【医師監修】赤ちゃんのストローマグはいつから?練習方法と注意点
赤ちゃんがストローマグを使えるようになると、自分で水やお茶を飲めるようになります。食事だけでなく、外出時の水分補給にも役立つため、ぜひ活用してみましょう。今回は、ストローマグを使用する時期と、使用するにあたって練習の進め方や注意点をご紹介します。
目次
ストローマグはいつから使う?
赤ちゃんがストローマグを使用する時期は、明確に決まっているわけではありません。ですが、あまり早い時期に使うと舌や口の機能が未熟でうまく使いこなせません。生後6ヶ月を目安に練習をはじめると良いでしょう。
とはいえ、生後6ヶ月ごろから上手にストローで飲める子もいれば、飲めない赤ちゃんもいます。平均的には生後8ヶ月からストローマグの練習をさせるご家庭が多いので、赤ちゃんの成長のペースにあわせて、無理をせず練習に取り組んでください。
ストローマグで上手に飲めなくても、難しく考える必要はありません。個人差はあるものの、1歳になる頃にはほとんどの赤ちゃんがストローで飲めるようになるので、焦らずに進めましょう。
ストローマグの練習方法
ほとんどの赤ちゃんが、最初はストローマグを使いこなせないため、大人のサポートと練習が必要です。次に紹介する手順で、段階的に練習をはじめましょう。
1.スパウトマグを使ってみる
最初は、吸わずに飲めるスパウトマグを使用すると良いでしょう。母乳や哺乳瓶の飲み方に近く、飲み口の太いスパウトマグからはじめて赤ちゃんをマグから飲むことに慣れさせてください。
2.ストローに慣れさせる
遊びの感覚で、ストローに慣れさせることも大切です。ストローを赤ちゃんの手に持たせたり、口に入れさせたりしましょう。ここではやわらかくて厚みのある、シリコン製のストローを使ってください。
3.ママ・パパがストローを吸っているところを見せる
身近な大人がストローを吸っているところを見せると、赤ちゃんが興味をもちます。液体の動きがわかる透明か半透明のストローを使って、おいしそうに飲んでいる様子を見せましょう。
4.ストローをスポイトのようにして飲ませる
ストローをスポイトのように使って飲み物を与えると、赤ちゃんが飲みやすくなります。飲み物にストローを差して先端を指でふさぎ、飲み物をストローの中に入れ、先端をふさいだまま反対側を赤ちゃんの口に入れましょう。指を少しだけ離せば飲み物がでてくるので、何度か繰り返して飲ませてみてください。
5.紙パック飲料を飲ませる
ストロー飲みの練習には、紙パック飲料が適しています。赤ちゃんがストローをくわえたところで紙パックの側面を押して、飲ませてみましょう。赤ちゃんがむせないよう力を加減し、様子を見ながら練習してください。
6.実際にストローマグを使ってみる
最後に、ストローマグに飲み物を入れて赤ちゃんに渡し、実際に飲む練習をします。赤ちゃんがストローを吸うとおいしい飲み物が出てくると認識していれば、意欲的に吸いついてくれるでしょう。
【注意】練習する際に気をつけること
赤ちゃんがストローを引き抜いてしまうこともあるため、ストローマグの練習中は大人が近くでサポートし、目を離さないことが大切です。また、 むせる原因になるため、一度にたくさんの量を与えすぎないよう気をつけてください。
赤ちゃんがマグを振り回したり、投げたりすると危険です。プラスチック製の軽いマグを使って、トラブルを予防しましょう。
赤ちゃんが上手に飲めなかったりこぼしたりしても、叱るのはNGです。失敗は当然と考えて、根気よくストロー飲みの練習に取り組んでください。
まとめ
赤ちゃんのストローマグの練習は、離乳食がはじまる生後6ヶ月以降を目安に、いつから開始しても大丈夫です。すぐに飲めるようになる子もいれば、なかなかうまく吸えない子も沢山います。焦らず繰り返し練習をしましょう。
哺乳瓶からストローマグに移行すると、赤ちゃんが自分で飲み物を飲んでくれるようになります。その分、育児の負担が少し軽くなるメリットもあるので、ぜひトライしてみてください。
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