類があるの?
ごっこ遊びとは、子どもが空想の中の登場人物になりきる遊びです。子どもの成長になくてはならない遊びともいわれています。特にごっこ遊びが盛んになるのは、2歳頃からです。
ごっこ遊びで行われる内容の種類はさまざまで、先生ごっこやお店屋さんごっこ、乗り物ごっこ、おままごと、なりきりごっこなど、子どもの興味や成長段階によって多岐にわたります。
また、ごっこ遊びの内容は子どもの年齢によっても以下のように変わります。
1歳
1歳頃から、ごっこ遊びの土台となる「見立て遊び」「つもり遊び」がはじまります。たとえば、ママ・パパの言動をまねしたり、何かのふりをしたりするようになるのはこの頃です。
2~3歳
友達と役割を分担して、「再現遊び」や「世話遊び」をはじめる年齢です。大人の電話の様子をまねしたり、遊びのなかでママ・パパのように料理を作ってみたり、人形やぬいぐるみの世話をしたりといったことを行うようになります。
4~5歳
ルールを決めて想像の世界でなりきり遊びを楽しめるようになります。友達同士でお花屋さんやお巡りさんになりきって遊んだり、アニメのキャラクターになってみたりとアイデアを出して遊べるようになる年齢です。
このように子どもの年齢によって、ごっこ遊びの内容は変化します。そして、学童期に入ると徐々にごっこ遊びはしなくなり、ほかの遊びへ興味をもつようになります。
ごっこ遊びのメリット
ほかの誰かになりきるごっこ遊びは、子どもの健全な心身の発育を促し、社会性の基礎を養います。
豊かな創造力を育む
子どもなりにストーリーを考えたり、積み木をケーキに見立てるなど特定の物を別の何かに見立てたりするので、豊かな創造性を育むのに役立ちます。
社会性を学ぶ
先生やお店屋さんなどになりきって遊ぶことで、この職業の人はこうあるべきといったルール、場面に適した言葉遣いなどの社会性を学ぶことができます。
思考力を育てる
ごっこ遊びではイメージしたものを試行錯誤しながら再現していかなければならず、思考力が刺激されます。
情緒や心理的な発達を促す
先生になりきる、ママになりきるなど他者の立場に立って振る舞うことで、情緒や心理面の発達を促せるのもメリットです。
表現力やコミュニケーション能力を育む
他者になりきることで表現力が養われます。また、子ども同士でイメージを共有しながら遊ぶので、コミュニケーション能力の向上にも役立つでしょう。
子どものごっこ遊びをサポートするポイント
子どものごっこ遊びを親がサポートするポイントを紹介します。
親も一緒にごっこ遊びを楽しむ
子どもが小さいうちは、一人で遊ぶのは難しいもの。親も一緒になって遊んで、ごっこ遊びをサポートしましょう。親子のコミュニケーションの機会にもなりますよ。
積極的にコミュニケーションの機会を増やす
子どもがよく話せないとしても、積極的に話しかけましょう。そうすることで、子どもの言葉の習得をサポートでき、他の人とコミュニケーションをとる楽しさを教えることができます。
子どものごっこ遊びの世界を壊さない
子どもは自分なりのイメージをもって、ごっこ遊びをやっています。大人から見るとおかしな設定でも、子どもの気持ちに寄り添って、子どものもつ世界観を壊さないようにしましょう。
想像の世界を作るのに必要な環境を整える
ごっこ遊びでは、さまざまな道具が必要になります。おもちゃ以外にも、段ボールや空き箱、チラシなどを用意してあげましょう。そうすれば、空き箱を家に見立てる、チラシを丸めてボールにするなど、子どもが創意工夫して遊ぶことができます。
幅広い社会体験をさせる
電車やバスなどの乗り物に乗る、動物と触れ合う、一緒に買い物するなど、さまざまな社会体験をさせましょう。ごっこ遊びのネタが豊富になり、子どもの成長にプラスとなります。
まとめ
ごっこ遊びは、子どもの心身の発育と社会性の基礎を養うのに必要な遊びです。子どもの成長に合わせて楽しくごっこ遊びができるよう、環境を整えてあげましょう。